犬というのは帰巣本能があるという。

帰巣本能とは動物が遠く離れた場所から、自分の巣などに帰ることができる能力のことで、遠くの山に捨てられたわんこが何週間もかけてご主人様の家に戻ってきたり、伝書鳩が手紙を届けられるのもその能力のおかげらしい。


昨日の日記 の通り、じゅげむは外に出ると家の方を何度も振り返って帰りたがる。


1125-6  かえろ・・・。


家から離れる方向に動かすのはとーっても大変だが「帰ろうか」と声をかけて家の方向へ歩き始めると俄然やる気を取り戻すのだ。


小走りというか、競歩というか、とにかくすごいスピードで歩く。

行きは人の後ろをたらたらついてくるのだが、帰りは「俺について来い!」状態。飼い主を振り返りもせずにどんどん歩く、いや走る。


本当なら、リーダーウオークとか言って、ちゃんと飼い主が先を歩かなければならないんだろうけど、面白いので先導をじゅげむに任せてみた。

最初は調子のよかったじゅげむ。

が、家の近くまで来たところで、1本手前で曲がってしまった。


「じゅげ~。もう1本向こうなんだけど・・・」


飼い主の声も耳に入らない様子でどんどん歩いていくじゅげむ。

どんどん歩いて歩いて歩いて・・・。



1125-7  ・・・ここどこ。


知らんがな! 

家からはかなり遠ざかってから「なんか変?」と気づいたらしく立ち止まり、飼い主の顔を見上げる。しかも「助けてご主人様!」ではなくて「家ないやん」という逆切れ風味。


もちろん、意地悪飼い主はそのままじゅげむの出方を待った。


じゅげは、飼い主が当てにならないとわかると、しばらくあたりの匂いをかぎまわり、来た道を戻り始めた。

おお、賢いな。と思ったのもつかの間。先ほど曲がってきた道を曲がらず、ひたすら直進するではないか!もう自棄になったように歩き続けるじゅげむ。


ついに、飼い主ですら歩いたこともない道に迷い込んでしまった。


そんな道の真ん中で動かなくなって抱っこ抱っこが始まったので、仕方なく(?)家の方へ誘導してやった。


家の目の前の十字路まで来てわざと立ち止まり、じゅげの出方を見ることに。

こっちを見上げて、一歩も動かない。もう完全家を見失った様子。


「じゅげ~。お家どこ~?ハウス、ハウス」


恒例の上目遣い。飼い主が一歩踏み出すと一歩歩く。飼い主が立ち止まると止まる。

すっかり自信喪失したらしい。


結論:じゅげむの帰巣本能は、まだまだ発展途上にあるらしい。



・・・あ、こんなことしてるから散歩がきらいなのかしら。