観光業界は お人よしを卒業してもいい
おんせん県おおいたで旅行会社をやっていますおおいたツーリストの中村です2026年8月6日(木曜日)2540号になりますきょうもよろしくお願いします今日の地元紙を見ていると今回の熊本地震の影響で大分県内の宿泊施設にも4,400人以上のキャンセルが発生したという記事が載っていました別府や由布院の宿泊施設では「かき入れ時なのに大打撃」という悲鳴が聞こえてきます確かに気持ちは分かりますでも、今日は少し違う角度から書いてみますこういう災害が起きると多くの宿泊施設は「地震だから仕方ありません。またお越しください」と直前キャンセルでも取消料を取らないケースが本当に多いんですもちろん宿泊約款には取消料の規定がありますでも現場はお客様への配慮を優先して請求しない事が多い観光業界らしい優しさと言えば聞こえはいいですが私は以前から「もう、その文化は卒業していいんじゃないか」と思っていますそこの部屋は泊まるはずだった部屋でスタッフも配置し、食材も仕入れ、準備も終わっていますでも売上はゼロこれは「実損」です被災もしてないのに「仕方ないです」で終わらせるもちろん施設が自ら判断して免除するのは自由ですでも、それが当たり前になり「災害だから当然払わなくていい」という空気が利用者側から出来てしまうのはどうなん?と、ずっと思っています一方で、大手旅行会社のパック旅行あたりは違います被災地そのものが目的地でない限り「九州だから何となく怖い」という理由では取消料免除にはなりません航空会社もそうです予約した航空券を変更したり取り消せば規定どおり手数料を払います誰も「ひどい航空会社だ」とは言いませんそれが契約だからですところがホテルになると「取消料を取られました。これっておかしくないですか?」「私が間違ってますか?」などとSNSに投稿する人がいますそう書くなら、一度、立場を逆にして考えてみてくださいあなたがそのホテルの経営者でも同じことが言えるんでしょうかいやいや…何でもかんでもSNSで世論を味方につけようとするこの気持ち悪い空気・・・世間がみんな味方してくれるとは限りません契約は契約です宿泊業だけが特別に優しくある必要はありませんし観光業界も、飲食業界も、いつまでも"いい人"でいるだけでは商売は続きません団体宴会を当日ドタキャンされて「助けてください」とSNSで拡散するお店を時々見ますが失礼を承知で言えば「前金を貰うようにしませんか」と思ってしまいますウチのような零細旅行社ですら新規の後払いは受けていません辛い経験をした過去もあるし会社を守るためでもあります大口ドタキャンのたびに助けてくださいでは経営ではなく願望です商売は慈善事業とは違うからお客様を大切にすることと自分たちの首を締めることは全く別の話です旅行会社も、ホテルも、飲食店ももう少し「ルールはルール」と厳格に言える業界になっていいと思います今日の内容は当然賛否があるでしょうただ現場でお客様と向き合っている観光業経営者の端くれとしてこれは私の正直な気持ちですそれでは今日はこれくらいで