自殺の可能性も

IT・ネットNHK

シェアハウスでの生活を記録する民放の番組「テラスハウス」に出演し、3日前、都内で死亡したプロレスラーの女性について、番組への出演や言動を非難するSNS上の書き込みが多い時で1日に100件近くあったとみられることが関係者への取材でわかりました。遺書のようなメモも見つかり、警視庁はひぼう中傷を苦に自殺を図った可能性もあるとみて調べています。

シェアハウスで男女6人が共同生活する様子を記録するフジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラー、木村花さん(22)は3日前、都内の自宅で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡しました。

所属団体などによりますと、SNS上では番組への出演や言動を非難する投稿がされていたということですが、木村さんに対するこうした書き込みは多い時で1日に100件近くあったとみられることが関係者への取材でわかりました。

捜査関係者によりますと、木村さんの自宅からは母親や仲間への感謝の思いがつづられた遺書のようなメモが見つかったということです。

警視庁はSNS上でのひぼう中傷を苦に自殺を図った可能性もあるとみて詳しいいきさつを調べています。

道場所有の女性「礼儀正しく 娘のように思っていた」

木村花さんがプロレスの練習に通っていた道場を所有する72歳の女性は、花さんについて「大きな声で『こんにちは』とあいさつしてくれるし、礼儀正しく、娘のように思っていました。頑張ってやっとここまで来て、大きな舞台にも出られるようになり、これからの子でした。とてもショックで悲しく、何とも言えない気持ちです」と無念の思いを語りました。

そのうえで「いわれもないひぼう中傷で気持ちが沈んでしまったのではないかと思います。顔が見えないからといって相手の気持ちを考えずに書き込んだ人たちは、次々に書き込みを削除したといいますが、憎いし、悔しいです。リングの上では悪役を一生懸命に演じていた花ちゃんは、強く見えるかもしれないけど、ふつうの22歳の女の子です。悩みを打ち明けられる人がそばにいなかったのか、ひとりで命を絶つなんて本当にかわいそうです」と話していました。