井上監督の退任が発表されて、そういえば、最近プロ野球を観に行っていないと思い、2日ほど前に調べたらチケットが取れたので、6年ぶりに神宮球場へ行ってきました。

 

全然知らずに行ったのですが、この日はヤクルトの石川投手の引退試合。石川投手はプロ野球ファンなら誰でも知っているヤクルト一筋25年の大投手。そんな選手の引退試合に巡り合う機会なんて、そうは無いので、ラッキーでした。

 

試合は、中日先発の高橋がヒットを重ねられながらも要所を抑え、8回は吉田、9回は松山が完璧に締めて、3-1で勝利。井上監督に最後のウィニングボールをプレゼントしたのでした。

 

 

意外だったのは、引退する石川投手が7回裏に代打から登場したこと。後で知ったのですが、25年連続安打の記録がかかっていたのだそうですね。残念ながらサードフライに倒れ記録更新は叶いませんでしたが、中日の背番号19の高橋から、記念球を受け取る姿は、チームを超えてプロ野球という日本の文化がつながれていく、とても良い場面でもありました。

 

 

石川投手はそのまま次の回、マウンドに上がり、これも中日期待の若手の森を三振に仕留め、現役最後の登板を終えたのでした。

 

 

試合後は盛大な引退セレモニー。歌手のさだまさしさんがゲストで来ていて、話した内容がとても印象的でした。「石川投手は、小さな大投手と呼ばれているが、それは本当だろうか。昭和の怪物、江川卓は通算135勝、平成の怪物、松坂大輔は通算170勝(MLB含めて)。石川投手は通算188勝。これは神宮の怪物と呼ぶべきではないか」と。

 

神宮という、投手不利な球場が本拠地のチームで、現役25年中チームが勝率5割を超えたのは10回しかない中で積み重ねた188勝は、本当に偉大だと思います。本人もご家族も200勝を目標に頑張って来たけれど、届かなかったことは残念ではあるけれど悔いはない、という趣旨の事を繰り返し話されていました。そして「ヤクルトで良かった」と。目標には届かなかったけれど、目標に向かって与えられた環境で努力を続けたことで、目標以上に大きな価値を手にすることができたのだと思います。

 

選手の移籍が盛んになる中で、一つのチームで20年以上主力として活躍する選手というのは、今後、そうは現れないと思う。そういう意味でも、そんな選手の引退の瞬間に立ち会うことができて、今回、本当にラッキーでした。

 

 

それにしても、球場で観る野球は良いですね。特にこの季節の神宮のナイターは本特に気持ちが良い。あと何年、神宮球場で野球を観られるのかわからないけれど、できるだけたくさん来られるように、つくづく健康でいたいと思うのでした。