話がそれてしまった。
小3の頃に戻ろう。
俺が(これからは“無所属”でいこう!)と思うきっかけは、近所の幼なじみらと揉めた事ではあるが、“どのグループにも属さない”というスタイル(?)には、モデルがいた。
それが“ミッチー”(あだ名)という同級生である。
この男と俺は、小1~6年まで一緒のクラスであり、何故かウマが会い(“ヤスシ”とは違い…)、よく遊んだ。
俺が、今でも連絡を取る地元の数少ない友人でもある。(最近は話してないなぁ)
そして、俺はこのミッチーの“やり方”を“真似る”事になる。
まず基本的に“マイペース”であり、他人の“意図”に全く乗らない。自由なのだ。
例えば、誰かから「今日、サッカー⚽しない?」などと誘われたら、俺やヤスシは嫌々ながら加わってしまっていた。誘われた相手の気持ちを推し量り、断れないのだ。運動がそれほど得意では無いし、自己主張も低い俺などはサッカーをしても大して活躍できない。
それでも、人間関係から“付き合って”しまう。
だが、ミッチーは一切付き合わなかった。
誘われても、「…俺、やんないよー」と平然と断ってどこかに行ってしまうのだ。
ミッチーはかなり太っていて、運動は大の苦手(指摘すると怒るが…)、全く活躍が見込めない。
なので、ほとんどやらなかった。平然と断っていた。
そんな態度で、友達らとの関係は大丈夫なのか?
…これが平気なのだ。
というのも、ミッチーは異常に“顔が広かった”


友達が多かった。(正確には“知り合い”が多い)
なので、一つのグループからの誘いを断っても、別のグループと遊び、さらには自身の弟らを子分のように引き連れて遊んだりしていた。
決して、他人の“思惑”に乗らない。安易に他人の仲間にならなかった。
必ず、自分の“コントロール”の効く集団や“いても過小に評価されないグループ”にいるのだ。
そういう男だった。
小学生ながら、“自分のペース”で他人と付き合っていた。
また、大人(教師)も舐めきっていて、『小5までは自転車に乗って遊んではいけない』という学校からの“決まり”を平気で破っていた。
(俺は律儀に守っていたが…)
この頃(小3~4)、自転車で疾走するミッチーの後ろを走りながら付いていく俺がいた。

同級生の誰かに見つかり、教師に言いつけらて怒られてもケロッとしていた。屁とも思っていないようだった。(大人からすると、嫌な子供だが…)
これに影響され、俺も小4から自転車を乗り回すようになり、ミッチーなどと浜北中を疾走し出す。
ミッチーは、いつも俺の先を走っていた(気がする…)
ちなみに彼とはゲームをした記憶が無い。
自転車で走りまわり、釣りなどをしたり、ミニ四駆やプラモデルを作った記憶がある。
要するに、ミッチーの“遊び”に俺が“合わせていた”のだ。
そんなミッチーが、俺には“眩しく”✨☀️✨見えた。
マイペースを守り、自分のしたいことだけして、遊びたい人間としか付き合わない。
それでいて、それなりに知り合い(友達)は多い。
それでいて、あまり他人とは“群れない”男…。
(…と俺には思えた)
彼には、“これ”という“所属”が無かった。
まさに“無所属”だった。誰とも“群れず”(正確には“群れても、従わず”)生きていた。
他人との付き合い方に悩んで、距離を開けていた俺には、ミッチーのこの“スタイル”(?)がやはり羨ましかった。
(…俺もこんな感じでいこう)と思い、小3の後半には、俺は“無所属”を気取るようになるのだ。
誰かに誘われても、自分のしたいことを優先し、あまり自己主張のキツい友達とは距離を取った。
そうした人間としか付き合わない。
このミッチーなどは、俺が「今日は家で本📗読むよ…」などと言うと「ふーん。またな」とあっさりと引き下がった。そういう奴だった。それが俺には良かった。
彼との、子供の頃の思い出は楽しい事ばかりなので、このブログで書いて行こうと思う。
ちなみに、そんなミッチーもやはり“変わって”しまった…。(“ヤスシ”同様?)
中学校に進むと、俺達は別々のクラスになった。
ミッチーは相変わらず“ミッチー”だったが、どうも周りは違ったようだった。
俺はミッチーが、クラスの奴から“パシリ”みたいな事をされているのを知っていた。
以前なら断れたのに、何故か、ミッチーは断らなくなっていた。
(…ま、俺も似たようなもんだったが)
俺は中2、3と進む中で違う友人らが出来て、ミッチーとは疎遠になった。部活が忙しくなり、中3の頃はもう遊ばなくなったし、ロクに会話もしなくなった。
喧嘩したわけでもないが。 溝が出来ていた。
中学卒業と同時に全く会わなくなった。
それでもミッチーはら
正月
にふざけた年賀状を俺に送ってきたりして、
俺を笑わせた。
で、俺は高校、大学と俺は進学し、地元(浜北)に戻ると、ミッチーと会うようになった。彼も忙しいらしく、頻繁に、では無いが。
ミッチーはやはり顔が広く、いつも友達に囲まれていて、いつも誰かといた。
偉そうにしている時もあれば、誰かの子分のように従っている時もある。
実に彼らしい。
ミッチーは今も“無所属”なのだろう。
俺には、やはり彼が羨ましい✨☀️