通帳ケースの組み立て・縫製が終わったので、最後の仕上げのコバ処理です。
コバ処理の順番は以下の通り(私が思いついた順序です)
1.外周のヤスリがけ(ミニルーターで320番ヤスリ)
2.フチ捻(1.5mmか2.0mm)
3.ヘリ落とし(薄いところは0番、やや厚めのところは1番)
4.トコプロを塗り、スリック(こする)
5.目止めを塗り、コバを固める【30分以上乾燥】
6.320番ヤスリ
7.トコプロを塗り、スリック
8.目止めを塗り、コバを固める【30分以上乾燥】
9.400番ヤスリ
10.トコプロを塗り、スリック
11.目止めを塗り、コバを固める【30分以上乾燥】
12.樹脂系顔料コバ剤を塗る【1回目・30分以上乾燥】
13.樹脂系顔料コバ剤を塗る【2回目・30分以上乾燥】
14.目止めを塗りコバ剤の厚みを増加させる
15.400番か800番のヤスリで凹凸を削る
16.トコプロを塗り、スリック
17.樹脂系顔料コバ剤を塗る【3回目・30分以上乾燥】
18.樹脂系顔料コバ剤を塗る【4回目・30分以上乾燥】
19.凹凸がないことを手と目で確認し、コバ処理を終了するかを決める
凹凸が残っていれば、ヤスリがけと塗りの繰り返し
これは一つの方法です。
こういうやり方もあるという程度で、まったく同じくする必要はありませんからね。
自分で思いついた方法を繰り返したり、試行錯誤したりした方が確実性は上がりますので。
工程18が終わったところ
写真では凹凸が見えにくいが、ルーペメガネ等を使うとまだ残っている
工程18が終わったところ
手触りに凹凸は感じないが、目視では凹凸がある
改めて工程を書き出していくと、1作品のコバ処理に優に4時間はかかります。
凹凸の有無次第では、1日では終わらないことがしばしば。
なので、同時に2,3個作品を作らないと大変効率が悪いですね。
これがヌメ革なら処理する時間が短く済むので、レザークラフトではできるだけヌメ革を使う方が有利なんですね。
もちろん、コバ処理をしないで完成とすることもあるので、すべての作品でここまで時間が増加することはないです。
一番時間がかかるコバ処理をできるだけ省く方法としては、
小物なら、
コバ磨きではなく、ヘリ返しをする
カバンなら、
外縫いではなく、内縫いにする
という工夫があります。
どうしてもコバ磨きが必要なパーツはまとめて作る
というのもいい方法だと思います。
時間が短縮できればたくさん作れるのは当然なのですが、準備が大変。
作る順序も考えていったり、同じ形のものは抜型を用意したりと、工夫すべき点はたくさんありますね。
そのノウハウを考えるのも独学な私は楽しいです。
それでは、完成版は次回紹介させていただきますね。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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