真夏のミステリー
ある三人の旅人が夜遅くに宿をさがしていた。
時間も遅かったせいかどこの宿もいっぱいで
宿場から離れた場所にポツンと建っている古
びた旅館に泊まることにした。
旅館に入ると見た目とは違いかなりしっかり
した造りになっていた。
料金もリーズナブルで三人で3000円で泊まる
ことができた。
その晩、女将は若い従業員を呼びつけ、そ
の若者に「明日の朝にこれをお客様にお返し
しといて。」と言って500円を渡した。
夜遅くから泊まった彼らの時間的なものとサ
ービスを考えると、割引をしてやりたくなった
のだろう。
それを理解した若い従業員は頷きその500円
を受け取った。
しかしこの若者の頭には邪まな考えがあった。
この500円のうち200円を自分の懐にしまい残
った300円を割引だと伝え、三人に渡そうと考え
ていた。
翌朝、若者は三人の旅人に昨晩考えた通り
300円を渡した。
三人の旅人は「あんな夜遅くから無理を言って
泊めてもらったのに、割引をして一人900円で
泊まらしてくれたなんて、なんていい旅館なんだ。」
と、快くその300円を受け取り、次もまた来ることを
約束して帰っていった。
ところで…。
三人の旅人は最初三人で3000円つまり一人1000
円で泊まるはずの旅館を、結局一人900円で泊ま
ることができました。
つまり三人で2700円で泊まることが出来たのです。
これに旅館の若い従業員が懐にしまった200円を足し
ても、最初に渡した3000円には100円足りません…。
残りの100円はどこへいったのでしょう?
これはまさに
真夏のミステリ~