回からは、パスポート・お薬手帳・通帳ケースのST(スタンダード版・A6サイズ)の工程を記録していきます。

ちなみに前回紹介したDXはデラックスでB6サイズです。

 

 

パーツコバと勝手に略して言っていますが、組み立て前のパーツのコバ処理のことです。

組み立ててしまうと磨けないところを、前もって磨いておきます。

 

今回使用した革は、シボ入りクロム革。

なので、クロム革のコバ磨きで行います。

 

初めは、コバにカタメールというアルコール系硬化剤を塗って乾かします。

これでヘリ落としの刃がしっかり入ってくれます。

※現在はSEIWA製の「カタメール」が販売していないことがあるので、クラフト社の「ハードタイプ硬化剤」を使用するとカチッと固まります。

 

 

 


 

 

それをトコプロ(水性コバ剤)で磨き、目止めで再び固めます。

次に320番か400番のヤスリで表面の凹凸を平らになるように削ります。

さらにトコプロでの磨き。

 

 

 

そして、フェニーチェやバスコのような樹脂系顔料コバ剤を塗ります。

それを乾かしているのが、下の図。

乾燥台は、100均で買ったハギレの木材(ベニヤ板・MDFなど)で自作。2つで500円くらいで済みます。既製品は高価ですもんね。

回はフェニーチェのオレンジを使用。

一度では色乗りが良くなく、下の革の色が透けて見えるので、2~3度塗りしました。

1度塗るのに対して30分以上乾燥させる必要があります。

乾燥した後に凹凸を発見したら、番手の大きいヤスリ(800,1500,2000,3000番など)で削って再びコバ剤を塗っていくと平らに滑らかになります。

 

 

 


 

 

2セット分ですから、16パーツ分を磨き終わりました。

樹脂のコバ剤は長時間近づけて置いておくと、くっ付く恐れがあるので、保管は乾燥台に置いて少し離しておくと安心です。

完全に乾燥するまでは丸1日かかるようなので、すぐには組み立てに入りません。

 

み立て前にコバ処理をすることで、手触りを良くすることに加え、コバの耐久性を大幅に上げることが出来ます。

全製作時間の半分を使うほど時間がかかりますが、やっておいた方がいい工程だと思います、コバ磨きは。

 

まあ、それは作風のことなので、これが正しいとは言えませんけどね。

 

 

では、次回もお楽しみに。

にやり

 

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