大きさでは日本最大の渓谷でした。其の層雲峡を長瀬と
小川と3人で、往復16キロ歩いたのだから、酷く疲れ
る筈でした

層雲峡温泉に戻ると もう薄暗く成って居るので、今晩
寝る所を探す事にした。丁度バスの営業所の裏に屋根つ
きのベンチが有ったので行って見ると、もう先客が一組
居た。驚いた事に私達の後からもう三組来た。9時頃に
成ると恐ろしく冷えて来たので、私達は営業所の中のベ
ンチに移る。其処で私は寝付いたのだが

どの位経ったろうか、変な音がして居るので目が覚めた
ら、小川と長瀬がぐるぐる営業所の中を歩いて居る。聞
いてみると 寒くてじっとしていられないのだそうだ

私も酷く寒いし仕方ないから 下の河原に行って 流れ
着いて居る木を沢山集めて来て火を燃やす。聳え立つ高
い山の底の 層雲峡の寒さは半端じゃ無いのです。火の
回りに居ても 辺りが余りにも寒いので、前を向けば後
ろが寒く、後を火に向ければ前が寒かった。ようやく朝
が来て 始発の旭川行のバスに乗り 上川迄行き、上川よ
り列車で旭川に向かう


