呼び出し音が5回鳴り電話に出た
寧々
『もしもし』
一息 呼吸を整えてこっちも答える
私
『もしもし...久しぶりに話すね』
寧々
『なんか...色々ごめんね?』
私
『…… ……』
寧々
『もしもーし。聞こえてる?』
謝られた言葉を聞いた瞬間
涙が溢れてきて声が出せなかった
何秒かしてやっと声を発した
私
『ご、ごめんなんて……謝らないで?』
寧々
『お嬢?!泣いてるの?』
私
『泣いてないよ...風邪気味なだけ』
寧々
『嘘つかないで...
泣いてるんでしょ?』
私
『寧々の事で泣いてる
なんて言えるわけない』
寧々
『はぁぁ...泣かせちゃう程
私 お嬢に気を持たせてしまったよね
最低だな私って...』
私
『私が勝手に思いを大きくて
しただけだから気にしないでいいよ?
タイミングが悪かっただけって
言い聞かせてるから...』
寧々
『お嬢...私なんかよりもっと素敵な人が
沢山いるからそんなに泣かないで?』
私
『( ´∀`)ハハハ...簡単に言っちゃうのね…』
そんな簡単に気持ちを切り替えられたら
こんなに苦しまなくて済むじゃない
でも
もう遅いよ
好きになってしまった気持ちを
すぐにゼロに戻すなんて
そんな事 出来るなら
忘れられるやり方を教えてよ?
そんな風に心の中でそっと思う