長い文章で読みづらくてすみません。

yahooニュースでこの知らせを知りました。

川本さんは原爆被害者の語り部。昭和20年8月6日、広島に原爆が落ちた日から今までの人生を語る貴重な生き証人でした。

私が初めて「原爆の語り部」のお話を直接聞いた人でした。

この似顔絵は友人が原爆の事にとても熱心で、

語り部の会で川本さんを描いてほしいと頼まれて、お話を聞きながら似顔絵を描いたものです。

片爆の子の像に捧げられた折り鶴の再生色紙で描きました。

詩は宮島の観光大使でもあり書家の坂口赤道(グッチ)さん。

家族全員を亡くされ、原爆孤児になり、石をも食べながらぎりぎり生きて。(ここの部分は公に言えないくらい壮絶でした)

成人後は原爆差別で結婚も酷く反対されて、憔悴のあまり広島を離れて死のうとしたそうです。(なぜ広島を離れて死のうと思ったのかの理由も悲しすぎ。)死のうと思って辿り着いた岡山で縁あって再起して努力して会社の社長になったというお話でした。

その後も私は他の語り部のお話も聞きたいと思って毎月１回あるこの語り部の会にちょくちょく行きました。

それぞれの語り部さん達も色んな原爆体験をお話してくださいましたが、その中でも川本さんのお話は1番引き込まれました。

彼のように語れる方がどんどん亡くなっていくのは本当に残念です。

故・オーナー富恵さん、坂口さん、故・川本さんと

語り部の会は他にもあると思いますが、この毎月一回の語り部の会は、若きイケメンバーテンダーの富恵さんが自分のバーで開催されていました。

夜にお酒を飲みながらの原爆の語り部の会という変わったスタイルで10年。

どんなに忙しくても、自分のお店が火事になっても毎月6日(原爆の日が8月6日なので)に必ず開催されるほど真剣に取り組まれ、NHKでも全国放送で特別番組が組まれたほどでした。この写真はその時のもの。

残念ながらこの後、富恵さんは癌を患い早世されてしまいました。でも彼の遺志を継いで語り部の会は今も広島出身の歌手のヒッピーさんが継がれています。

偶然、昨日のイベントに来られた80代の女性が「この世界の片隅に」の舞台にもなった呉出身で、最近になって語り部を始めたというお話をしながら似顔絵を描きました。

小学4年の時だから当時のことは鮮明に覚えているので、自分の体験を語って世の中の平和に役立てるならというお話を聞いて、辛いだろうに本当にありがたいと思いました。

広島市民は耳にタコができるくらい幼少時から聞かされていると聞きました。

でも私は広島出身でないので原爆の語り部という存在自体知らなかったのです。知っていたかもしれないけど興味がなかったのでしょう。聞いてからは、なんか原爆について色々考えるようになりました。

広島に来られた時は是非、この貴重な語り部さんのお話を聞いてください。

多分あと10年くらいで本当に原爆を体験された方の生の声を聞ける事はできなくなると思います。

2022年になっても戦争はあちらこちらで起こっています。核はなくなるどころか、各国で製造合戦。日本も世界最悪の原発事故を起こしたくせに未だ開発しようとしています。

世界中から核兵器が戦争がなくなるのはいつの日なのでしょうね。

てか今にも始まりそうなんですけど💢

原爆孤児として被爆体験を証言 川本省三さん死去８８歳