上野国(こうずけのくに)

八幡荘(やわたのしょう)

市民活動センター(ソシアス)からの地域ガイド要請により、その準備のため、ここ上野国(こうずけのくに)と、私の地元の八幡荘(やわたのしょう)について、年代順に記述していってみよう

第20回  八幡八幡宮 その11

高崎市指定重要文化財   

    八幡八幡宮の胴丸(どうまる)

      

 八幡八幡宮には、南北朝から室町時代に作られた胴丸二領(りょう)が所蔵されています。これらの胴丸※は共に一部欠損していますが、残存状態は良好で、群馬県下に残るものとしては最も古いものであり、作りそのものも秀作です。 この胴丸が奉納された経緯については、記録は何も残っていませんが、八幡宮の祭神は武人の守護神ですから、この地方の豪族が奉納したものではないかと推測されています。

 ※胴丸:中世の鎧(よろい)の一つです。鎌倉時代頃から重装備用に用いられ、室町時代に盛行しますが、後期にはこの改良型が当世具足(とうせいぐそく)の一形式になっていきます。江戸時代の復古調期に再び現れ、形式としては最も長く用いられた「よろい」です。       

             by胴長おじさん