最後の電話の会話が

こんな風になるのは望んでない

だから

精一杯  頭を切り替えて楽しい話題を振る

『今夜は何食べた?』

寧々
『ねぇ……話を変えないで?
ちゃんと説明させてよ?ダメ??』

『寧々は本当こう言う時は真面目だね』

寧々
『真面目って思ってたケド……
私のやってる事は間違えちゃってるし
お嬢をこんなに傷つけたよ?』

『そうかもしれないけど…
最後くらい笑って終わらせたかったんだ
寧々との思い出の最後がこんなんじゃ
辛すぎるから...  だから』

だから……

その言葉を発した瞬間

また涙が止まらなくなった

もう

嘘が効かないくらい

泣きじゃくってしまった

ずっと泣く声を

黙って聴いてる寧々

『もう電話切るね…
声聴かせてくれてありがとう♥バイバイ』


寧々
『ちょ、ちょっと待ってよ
こんな終わらせ方したくないよ?』


『だって……泣くばかりで話出来そうにも
ないし...切った方がいいよ?』



寧々
『最後まで強がらなくていいよ?
せめて本音を聞かせてよ…』


『本音??』

寧々
『私、お嬢の事スキだよ…
今もその気持ちは変わらない...』



『え?なにそれ?理解出来ないよ?
だって好きな人もう居るじゃない』



寧々
『確かにお嬢じゃない人も好きになったよ!
でも正直、自分自身でも分からないんだよ』



『何が分からないの?
SNSであの子と気持ちのやり取り
してたじゃない!!
それなのに何に迷ってるの?』



寧々
『あの子にはずっと忘れられない
離れられない元カノが居てね…
その人の相談を乗ってる内に向こうから
私に気持ちがあるって事を告白されて……
その時期はまだお嬢が私に対して気持ちが
向いてないって感じてたから...
その子に傾いてしまったんだ……』

『そうなんだ……』

寧々は一生懸命

なぜその子を好きになったのか

説明してくれる

それでも

私の心は納得出来なかった


『結局、その子とはどこまでいってるの?
深い所までいってるんでしょ?』


そんな事を言ったら

寧々が困るって事も分かってるのに

私も本音は聞きたくないのに

セーブが効かなかったショボーンもやもや