自力では動けないほど体力がおちている彼がワンと泣いた。水を飲みたいのかしらと思い飲ませようとしても顔をそむける。じっと私の目を見て何か言いたげな表情。ゴメンね 分かってあげられなくって・・・と言いながら体や手足をさすってあげる。手足を床の上で動かし、立ち上がりたいけど、出来ない。力が入らないから床の上で水泳をしているように動くだけ。
もしかして、ウン○かも・・・・彼の体は抱き上げるのも容易でなくなってきている。体重は減っているようだけど体がゴム風船に水を入れたような感じでダラリとして実際より重く感じる。やっと四つんばいから立たせると、転がるように外へ出て行く。玄関から出たところで段差を飛び降りて道路に転がる。夢中で立ち上がり芝生の方に向かってよろけながらも歩く。そして途中の道路でウン○のスタイル。出たのはいわゆるタール便で不気味なくらい黒い。かなりの量の出血があったようだ。バケツで水を汲み何回も流す。



申し訳なさそうな顔をして見ている様子は、いつもと違うところでウン○を出してしまったのを私に謝っているように感じた。彼は今まで粗相の経験がほとんどない。お腹の調子が悪くても何とかお外でしようとするきれい好きわんこだ。

冷静にやったつもりだけどかなり私は動揺していた。食べないうえに出血しているのだから体力は消耗するばかりだ。そのまま死んでしまうのではないかと思う。こんな状なのにお外に行こうと頑張るひかる。抱っこして帰り、お風呂場でお尻の汚れを洗ってあげた。涙がとめどなく流れた。



4月6日の日はびっくりするほどよく食べた。そしてよく遊び、元気だった。翌日はウン○をたくさんして体中の汚れを出し切ってしまったみたいだった。その後、食べると吐くようになってきた。食べられなくなって4日後の今日、下血した。現在、水分だけしか受け付けない。意識ははっきりしていて私やパパの姿を目で追っている。ウルウルの瞳で見つめるその心は何を訴えているのだろうか。下血しているし食べられないのだからかなりしんどいと思うのだけど苦しい様子は感じない。顔も穏やかで優しい表情をしているから救われる。

医者は安楽死も考えていると言う。私たちも苦しむ様子に耐えられなくなったらお願いするかもしれません・・・・と言った。自力で立ち上がれない。食べられない。水も余り飲めなくなってきている。が、ワンと力ない声だけれど泣く事は出来る。このような状態で安楽死は・・・・と迷う。昨晩は、一人でいるのが淋しいらしく何回も私を起こした。ほとんど彼も私も寝ていない。夜は冷えるのでコートを着てそばに付いていた。『パパが2階に連れて行こう』と言うけれど、彼の体は熱のため冷たい玄関のタイルを欲しているから2階に連れて行くのは可哀想。

もう頑張らなくっていいょ・・・・彼の体をさすりながら真夜中に泣いた