絵本を通じて中学生に自殺予防の授業 | oisosanのブログ

    東京 町田

     

    絵本を通じて子どもたちに自殺予防への理解を深めてもらおうという授業が、30日、東京・町田市の中学校で開かれました。

     
    東京・町田市の金井中学校で開かれた授業には、1年生150人余りが参加し、絵本を通じた自殺予防に取り組む絵本作家の夢ら丘実果さんと吉澤誠さんが講師を務めました。
     

    授業で使われたのは、2人が13年前に出版した「カーくんと森のなかまたち」という絵本で、主人公のホシガラス「カーくん」が、自分の欠点ばかりに目が行きうつ状態になってしまいますが、仲間の鳥たちから「あなたの存在は森に欠かせない」などと教えてもらうことで元気を取り戻していきます。

    授業の最後では、夢ら丘さんが「新型コロナウイルスの影響がある中では、『カーくん』のようになることは誰でもあります。思い悩んだ時は信頼できる大人に相談してほしいです。あなたにはいいところがたくさんあり、必ず助けてくれます」と呼びかけました。

    授業を受けた女子生徒は「元気のない友達がいたら声をかけようと思いましたし、自分がそうなったら誰かに相談しようと思いました」と話していました。

    全国で自殺した人の数はことし7月以降、3か月連続で去年の同じ時期よりも増加していて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念されています。