NTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)とOptQC株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役CEO:高瀬 寛、以下「OptQC」)は、スケーラブルで信頼性の高い光量子コンピュータの実現に向けた連携協定を締結しました。本協定では、量子コンピュータの実用化に不可欠な「スケーラビリティ」と「信頼性」を確保するために、光増幅技術や光多重化技術などの光通信技術を光量子コンピュータの開発に応用し、大規模かつ複雑な社会課題の解決に貢献する光量子コンピュータの早期実用化を目指します。

 NTTは、光の技術を軸としたIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想のもと、光通信分野において、量子光源としても活用可能な光増幅技術や光多重化技術、量子分野への応用が期待される誤り訂正技術の研究開発を進めてきました。また、いくつかの技術については、光量子コンピュータへの応用を開始しています。例えば、光増幅技術を活用した量子光源をすることで、世界に先駆けて従来の1000倍以上もの高速な量子の生成を実現しました。  OptQCは、東京大学における25年にわたる光量子コンピュータの基礎研究を土台として設立されたスタートアップ企業です。常温・常圧で動作する新型光量子コンピュータの世界初の実現や、光増幅器を用いた超広帯域量子測定、誤り訂正のための量子ビット生成など、光量子コンピュータの根幹をなす様々な技術を実現してきたメンバーが、その中心となっています。現在は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」で1万量子ビット光量子コンピュータの開発を進めています。
NTTおよびOptQCは、今後5年間にわたり共同検討を実施します。初年度は、技術検討に着手するとともに、ユースケース創出に向けて、本取り組みに賛同いただけるパートナーとの連携を進めてまいります。2年目には、開発環境を構築し、3年目にはユースケースの検証を実施します。NTTとOptQCは、2030年までに、100万量子ビットの光量子コンピュータを実現し、社会課題の解決に貢献するアプリケーションの開発を目指して、取り組みを進めてまいります。

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