ゆうに5年目超えてるけど…
タイトルにめげません。
情報は変化しているし、記憶は風化されるから知ってるはずの情報もインプットするのは大事ですよね。
そして、後輩たちと一つの本を深掘りして意見を共有させてもらえてとても有意義な時間を過ごしたのでメモします。
先日、この本を一単元ずつ割り振って抄読会を後輩3人とやりました。
私の担当は【半側空間無視(以下USN)】
定義:要素的な感覚障害や運動では説明できない大脳半球病相と対側空間の刺激に対して検出・応答、または方向づけすることができない状態
脳血管疾患患者を対象とする臨床現場ではよく見かけられる症状です。
左半球損傷患者と比較して右半球損傷患者はUSNを有することが多く、急性期においては左USNは8割を超える高い割合で生じると報告されています。
画像所見では白質繊維のネットワークの損傷によって発現されると報告があり、その中でも上縦束がUSNの重症度や慢性化に関連するという報告があります。
ADLのアウトカムとしてはスタンダードなBITはもちろん、CBSやKF-NAPといった評価方法も有用であり、複数の評価を用いることが推奨されています。
移動や運転に与える影響は大きいことは臨床場面でひしひしと感じますが、
運転に関しては机上検査ではUSNを示さなかった患者でも運転技能に支障があったと方向があり、自動車運転支援の重要性を再確認できました。
うちでは昨年からドライブシミュレーターが導入されて、これは大きな判断材料になるものだとしみじみ実感しました。
今まで自動車学校に行ってシミュレーターしていたのが入院中、院内でできることでコストも時間も人員も削減でき大きな大きな変化だとまた改めて思いました。
今までも何度もみてきたUSNだけど、
また広い視点からみて考えれるようになりたいと思いました。