たまたまそれを見て、思い出した事がある。
小学生だった頃(約30年前)、"漫画雑誌"と言えば、小学館の『月刊コロコロコミック』ではないだろうか?
『ボンボン(講談社?)』という者もいるだろうが、8・2くらいの割合で『コロコロ派』が占めていたと思う。
俺も無論、コロコロ派、であり(ボンボンに浮気した事もあったが…)、小学校低学年から卒業まで、毎月購入していた。
ちなみに、コロコロコミックは定価が500円(たぶん?)であり、当時の俺の1ヶ月の小遣いが300円(低)で、軽くオーバーしていた。
だが何故か『コロコロだけは別』というおかしな"ルール"があり、母や祖母にせがんで買ってもらっていた。
あの頃、コロコロに連載していた漫画は今も覚えている。
『甘いぞ!男吾』、『かっとばせ!キヨハラ君』、『つるピカ ハゲ丸君』、『お坊っちゃま君』などだ。
特に『甘いぞ!…』は大ファンであり、コミックを集めていた。

そんなに熱心な読者だったが、中学入学とともにコロコロも"卒業"し、そのうちに『少年ジャンプ』に鞍替えした。
これは、コロコロがつまらなくなったわけではない。ただ年齢に内容が合わなくなってきたからだ。
…この変遷は同時代の人ならよく分かる動きではないか?
皆、似たような感じでコロコロと"別れ"たのではないか?
しかし、そんな中ただ1人、中学生になっても、毎月コロコロを購入している"川ちゃん"という友人がいた。
周囲がコロコロから離れていく中、彼は何故かきっちり毎月買っていたようだ。
おそらく中学卒業まで購入していたようだ。(高校は別。その後は不明)
川ちゃんはドラえもんの大ファンだった。
そんな彼から仕切りにドラえもんの"大長編"の購入を勧めてきた。"大長編"とは映画版の原作の事だ。
川ちゃんがいうには、「普通に映画館で見れば1000円前後はかかるが、漫画なら340円で何度でも楽しめるんだ」というらしい。
それに対し、特にドラえもんファンではなかったが、「確かに…」と思った。
そして、数冊の大長編版のコミックを購入した覚えがある。(魔界大冒険、開拓史、鉄人兵団、日本誕生……だったかな?)
大長編のドラえもんは確かに面白く、読み応えがあった。
それはなぜか?
今、改めて映画版のドラえもんを観ていて思う。
大長編版のドラえもんの舞台は、通常が普段の日常が舞台だが、映画版になるとドラえもんらは必ず未来、過去、地球以外の惑星など、異世界に行くのだ。
その映画版ならではの"特別感"が良いのだろう。
人はよく、異世界に憧れを持つ。
酷い現実から逃げたくて、人は"ここ"ではない"何処か"へ行きたくなるのは、わかる話だ。
思い出話が長くなったが、今回挑戦するのは、PSの"双界儀"だ。

ドラえもんの映画版を見た翌日、近くのブック●フで見つけた。
選んだ理由は裏面のコレ🔻

『この世の裏に、常世あり。』
これは"異世界への誘い"では?
忙しかった日々もようやく一段落したので、どっぷりと異世界に浸ろうかな。