るユリ科オモト属(スズラン科とされることも有る)の常
緑多年草。日本では関東から沖縄にかけての山地、特に西
日本に多く自生状態で生育し、観葉植物としても鉢植えで
栽培されるそうです。
革質の分厚い針のような形の葉が根元から生え、40cm ほ
どの大きさに育つ。夏ごろ葉の間から花茎を伸ばし淡い黄
緑の小さな花を円筒状に密生させる。秋ごろにつく実は赤く
艶のある液果で鳥が好む。
万年青栽培の歴史は三百数十年とも四百年以上とも言わ
れる。古くは徳川家康が江戸城へ入る時、家臣の中に万
年青を献上したものがいるとも伝えられる。江戸時代は
主に大名のもとで栽培が行われた。元禄から享保年間の
書物には斑入りの万年青が掲載されたものがある。この
ころより、栽培がある程度は一般庶民にも広がったよう
であるそうです。
『長寿』『崇高な精神』『長命』『母性の愛情』
万年青は、一年中緑の葉を茂らせていることから、庭
に植えると災難を防ぎ、家が万年栄えるといわれてい
ます。「長寿」「長命」の花言葉は、その様に由来し
ています。
濃い緑の葉に包まれるようにして赤い実がなる様子は、
母親が子供を抱きかかえて慈しむ姿と重なることから、
「母性の愛」という花言葉がつけられたそうです。




