こんばんは
音の癒し人水結です
お読みくださりありがとうございます


今日は占いやスピネタではないんですが
よろしければお付き合いくださいませ




24年前に法人営業をしていた頃の話です





毎年この日になるとある社長さんとの話しを思い出します

お相手は解体業を営む社長さん
話しをしたのは震災があってからおおかた1ヶ月くらい経った頃ですが
絶対契約を!と目指して通いつめていたのに
震災で神戸に行ったと聞き、印鑑をついてもらえなかったわけです


社長さんから『すまんの~』と顔を見るなり言われてもう笑うしかない私
『神戸に行かれていたと伺いました』と切り出すと『ありゃ~ひどかったんよ』と話しをしてくださいました



ご存知の通り、神戸の街は瓦礫と化して
解体業者が間に合わず広島市を通じて応援要請があり、急遽、業者間で話し合いをして
この社長さんの会社が先人をきって行ったんです


神戸に着いてその惨状を目の当たりにして
どこから手をつけていいやら
なにを優先してすればいいのか
消防団や警察と話しをしたけど手一杯で時間ばかりが過ぎていく

崩れてしまった建物を解体するのは
形があるところから解体するのとは勝手が全く異なり
どうなるかの予想が立たず
柱一本動かすのも命懸けだったとか

共に行った従業員さんも
あまりの惨状と寒さで体調を崩し
滞在1週間が限界
それでも業者間で10日交代で現地に入ることになりました


その後
たまたま伺った時に事務所にいらっしゃって
くたくたになった疲労困憊のお顔を拝見しました
そしてこの話しをしてくださいました



こんな思いや惨状は社長さんが解体業界に入って初めてで
二度とこんなことはあってはならんと
だけど自然にはかなわん
やり方がバラバラなので確立せんといかん

『メンタルはわしでもやられそうじゃったわ』

報道では映さないところ、写せないところも見ておられるので
その一言で被害の凄まじさが伝わってきました


その後は会社を移転されて社長さんも亡くなられたので聞くすべはありませんが
もしかしたらあのご苦労が影響したのではといらぬことを思ってしまいます



はんこを逃して臍をかみましたが
毎年この日になると思い出します







営業のノルマはきつかったですが
人とのご縁はありがたいですね







最後までお読みくださりありがとうございました