熊本女子生徒自殺で報告
2019年3月26日 14時13分 NHK
去年5月、熊本県の県立高校の女子生徒がいじめをうかがわせる遺書を残して自殺した問題で、専門家による第三者委員会は、インスタグラムの動画をきっかけに同級生から「死ねばいい」などと言われたことをいじめと認定し、自殺との因果関係があったと結論づける報告書を公表しました。

去年5月、熊本県北部の県立高校3年の女子生徒がいじめを受けていたことをうかがわせる遺書を残して自殺した問題で、弁護士などでつくる第三者委員会は、生徒や教職員に聞き取りを行うなど、およそ9か月にわたって調査し26日、最終報告書として公表しました。

このなかで、委員会は、女子生徒が自殺を図る直前、知り合いの男子生徒と映っていたインスタグラムの動画をめぐって複数の同級生からうわさをたてられ事情を確認されたことや、「死ねばいい」、「視界から消えてほしい」と言われたことなど合わせて5件を「いじめ」と認定しています。

そのうえで「女子生徒に心理的な苦痛を強く与えたとみられ、遺書の内容とも合致する」などとして、いじめと自殺には因果関係があったと結論づけました。