上野国(こうずけのくに)

八幡荘(やわたのしょう)

市民活動センター(ソシアス)からの地域ガイド要請により、その準備のため、ここ上野国(こうずけのくに)と、私の地元の八幡荘(やわたのしょう)について、年代順に記述していってみよう

第18回  八幡八幡宮から新田義貞軍が

阿弥陀如来像を持ち出す 

 八幡八幡宮に戦勝祈願の折に義貞の家来衆が阿弥陀堂から阿弥陀如来像を守り本尊として戦に持ち出し、以来行方不明。
 東京府中市の上染谷八幡宮に安置される阿弥陀如来像が昭和三年に国重要文化財に指定されたが、背に「上州八幡の庄 弘長元年十二月」と刻まれている。上染谷八幡宮の方が八幡八幡宮を訪ねて来て初めてその所在が判明。返却を申し入れたが「上州八幡宮を勧請して神社を造った時に、新田義宗公が奉納したものだ」と返してもらえない。
 現在、阿弥陀如来像は上染谷八幡宮に、そのレプリカが府中市郷土の森博物館に常設展示されており府中市のホームページにも義貞の家臣が持参した旨の記述も見える。八幡八幡宮の現在の天満宮が「元阿弥陀堂」と呼ばれているのは阿弥陀像が有ったことを示している。

  

             by阿弥陀おじさん