今日は看護の日


入院したこと、ある?

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入院したことはありません。

でも、入院してる家族のお見舞いや看病で、病院に入り浸ることは、何度かありました。

今日は看護の日。

看護師になろうと思ったきっかけは、
特にありません。

なぜか、小さな頃から、看護師になりたいと思っていて、…というより、看護師になるものだ、と思っていた。
こっちの方が表現として近いです。

物心ついたときにはもう、将来看護師になる、と、周りに公言していました。

両親は、もうちょっと勉強して医者になったら?とか、もっと、華やかな仕事に就いてほしい、わざわざ苦労するってわかってる仕事をしなくても…というような思いがあったようですが、私は両親の反対を押しきって、自分で学費を払って、看護の道へ進みました。

進学してすぐは、父は怒って口をきいてくれませんでした。

それでも、私は、看護師になりたかったし、途中、何度も心が折れましたが、その度に、何度も、もう少し頑張ってみよう、もう少し進んでみよう、と自分を奮い立たせ、看護師になる道を歩み続けました。

そして、ついに、念願の、白衣に袖を通す日を迎えるわけです。

あの時は、これから始まる、ナースとしての毎日に、胸がわくわくして、ドキドキして、夢が叶った満足感、希望、期待、色んなものに満ちあふれていました。
目の前の苦しむ人々への愛、慈しみ、憐れみ、親しみ、理解、励まし、労い。
一言で言うと、私は、優しいことが取り柄の、明るくて、元気で、パワフルな新米ナースでした。
デキはいまいちでしたが…

患者さんから言われて嬉しかったことは、
・あなたがいてくれて、本当に良かった
・この病気になって、この病院に入院して、あなたに看護してもらえて、本当に幸せだったと思う
・あなたにだから、打ち明けるけど…
・いっつもあんたはニコニコしてて、励まされる、元気をくれる
・そんなところにまで気付いてくれることに、感動した
・ハキハキとしていて、気持ちがいい
・説明が分かりやすいし、聞きやすい
などなど。

我ながら、けっこう、患者さんたちと、いい関係を築いていたんだなぁと思います。

私、けっこう、あたたかみのある看護、元気付けられる看護、勇気付けられる看護、癒される看護、に、情熱を注いで働いてきました。

優しいことばっかりじゃなく、時には、患者さんの未来のことを考えて、少しお尻を叩いて奮い立たせたり、ダメなことはダメ!ときちんと怒ったり、苦言を呈して注意・指導をさせていただくことも、厭わずにやってきました。

でも、それは、下手すると、自分が個人的に嫌われる行為です。

例えば、術後経過が良好で、リハビリ期の患者さんで、手を伸ばせば自分で処理できるような事柄を、ついつい看護師に頼んでしまうような場面。
一度だけならまだしも、いつもいつも、何度も何度も。
もうすぐ退院する予定で、退院後は一人暮らしの高齢の方。
「退院したら、自分でやらなきゃダメだから、ちょっと今、練習がてら、やってみましょう?お手伝いはしますから」と声をかけると、
「あの人はやってくれたのに、あなたは意地悪ね」とか言われることもあります。

とても悲しいひとこまです。

だって、看護師がやってあげる方が、明らかに簡単だし、時間もかからないし、正確です。
そこを、後先のことを考えると自分で手技を習得しておかないといけないから、と思って、わざわざ、自分の忙しい時間を割いて、説明を加えながら、自分でできるように手取り足取り教えてあげようと、差し伸べた手を、ちょっとした嫌味と共に、振り払われることと同じなのです。

例えば、血糖測定、定期インスリン注射、内服薬管理、服薬指導、松葉杖や車いすの使い方、傷の処置の仕方。その人その人によって、内容は変わりますが、それでも、挙げればきりがないほど、退院までにマスターしてもらわないといけない手技や知識はあるわけで、そこを、スタッフによっては、忙しいとか、大変、手がかかる、面倒、患者トラブルを起こしたくない、と、どこかで思ってしまうことがあり、「ハイハイ~!どうぞ~!」と、その患者さんに成り代わって、やってあげる場面が多い気がします。

でも、それって、本当にその人のためなのかなぁ…

私は、何度かそれで、クレームが来たことがあります。

でも、後悔はしていません。

その人にとって、その方が良い、と判断したからです。

ただ、もっと、いい伝え方があったのかなぁ、とか、もっと、その人のやる気を引き出したり、適切な声かけの方法があったのかなぁ、とか、もっと、チームを巻き込んで、対応を統一しないといけなかったのかなぁ、とか、反省することは多々あります。

いつも、色んな患者さんから、学ばせてもらうことばかりです。

新しい発見、気付き、学び、失敗、反省、また考えて、試行錯誤の繰り返しです。

看護って、奥が深いんです。

そんな、煌めきだらけの看護の世界に入って、もう早ウン年。

そろそろ、新しいステップ、新しいステージに進みたいな、と、思うものの…

さて、未来の私は、一体どこで何をしてるんでしょうか?
どんなことを生業としていて、どんな顔して、どんな気持ちで、どんな生活を送っているのでしょうか?

未来は、切り開いていくもの。
その言葉を日々じっくりと考えながら、あの頃のように、夢を胸に抱きつつ、そして、その夢を叶えるために、全力で邁進していきたいなと、改めて思う私なのでした。

看護の日。

いい日ですね。

自分の半生(?)を振り返る、いいきっかけとなりました。

日々、感謝。

今日も幸せな一日、ありがとうございました!









写真は、イメージです(笑)