本職の電話会社は一体なんで稼げばよいのか。
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最近、インターネット経由で音声通話ができる「VoIP(Voice over Internet Protocol)」がスゴイことになっている。世界中のユーザー同士が無料で通話できる「Skype」は有名だが、それを超える斬新なサービスが次々に登場しているのだ。
例えば、Googleのメールサービス「Gmail」はブラウザから国内外の固定電話/ケータイにダイヤルできるようになった。
音質は十分クリアだし、通話料金も固定電話に1分およそ1.5円と格安。
上手に使えば月々の通話料をかなり節約できそうだ。
また、スマートフォン向けのVoIPアプリも話題だ。電話帳に登録している友人と無料通話できる「Viber」をはじめ、FacebookやTwitterで繋がっている相手と通話できる「Reengo」や「OnSay」に至っては、相手の電話番号を知らなくてもダイヤルできる。
これらを活用すれば、スマホユーザー同士で24時間無料通話することも可能だ。
ただ、ユーザーにはうれしいVoIPだが、通話料金で稼ぐ電話会社には頭の痛い存在ではないだろうか? 「メールやSNSを使ったコミュニケーションが普及し、固定電話やケータイで通話する機会は減少しました。音声通話自体が儲からないビジネスになってきたことで、電話会社はデータ通信料金で稼ぐ方針に移行してきています」 と語るのは、ITジャーナリストの林信行さん。確かに、最近は仕事でも私用でもメール連絡が中心になってきている。 「FacebookやTwitterで繋がっていればリアルタイムで連絡がとれるし、IP電話番号を取得すればVoIPだけで一般電話と同じように発着信できます。個人同士がつながるチャンネルが多様化していくなかで、いわゆる“電話番号”の重要性は低下していくでしょうね」 まだ一般回線に置き換わる存在ではないものの、VoIPで通話するのが当たり前になる未来はそう遠くはないのかもしれない。 (呉 琢磨) (R25編集部) ※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです ※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております 【関連記事】
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