2020年11月6日 18時29分 (共同通信)
 最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は、2017年に愛知県で抵抗できない状態だった19歳の実の娘に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われた男(50)の上告を棄却する決定をした。4日付。一審の無罪を破棄し、求刑通り懲役10年とした二審名古屋高裁判決が確定する。裁判官5人全員一致の結論。
 昨年3月の一審名古屋地裁岡崎支部判決と同時期に、性被害を巡る無罪判決が相次いだことから、性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」が各地に広がった。
 被害者が事件当時に反抗が著しく困難な「抗拒不能」状態だったかどうかが争われた。