無所属少年時代 #53 ミッチー失望編① 百貫デブ事件 | 鈴木篠千のゲームと釣りと少年時代の話。

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レトロゲーム攻略、釣りと少年時代の思い出の話です。

毎日では無いですが、PM10~11:00に1~3本の記事をアップする予定。

ルール
①高額ソフトはやらない
②攻略本などは見ない。
③地元(浜松)で釣る。
④少年時代(無所属)の話。
(詳細はプロフィールで)

“無所属時代”の終焉が見えてきた。


俺はこの後、小5の時にはサッカー部⚽の“てる”“たつみち”(共に仮名)と仲良くなり、彼等のグループに加わり、俺の無所属時代は終わる。


その契機というか、変化となった出来事があった。


悲しい思い出


俺は『言い付け』をする人間が大嫌いだ。

かつての会社員時代、派遣で、そういう行為をする奴を見ると、心から軽蔑した。本当に小馬鹿にした。

 恥ずかしくないのか?


そう思う。

それは俺の子供時代の苦い思い出があるからだ。


あれは小3の2学期。

俺が“無所属”になる前、オオカミ🐺軍団入りする少し前だ。


イツキ(仮名)、影千代(あだ名)ら数人と昼休みに遊んだ時、軽く小突かれた。 

何かアニメか漫画のキャラクターの技(?)を俺に当ててきた。俺が「止めろよ」と言っても止めなかった。

この時、イツキも影千代も友達であり、からかわれたに過ぎない。

だから、俺はそれを担任の女の先生に“言い付け”た。

俺としては、イツキらを軽く注意してくれたら良かった。


だが、その先生は俺の話に激怒した💢💢💢

帰りの会(HR)でイツキらを立たせ、クラス全員の前で俺に謝罪させたのだ。

俺に頭を下げるイツキや影千代を見ながら、俺は先生に言い付けた事を激しく後悔した。

ここまでの事をして欲しかったわけではない。小突くのを止めてくれたら、それでOKであった。  


もっと言えば、似たような事はよくあり、別に先生に言い付けなくても良かった。


その後、俺とイツキらの仲は少しぎこちなくなった。

また元通りになったが、俺には“傷”が残った😢


…これくらいで言い付けんなよ。

…自分の力でどうにかしろよ。

…情けない💦

…すぐに言い付けしやがる💢


そんな風に自分を責めた。自身が凄く卑怯者や腰抜けに思えた。


(#36 チョロ 大喧嘩編)で小馬鹿にしてきた“チョロ”(あだ名)にぶちキレて、学校中を追いかけ回したのは、こうした思い出があったからだと思う。


“俺が頭に来た💢のだから、俺が“ぶん殴る👊”!

と思ったのだ。


自分らの頭の上がらない存在(先生、大人)に頼り、それに“逆らえない”人間を“攻撃”させるのは、やはら恥ずかしい💦

やるなら、俺が“直”にやる…。


そんな考えを今もしている。



ミッチーの“急所”


小4になり、ある日、俺は“ミッチー”(あだ名)と口論になった。

彼は俺にとって憧れであり、その生き方(?)は目指したものだったが、たまに揉めた。

もちろん、イツキらの時のような“からかい”ほどの口論だ。

俺はミッチーに対して「この百貫デブ!」と言い放った。彼はとても太っていたからだ。

今から思うと、友達だからと言って、言って良いことと悪いことがあり、太った人間にそれを言うのは間違っている。

しかし、俺とミッチーの“親しさ”や、普段、ミッチーや周りからの俺に対する扱いや、ミッチー自身が俺に、俺が過去に“スカートめくり”をして先生に怒られた事や言われたくない事を言ったりした。

つまり、俺からしたら「百貫デブ!」は全くの“許容範囲”であり、ミッチーは俺に対して何か文句を言ってくる展開を期待した。

「うるせぇ、エロ!」「スカートめくり犯!」「◯◯した事、バラすぞ!」などである。


だが、ミッチーは違うリアクションを見せた。


なんと先生に“チクった”のである。

当時の担任は(#35の)草尾先生だった。

俺はこっぴどく怒られた。


そして、思った。

(あのミッチーが、言い付け?)


ミッチーは普段は先生などは“舐め腐って”いて、 ロクに相手していなかった。


それを“今回”だけは言い付けをした…。

そこまで俺からの「百貫デブ」が頭に来たのか。

ミッチーは体型を弄られるのが、NGだったのだ。


その傾向は確かにあった。

別の時、仲間内で「誰がどんな動物に似ているか?」という話になった。

俺は「ニワトリ🐔」だった。

昔からそう言われていたし、小馬鹿にもされていた。飼育係もしていたし、自身でも半ば認めていた。

だが、そう言われたら、一応怒った。


そして、ミッチーに「お前は豚🐷だろ!」と言った。お互い様だ。


しかし、ミッチーは激しくそれに怒り、「俺は亀🐢だ!」と言い出した。

「後ろ髪の襟足が亀の尻尾だ!」と誰もそう思わない部位を主張してブタ🐷と言われる事を否定した。


今から思うと、彼は体型を言われる事が本当に嫌だったのだろう。

ミッチーの“心の傷”だったのだ。

それが無所属で調子が良く、知り合いも多い、人当たりの良い彼の“急所”らしかった。



別れの予感


「コイツ(ミッチー)、先生に“言い付け”とかするんだ…」

俺はそれがショックガーンだった。

“イツキらの件”で言い付けという行動に嫌悪感を持っていた俺はそれを憧れ😍のミッチーがしたことで、大いに失望した。


それまでは“同級生のお兄ちゃん”というような存在だったが、何だか“同級生の太った奴”に思えてきた。


俺の中でミッチーの見方が変わり出した契機だ。


そして、小4から始まった放課後のサッカー部で、俺は通っていたのに、ミッチーは全く顔を見せず、適当な嘘を付いて“幽霊部員”になった事も俺と彼の間に溝を生んだ。

(先生には言い付けんのに、サッカー部はサボるのかよ💢)


別に先生から「サッカー⚽しろ」と言われたわけでは無いが、あれくらいの事で草尾先生を頼り、俺を“叱責”させたミッチーが、都合悪くなるとサッカーから “逃げる”のが、頭に来ていた💢  


“腰抜け”、“卑怯者”、“恥を知れ”


そんな事をミッチーに思い始めていた。


この頃の俺はミッチーのような無所属として、いろんなグループに顔を出していたし、ミッチーとも遊んでいた。

彼の“スタイル”はやはり憧れだった。 

いきなり嫌いにはなれなかった。


嫌いではないが、“憧れ”という存在からは“遠く”なっていた。


俺も“言い付け(チクり)”をしない事はない。

自身ではどうにもならないことや、あまりにも露骨な“攻撃”をされたら、言い付ける事はある。


俺としたら、その“ライン”は随分と高いはずだ。

俺なりに対応したり、抵抗する。

それで無理なら、渋々だが言い付ける。


ミッチーのように、“俺ごとき”(自分で書くと悲しい💧)に悪口を言われ、文句も言えずに“先生に言い付ける”?

それが“あの”ミッチーか?驚き驚き驚き

普段の彼からは想像できない“腰の引け方”に見えた。

つまり、ミッチーの“元値”である。


俺は、ミッチーと遊びながらも、ミッチーは『友達』“並み”になっていった。

だから俺は“無所属になれた”のかもしれない。もしかしたら、ミッチーの“子分”になっていたかもしれない。


だが、この百貫デブ事件は、俺のミッチーに対する見方を変えた。

ミッチーから離れようとは思わなかったが、以前よりかは“離れ”ていく事になる。


そして、俺は無所属を“終わる”事になり、ミッチーにさらに失望する…。