3.11以前 在りし夏の日の 南部陸中海岸の要 宮古 | トドワラのブログ

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過去の思い出を振り返り投稿しよう

 

皆様 こおはようございます

 

昨日 開花した桔梗です あじさいクローバーヒマワリ



宮古駅前よりバスに乗ると 中部陸中海岸の 

ハイライト浄土ヶ浜に行けます。


夕暮の浄土ヶ浜は人影疎らで、あかね色の空が

透き通った水面に反射し、辺り一面を紅にそめて

いた。ここの水のきれいな事と言ったら、到底

口で言い表わせるものではない。右の方に回り

こむ道があったので 行ってみたらテント村で

あった。夕闇を迎え、そのにぎやかな事、すさ

まじい繁盛である。さて帰ろうとするとバス停

に男が一人バスを待っている。もうバスなど無

いのにトロイやつだ。そのまま夜中まで待って

いると良いだろうとも思ったが、かわいそうな

ので教えてやった。するとこの男、急に急いで

歩き出した。なんでも7時10分の急行に乗るんだ

と言う。私が「無理だからよせ。」と言うのに、

あきらめるようすは無く、一人で先に行ってし

 

まった。

 

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それから一人で暫く行くと、先程の男


が道路にすわっていた。荷物が重くてもう歩け

ないのだそうだ。それでこの東京の男と2人で、

すっかり夕闇に包まれ宮古の街はずれを休みな

がら駅へ向かった。やがて商店街に入り、一軒

の八百屋の前にさしかかると、そこの店から

「ちょっといらっしゃい。」と言う声が掛かっ

た。東京の男は歩きをやめずに行ってしまった

が、私はしめたと思った! なぜなら八百屋の

店先にある割れたスイカに気づいて居たからで

ある。やはり私の感に狂いは無かった。私が

スイカを貰っていると、いったはずの東京の

男が戻って来た。しぶといやつだ。スイカを食

べながら商店街を歩くのも旅先ならではの事

で悪くは無い。さて駅に着くと寝る所を捜さな

くてはならない。まず無理とは思ったが二軒

のユースホステルに電話を掛けた。案の定駄

目であった。だが一軒の方で明日なら良いと

言うので、頼んでおいた。とにかく今日は野

宿である。駅前を見回してみると、ベンチの

置いてある所が三ケ所あるその内で一番風の

 

当たらない所に荷物を置いて再び町へ出た。

 

 


 
 

そして戻って来てびっくりした。10以上ある

ベンチが私達の所を除いて満員である。危う

く寝台を失う所であった。他の二ケ所の方は

まだ人影は無かったが、驚いた事に、10時頃

に成ると其処も満員になってしまった。其れ

だけではない。ベンチをあふれ出た無宿者は

コンクリの上に新聞や布を敷いて寝ているの

である。その中に年頃の女まで居た事は正に

驚異である。初めの内、流石に外は寒かった

が、夜が更けるとかえって暖かくなり、いつ

のまにか眠りについて居た。そしてどの位経

ったろうか、すさまじい豪音に夢を破られた

ハッと起き上がってみてびっくりである。

暁の温帯スコールである。ベンチの上は一応

屋根があるが降りつける雨は、そんな事はお

構いなく襲って来て、足の方はビッショリで

下に脱いで置いた靴は1メートル程流されて

いる。もう皆、駅の方へ避難していて、残っ

て居るのは 私達二人だけである。急いで毛

布をたたむと、雨の掛からぬベンチの真中で

小さくなっていたが、雨の方はやみそうもな

い。だが、雨の吹きかけるベンチの上では寒

くてたまらない。それで私達も、遅まきなが

ら駅に避難を開始した。駅の中は避難して来

た無宿者でごったがえしていておかげで10年

間も愛用した傘を盗まれてしまった。


しぶとい東京の男は一番列車に乗り見送った

今日の予定が浄土ヶ浜で有るのと、昨夜の豪

雨で、昨夕見たテント村が寝込みを襲われ、

背面の山から溢れ出した雨水と土砂に全てそ

っくり海の藻屑と消えて居ないか?気に成る

 

 

ので早めに見に行く事にした。

 

 

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六時頃になってようやく雨がやんだ。私は

暫く駅に居た後、一番バスに乗り、八時過ぎ

雨上がりの浄土ケ浜へ行った。


着くと早速テント村へ雨の被害を見に行った

きのう来た時は平和で、我が物顔で騒々しか

ったテント村も、歩くと足がもぐってしまう

ような湿原と化し、いたる所に小川をつくっ

た雨水は、今もなお音を立てて海に注いでい

る。大抵のテントの中に水が入り、まだ溜ま

った侭である。何しろこのテント村にある物

で濡れてないものは無いであろう。裸足で飯

を炊いている者有り、ドロンコのテントを海

で洗っている者有りで、寝込みを襲われた被

害は少なく無いが、私の心配していたように

テントもろとも海におし流されたと言う様な

気配は何処からも感じなく、安心したと共に

酷く拍子抜けした。


その後 浜道を右に回って展望台に上った。

此は余り人が居ない。腰をおろすと

ゆっくり眼下の浄土ヶ浜を見おろした。


緑あざやかにして姿美しき赤松、そして断崖

より空間に突き出た若松の勇姿、朝の雨と曇

り空によって見事な濃緑色と化した水の色。

しかし、何と言っても今にちの浄土ヶ浜があ

るのは、第一にあくまで澄んだ水である。

其の綺麗な事、他に類がないであろう。そし

て石英粗面岩の白い岩肌が造る天然の水石。

穏やかな海に影を落とす松や岩は、海面と

言うより海底にその形をみるのである。


 

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