やさしいだけじゃつまらない・・・
刺激がもっと欲しいのよ・・・
ワイルドであってアイドルでもいて・・・
無いものねだりのI WANT YOU
人はギャップに弱い。
だけど、結果居心地の良いとこに収まるモンで
毎日刺激があってもそれに慣れていき刺激は
いつからか「ウザさ」に変わる。
そういうのいいからいつもどおりおとなしくしてて
人は多面性なんて求めてやしないのだ。
僕もこんなギャップ体験がある。
ある日、店にヨボヨボのおじいさんが来店した。
杖はないがかなり不安定な歩みで雑誌コーナーへ
僕はなんとなく気になっておじいさんを目で追っていた
週刊誌やらTV雑誌やらをかわるがわる物色している
あの歳だし健康も気になるだろう
もしかしたら今は一人で隠居生活かも知れない
亡くなった愛妻を想いながら日々TVとにらめっこ
「最近の女は皆ボインじゃな~ははは」
と、一人キンピラを肴に酒を呑む・・・・
「ばぁさん・・・お前の味にはかなわんな・・・。」
そう言って今日も辛すぎるキンピラで酒を呑む
そんな妄想をグルグルさせながらおじいさんの
狭い背中を見つめていた・・・哀愁の加齢臭・・・
目を離した隙におじいさんはレジに近寄って来た
手には雑誌を持っている。「安心」とかかな?
歩みのノロい亀だけど地に足ついた年輪の歩み
「いらっしゃいませ」
僕は笑顔で出迎えた
「これを下さいな・・。」
おじいさんは差し出した
月刊マッドマックス
薬づけ女のなんたらかんたら
ヤクザ特集なんとか親分襲名
タトゥー最新デザイン特集
そんな見出しがいっぱいあって怖い劇画の表紙の雑誌
月刊マッドマックス・・・・・。
裏切られたと言うよりも買い被っていてゴメンナサイ・・・
そう心で詫びた僕だった。