第三者委が調査報告-仙台

8/9(金) 19:00=時事通信

 

 

 仙台市で2017年4月、市立折立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、市教育委員会の第三者委員会は9日、生徒からのいじめや教諭による体罰などが自殺につながったとする調査報告書を佐々木洋教育長に提出した。
 
 報告書によると、男子生徒は1年生のころから、生徒から「臭い」などと悪口を言われ、ズボンを下げられそうになるなどのいじめを受けていた。また教諭2人が授業中、私語や居眠りを注意するため、男子生徒の口に粘着テープを貼ったり、頭をげんこつでたたいたりした。

 第三者委は体罰がいじめを助長した可能性があると報告。また、男子生徒がいじめについて学校に相談していたにもかかわらず、対応が不十分だったなどと指摘した。

 男子生徒の遺族は報告書を受け、「納得できる内容を頂けた。いじめは絶対にしてはいけないと、全ての生徒や家庭に周知してほしい」とコメントを発表した。