スポーツドリンク、エナジードリンク、カフェラテなどは、これから身体を動かすぞって時、集中力が必要な時、ちょっと小腹が空いた時、間食のお供に、そんな時に選ばれることが多いドリンクですが、ダイエット中の方は当然として、あまり常用すべきではない理由を解説していきます。



  【なぜドリンクカロリーを避けるべきなのか】


ダイエット中の方の多くは、朝食の糖質オフのパン、ランチはサラダと蒸し鶏にするなど、糖質や脂質の取りすぎに気を使いカロリー制限をしていることでしょう。


にもかかわらず、飲み物に含まれるカロリー、ドリンクカロリーに無頓着な方が多い印象です。


ドリンクカロリーの何が良くないのか、簡単に言うと、【満腹感の少なさ】です。


サラダや蒸し鶏で200kcalを摂取しようと思ったらかなりの量になるため、自然と満腹感が生まれますが、最初に紹介した4つの飲み物で200kcalというのはどうでしょうか。


咀嚼もしなければ胃や腸内での消化吸収もあっという間に終わってしまうため、あまり満腹感を得られないと思います。


ただでさえカロリー制限をしていて満腹感が足りていないのに、飲み物からカロリーを摂取してしまうとそれだけ摂取できる食事量が減ってしまいます。


また飲み物に含まれる糖質はその他食品に含まれる糖質と比較して急激に血糖値を上昇させてしまいます。するとインスリンが大量に分泌されて一度急上昇した血糖値を今度は急降下させます。


血糖値の急降下はある種の疲労感を伴い、更なる糖質欲を掻き立ててしまいます。カロリー摂取量をセーブしにくい習慣と言えるでしょう。


ドリンクカロリーを低く見積もっては行けません。この後、それぞれの飲み物のカロリーや、特に避けるべき理由を解説します。


とはいえ、一生避けるべき、と言うわけではありません。少し摂取する頻度を減らす、小さいサイズを注文するなど、距離感を大事にしましょう。


  【避けるべき飲み物】


スポーツドリンク


スポーツという名前がついていることから、あるいは爽やかなCMの印象により、何となく悪いものではない、と捉えられがちなスポーツドリンクですが、含まれている栄養素はシンプルに「」です。


一般的なスポーツドリンク500mlにはおよそ30gほどの糖分が含まれていて、約120kcalです。おにぎり1個分の糖質と考えたらそんなに多くはない、と捉えてしまいがちですが、「砂糖で30g」と考えると決して少なくはない量です。


屋外でハードなスポーツやジョギング等を長時間行う方を除き、普通に食事を摂っていて屋内で運動を12時間程度行う方の9割以上にとっては不要と考えて良いでしょう。


ただし、この後紹介するの飲み物も含めて「意味がない」というわけではありません。水分補給なら、水でいいんじゃないですか?そのカロリー、きちんとした食事から取りませんか?という提案です。


エナジードリンク


スポーツドリンクに、カフェインやアルギニンなどの交感神経を刺激して覚醒作用のある物質が出されたもの、それがエナジードリンクです。カロリーも同じぐらいです。


眠気覚ましや、ここ1番集中したい時に飲まれる方も多いかと思います。確かにそういった作用も期待できるのかもしれませんが、スポーツドリンクと同様に不要なカロリーと考えましょう。


たまになら、1本程度なら大丈夫かもしれませんが、糖質とカフェインは依存しやすいという特徴もありますので、要注意です。特にカフェインは一度耐性がつくと同量では効果を感じられず、摂取量が徐々に増えるといく危険性もあります。


もしスッキリしたい、シャキッとしたいという時は、姿勢を整えて深呼吸したり、軽くストレッチするなどした方がよっぽど効果的かと思います。どうしてもカフェインが必要なら少量のブラックコーヒーにしましょう。


カフェラテなど


含まれる栄養素だけを見るのであれば、スポーツドリンクの糖に、エナジードリンクのカフェイン、そして乳脂肪分を加えたものがカフェラテなどの飲み物です。


ご存知の方も多いと思いますが、糖質+脂質はとても太りやすい組み合わせです。種類により異なりますが、1杯で400kcalを超えるものもあります。健康的な朝ごはん一食分を超えるカロリーを飲み物から摂っていては、ダイエットは難しくなります。


どうしてもおしゃれなカフェでリラックスタイムが必要なんだ、という方は、せめて小さめのサイズにするか低脂肪のメニューを選ぶようにすると良いでしょう。



ダイエット中の水分摂取は水、お茶、少しのブラックコーヒーが基本です。エナジードリンクや乳脂肪分の多いカフェもたまになら良いですが、本来ならそういったものが必要ないぐらいしっかり睡眠と栄養を摂りながら、というのが正しいダイエットだと考えます。