羽生結弦 

新SP 

3A          8.50
4T         10.3x(1.1倍)
3Lz+3T 10.1x(1.1倍)

技術点合計 30.94点

去年のSP合計30.76点と比較して基礎点は0.18UP。


基礎点だけ見ると、1点にも満たない加算の為に4回転を後半に組み込むのはあまりにリスキーだが、彼のジャンプの美しさと、難易度UPアピールのGOE加点を考えての事であるのは明らか。
加えてこのプロ、去年以上にジャンプ前後の繋ぎが物凄い事に....!!



イーグル→トリプルアクセル→着氷直後にもイーグル

コネクティングステップ(イーグル有り)→4回転トゥループ

ウォーレイ→チョクトー(すいません!ここチョクトーだと思うのですが、映像が正面からなので、違ったら教えて下さい)
→トリプルルッツ+トリプルトゥループ



クワド2本の選択肢が今はまだ無いと思っていたので、4回転トゥループを後半に持ってくるだろうなとは思っていました。
4-3のコンビネーションにするかな、とも思ったんですが(鬼)
彼の単体のクワドの加点を考えると、この構成が今の彼のベスト、というか言葉通り全力でしょう。






だが





だがしかし、なのです。




新横浜の会場で私の鳥肌が立ったのは、リンクが寒すぎたせいでもジャンプの難易度が上がっていたせいでもありませんでした。



このプロの最大の盛り上がりは後半怒涛のステップからのフィニッシュポーズ、で間違いないと思います。


音に合わせてツイヅル→カウンター→ループと早送りボタンを押しているかのような目まぐるしさ。
体が軽い故にフワフワとして重厚感に欠けていた彼のステップワークを逆手に取り、スピードとチェンジエッジを多用する事で見せつけるような威圧感まで感じさせている、というのは言いすぎだろうか?



私は音楽、ましてやクラッシックには疎いので感じたままに表現するなら、「深淵」が見えるかのような息苦しさを感じていました。


何だろう、苦しい、と思いながら流れるステップワークを見ていたのです。



そして唐突にバン!と突き放されるかのような、開放されるかのようなフィニッシュポーズでの終焉。







ショパン バラード第1番



この曲で表現されているものは何なのか



常に全力疾走で自分の限界を超えようとし、前を見て後ろを振り返らないで走り続ける彼が抱える、心の底にある葛藤や闇を表現させようとしているのではないか。

パリ散が「大人の男」への成長過程の「明」だとしたら、バラード第1番は「暗」


これが初見で私個人が感じた思いです。





10%の出来、と言っていたこのプログラム





完成を目指す彼の言葉が待ち遠しい。





ご来場ありがとうございました。

おじゃん。