全国の115人参加

 

 

 

会員記事

 

 5月に連載した「いま 子どもたちは いじめの過去と闘う」に対する読者からの反響の中に、いじめを受けた後に、力になってもらえる弁護士に行き着けずに苦労したとの声がありました。いじめや体罰など学校での事件や事故の被害者の相談を受ける「学校事件・事故被害者全国弁護団」があることを紹介します。

 

 弁護団は、2013年に発足し、現在では全国の弁護士115人が参加する。

 事務局長を務める杉浦ひとみ弁護士(東京)によると、学校問題は対応が難しく、引き受ける弁護士は全国的に少ないのが実情。そのことで被害者や家族がさらに傷つくことが珍しくないため、相談先を早く見つけられるように、というのが発足の理由だという。

 「我が子がいじめに遭うと、親は学校を信頼しているゆえに何とかしてくれるだろうと考え、先生や校長、教育委員会に話す。だが、はね返され、疲れ果ててしまうことが多い」と杉浦弁護士。さらに「学校との交渉は時間がかかり、消耗することがある。経験豊かな弁護士に早くつながってほしい」と語る。

 弁護団のホームぺージは、http://gakkou-jikenjiko.link/別ウインドウで開きます。(編集委員・大久保真紀)

 

 

その他の教育面掲載記事