2023年4月30日 日曜日
私はウーバーイーツの配達員を2年間しています。
その間、色々な配達員を見てきましたが、ハッキリ言って、これほど不正を働く人間の多い職種は無い、と断言できます。
「稼ぐため、生きるためには不正しても許される」と考える配達員が多すぎるのです。
私は全うに働いてきたという自負がありますが、そんな不正配達員に仕事を奪われるのが、内心悔しくもあります。
今日は、そんな最低な不正配達員の闇を書き残したいと思います。
こんな小さなブログなので問題ないと思いますが、もし問題が起きたらこの記事は削除します。
1)複数アカウントによる受注増やし
これは特に出前館に多い不正です。
知り合いに配達員登録してもらい、そのアカウントをもらって、自分のアカウントと共に2台の携帯を使って同時オンラインするのです。
出前館は「あなただけのオファー」というものがあり、個別にオファーが送られてくる事もあるのですが、複数アカウントを持てば、これを受ける確率が純粋に2倍になるのです。
つまり、他の人よりも多く注文を受ける事が出来るのです。
もちろん不正です。
はっきりいって出前館のシステムはザルなので、不正を簡単にやれてしまうのです。
ウーバーイーツでは顔認証があるので、この不正を実行しにくいですが、それでもウーバーでもやっている不正配達員は存在します。
2)チートツール使用
これは出前館のみ蔓延る不正です。
特殊なプログラムを使い、早押しオファーを自動的に即座に取ってしまうものです。
人間の手を介さないので、オファーを奪い取るのが早いのです。
受注は早い者勝ちという出前館のシステムを悪用した方法です。
チートツールを入手するルートが限られているため、この不正をやれる配達員は限られることだけが幸いです。
3)調整金水増し
ウーバーイーツのみに存在する不正です。
ウーバーイーツは、配達員が店の調理遅延で待たされたり、客先で迷って時間がかかってしまった際に、補填として「調整金」というお金を報酬に追加してもらえます。
この仕組みを悪用して、わざと時間潰しして配達を遅らせるのです。
本来なら早く配達して次の注文を受けた方が稼げますが、注文の少ない曜日や時間帯には、わざと遅らせて追加報酬を得ようとする不正配達員がいるのが実態です。
4)配達車種の偽装
特にウーバーイーツに多い不正です。
ウーバーイーツは登録者の配達する車種を厳格に管理しています。
ところが、天候などによって、車種をこっそり変更して配達する不正配達員が多いです。
一番多いのが、バイク登録しているのに、雨が降る日だけ自家用車で配達する不正配達員です。
また、バイク登録なのに、暑い日や寒い日にこっそり車でエアコン付きで悠々と配達しようとする輩です。
これらの登録と異なる配達は、見つかれば即座にアカウント停止となりますが、なかなか見つからないのが現状です。
国土交通省の運輸支局に届け出て「黒ナンバー」を得た車しか配達には使えませんが、出前館も含め、平気で白ナンバーで配達する犯罪者が存在するのです。
5)確定申告のごまかし
ちゃんと真面目に確定申告して税金を払う人は少ないです。
専業者だと年収300万円を超える人は多数いますが、経費などをごまかして計上し、税金を払わなくて済むようにしています。
一時期の出前館では月収100万円超えてた配達員も、税金を払いませんでした。
どうせ小口だし、嘘ついても個人には税務署のチェックが入らないと考えて、やりたい放題です。
6)マクドナルドのダブル受注不正
この不正は、ウーバーと出前館を兼業している配達員の多くがやっています。
フードデリバリー会社にとって「マクドナルド」は注文数が圧倒的に多い、いわば最重要顧客です。
なのでマクドナルドだけには特別ルールがあります(ウーバーではスターバックスも同様)
マクドナルドのポテトは作ってから7分経過したら廃棄する、という話は有名です。
マクドナルドの商品は劣化が早く、即座に優先的に配達されなければなりません。
そのため「複数同時配達は不可」という特別ルールがあるのです。
ウーバーはシステムで複数同時配達出来ないようにプログラムされています。
一件配達を終える直前まで、次の配達が受けられないようになっているのです。
ところが、ウーバーと出前館は別システムなので、兼業している配達員は同時に受注することが出来てしまうのです。
これにより、ウーバーと出前館を同時に複数配達してしまう不正配達員が大量発生しています。
そのほとんどの配達員が不正である事には薄々気づいていますが、バレなければ問題ないし、バレたら「知らなかった」と何食わぬ顔でシラを切ればいいと考えています。
最もムカつく不正配達員です。
確かにフードデリバリー会社は兼業を認めています。
しかし、同時配達を認めているわけではありません。
その隙間を自分の都合良い方に受け取って、さも問題ないかの如く不正を働く配達員が、私は本当に許せません。
こんな輩のせいで、会社の評判が悪くなり、注文が減ってしまうかと思うと悔しいです。
今後、これらの不正が無くなることはないでしょう。
なぜならシステム側で取り締まることが出来ないからです。
「バレなければ不正をやってもいい」
「真面目にやる奴が馬鹿をみるだけ」
そう考える醜い配達員をこれからも目の当たりにしてゆくのは残念ですが、こんな不正に流されず、私は全うに働いていきます。