大阪のいじめ | oisosanのブログ

    昨年度、大阪府内の学校で把握されたいじめの件数は4万3000件余りと、前の年度よりおよそ8000件増え、過去最多となったことが文部科学省の調査でわかりました。

    文部科学省は、全国の小中学校と高校、それに特別支援学校を対象にいじめや不登校などの状況を毎年、調査していて、22日、昨年度の結果を発表しました。
    それによりますと大阪府内の学校で認知されたいじめの件数は、あわせて4万3911件で、前の年度より7960件増え、いまの方法で統計を取り始めた平成18年度以降で、最も多くなりました。
    内訳をみますと▼小学校で3万7409件、▼中学校で5753件、▼高校で629件、▼特別支援学校で120件となっています。
    いじめを認知するきっかけは、▼アンケート調査など学校の取り組みによるものが2万5884件と最も多く、次いで、▼本人からの訴えが6354件、▼学級担任が見つけたのが5380件などとなっています。
    また、不登校の児童や生徒の数は▼小学校で3458人、▼中学校で9022人、▼高校で5924人で、あわせて18404人となり、前の年度より884人増えています。
    いじめや不登校などの問題に詳しい、立命館大学大学院の春日井敏之教授は、「予防的な対応として、トラブルを認知しようとしていることが、いじめ認知件数の増加につながっていると考えられる。特に小学校での増加傾向が大きく、先生がひとりで抱え込まないように複数担任制にしたり、先生の目が届きやすくするように少人数学級にしたりするなど制度を工夫する必要がある」と指摘しています。