こんにちは。新4回生の日後です。

今回は乗艇の時に意識していることを色々書き連ねていきたいと思います。

まずタイトルにある「消力(シャオリー)」についてなんですが、これが結構私自身が考えている漕ぎの根幹になっています。

そもそもシャオリーってなんだって話なんですが、これは漫画「グラップラー刃牙」の第二部にあたる「バキ」に出てくる技の名前になっています。

シャオリーは、作中では郭海皇という146歳の中国武術の頂点である人物が使う技で、極限の脱力によってあらゆる攻撃を無効化することができます。

また、シャオリーは「攻めの消力」といって攻撃にも転用でき、極限の脱力感から生み出す力によって、コンクリートの壁をも破壊することができます。

何が言いたいのかわからなくなってきたのですが、要するに脱力こそがボートの根幹なのではないかと思っています。

なので今回はこのシャオリーを軸として色々意識しているポイントを書いていこうと思います。

①リカバリー、バランスについて

ラフコンのときとかに、波や風などを身体に力を入れて耐えようとすると、揺れなどをそのまま受け止めてしまうので、耐えようと思っても耐えれない、逆に脱力によって

プレッシャーを受け流すことによって、勢いを簡単に受け流すことができるんじゃないかと考えています。

また、ローリングの原因に両舷のオールにかける重さの不一致がありますが、脱力するとオールにかかる力が0に収束するので、結果として両舷のオールを抑える力が揃うんじゃないかと思っています。

あとはリカバリーで不必要な力が入っちゃうと、ドライブの勢いをリカバリーに繋げているのに、そのドライブの勢いが殺されちゃって、レートがでないだったり、リズムが安定しないとかの問題を引き起こしているんじゃないかなって思っています。

なので今はハイレートの時もオール持っているか持っていないかわからないくらいの力感で、少しでもミスったら腹切りしちゃうくらいの感じで漕ぐようにしています。

②ドライブについて

これも最近考えが変わってきたことなのですが、ドライブ中も脱力した方が結果として艇を速く進めることができるんじゃないかと思い始めました。

前まではレッグプレスをやるときみたいに、脚そのものの出力でドライブをしていたのですが、今はキャッチしたらストレッチャーに体重をかけて、勝手にドライブしてくれる

みたいなイメージでやっています。加速したいときや、アタックのときはかける体重を大きくするイメージで艇速を上げている感じです。

③動きについて

これもようやく脱却できたと言いますか、最近やっと自分中心ではなく、艇中心で物事を考えることができてきた気がします。動画を見る際も、以前はオールの動きや、自分自身のフォームばかり気にしていたのですが、最近は艇がどういう挙動をしているか、艇が悪い動きになっている、じゃあ自分のどの部分がストレスを与えているのか、という感じで動画も見るようになってきました。

あとは艇の挙動を一番気にするようになりました。ピッチングが起こる前にエントリーできているかや、シートの動きが艇を止めていないかなど、割とボートを見る視点が変わって結構乗艇が楽しくなってきています。


以上が乗艇の時に意識していることです。私は脱力をカッコイイのでシャオリーと呼んでいますがチームには浸透していないので、もっと布教していきたいと思います。

脱力自体はどのチームも意識していることだと思いますし、最近シャオリーを意識することで艇がストレスなく進むようになってきたのでこのままシャオリーを極めていきます。

ご精読ありがとうございました。