昨日ご来院になられた新患さん。
とある行事の中心的存在で、その行事は、今がシーズン真っ盛り。
無理がたたって腰痛を発症。
かかりつけのカイロプラクティック院に行ったけれど、今回に限っては結果が思わしくなかったのでHPで検索。
当院での受診とあいなったようです。
検査の結果、筋系の問題と判断。
2箇所のアジャストに加えて、問題部分へトリガーポイント療法を用いて施術をしました。
以前もご案内しましたとおり、私はアジャストをする前に、できるだけご本人に分かりやすく問題部位をお伝えし、術前術後の変化を感じていただけるようにしています。
「 ○○が痛い 」 からといって、流れ作業的に、揉んで、ほぐして、バッキバキという施術は行っていません。
施術終了後に、ほんのチョットだけお時間を頂いてお話をしていたら、こんなことをおっしゃっていました。
「 これだけの刺激で、なんで楽になるんですか? 今まで行ってたカイロプラクティックでは、行くまでに覚悟を決めていました。 だって、メチャクチャ痛いんですよ。 」
覚悟を決めていたって…。
いったいどんな治療を受けていたのでしょう?
すごく気になりますA ̄Д ̄;)
カイロプラクティックの基本的な考え方。
カイロプラクティックは 『 サブラクセーションをアジャストする 』 のが目的です。 サブラクセーションとは神経に流れを阻害している箇所のことです。 そこに適切な刺激が伝わり、神経の流れが正常になれば、あとは皆さんの体が治ろうと働き始めます。 治すのは私じゃない。あなた自身の体です。強烈な揉みやほぐしで、患者さんの反応を見ながら、効くか効かないかとやっているのはちょっと違うような気がします。
また、力ずくで、とりあえず鳴るところは全部鳴らそう的なボキボキも、カイロプラクティックのアジャストとはちょっと違うような気がします。
痛みや恐怖感は、身体に緊張を生みます。
緊張は、力み。
力んだ身体に、効く効かないの尺度で加える刺激は過剰刺激になりかねません。
過剰刺激は、無駄な疲労感や痛みを引き起こします。
そしてこのような時に限って、施術家にとって都合の良い言葉が出てきます。
『 好転反応 』
強い刺激で出てきた反応は、好転反応ではない可能性がありますので、ご注意ください。
カイロプラクティックを正しく実践している施術(治療)院へお越しの際は、覚悟は要りません。
おそらく強引な施術はないでしょう。
また、特に初診の際は、問診・検査・インフォームドコンセントなどをしっかり行ってから、施術に入ってくださるはずです。
お体の状態を共有し、どうすればBESTなのかを求めていければ、きっと良い結果を得られることでしょう。
施術が進むにつれていろんなお話をしてくださったり、帰り際に見せてくださった満面の笑みを見て、少しでもカイロプラクティックの正しい姿をお伝えできたかな?などと小さな自己満足を感じる反面、もっともっと本来あるべき姿を多くの方に知っていただかなくては、患者さんを危険にさらしてしまうかもしれないという危機感を感じました。