今回はギブソンオリジナルのトレモロユニットを


ギブソンのトレモロユニットって

今はショッピングセンター等の楽器店では、あまり店頭で目にする機会も少なくなってますが

30年位前までは

最低でも一本くらいは店頭に並べられていたと思います。


主にギブソンでもフラットトップ
(天面が平らなタイプ、一方レスポール等天面が山型に盛り上がっているものはアーチドトップと呼びます)
のギターに取り付けられていました。



見た目はこんな感じ
※イケベさんの画像を使用させていただきました。


テールピースからボディエンドまでのプレートの形状がちょっと違いますが

SGの方の長いプレートは
ほぼ飾りで

基本の構造は一緒になります。


アーム先端のやたらデカイグリップが印象的ですね
(o≧▽゜)o



分解したもの
真ん中のプレートの取り付け穴と反対側の爪の部分にテールピースを噛み合わせて固定します。

なので、弦を全て外すと崩壊します。
( ´-ω-)y‐┛~~


組み立てるとこんな感じ

アームダウンさせると、爪のところが板バネ式になっていて引っ張られるのですが、それに対して戻る力を利用した、実にシンプルな構造になっています。


この板バネ構造から

別名板バネ式等と呼ばれたりもします
🎸

アーミング効果としては

見た目で判るかと思いますが


ほぼ・・・・無いです。
( ̄▽ ̄;)

音程の可変域は
一番変わりやすい3弦で、2度位下がるかな?って感じ。

アームアップは、まず無理かと。

でもって、チューニングはしっかり崩れてくれるので
中々どうして香ばしいユニットになります。


1960年代、折からのサーフロック・ブームに乗って

「ギブソンにはトレモロユニットは無いのか?」と言う声を受けて開発されたとか何とか(-ω- ?)

いずれにしてもフェンダーよりも、後発で開発されたモノの様ですね。

それにしては、見た目は豪華なのに
機構としては何か残念なユニットではあります。

ただ、このピカピカなルックスが
特にヴィンテージ市場では人気が高いようです(^ω^)

ちなみに使用しているギタリストとしては

かなり古いですが


フランク・マリノ辺りが有名でしょうか?

※(貼り付けメンドクサイ(# ̄З ̄))

ジミヘンフリークとして名高いこの方

板バネは大して効果無いと言ったあとですが
結構グニャらせてますね。
(*´∀`)♪

ちなみにギブソンオリジナルのトレモロユニットとして

他にもこんなのがありまして

スイングアウェイ・プルサイドウエイ

と言うユニット

アームか折り畳み式

こんな感じに伸ばして使うのですが

やっぱり見た目は豪華ですね


でもって構造が独特で

通常トレモロユニットはアームをボディに対して
倒すようにして使いますが

このユニットは
ボディに対して水平に、右方向に開く様にしてアームを動かします

こんな感じの構造

横に開く様にして動かすと
テールピースが引っ張られるので
多分ピッチダウンではなくてピッチアップさせるユニットの様ですね。
(*´∀`)♪


ではまた(@^^)/~~~