小説「海と陸の彼方へ」

 

第三章新主人公アンヘルアメリカ合衆国大統領を目指す

 

第13話アンヘルの父ヘクター石油掘りを目指す(後編その2)

 

前書き

エリザベス(49歳)が2階の寝室のドアを開けて入ってきた。彼女は白いクロップトップのTシャツを上に着て、 白いハイウエストのショートパンツを穿き ベージュのサンダルを履いています。若々しく活動的なスタイルで牧場の生活にピッタリしています。ヘクターがそう言って褒めると、エリザベスははにかみ、背伸びをしながらヘクターにキスをしてくれました。ヘクター:お子さんたちはどうしているの?都会から初めて田舎に来たので寝つかれないのではないのかな?エリザベス:皆、良く寝ているわ。寝つかれないのは私だけよ。興奮して眠れないの。ヘクターは「それは僕も同じだよ」と言ってエリザベスをベッドの上に仰向けに寝かせました。エリザベスはTシャツとショートパンツしか身に着けていないので、5秒もかからず全て脱ぎ去り、ヘクターを上に載せました。ヘクターは小さいエリザベスの負担にならぬよう体位を考え、ふたりは目出度く一つの身体になりました。

 

本文

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登場人物「1935年1月1日時点」  
アンヘル・ディアンジェロ16歳:ハーバーテックソリューションズ(HTS)の会長兼CEO。ル・クリスタル・ホテル所有「200万ドルで居抜き購入」。アンヘル航空㈱会長兼CEO「資本金10億ドル」。ヴィヴィ警備会社「資本金1千万ドル」オーナー。軍事産業への共同投資60億ドル「配当金:1,929万ドル/ 週」。現預金50億ドル「シャドウ・ネクサスから略奪」と債権「総額不明」所有。
マリア・エバ・ドゥアルテ16歳。アンヘルの妻。AMレジャー総合開発㈱「資本金1億ドル」社長兼COO。悪魔のように可愛い女。 
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アンヘルの家族 
イタリア系の不法移民で、彼らの家族名は「ディアンジェロ」です。以下はディアンジェロ家の家族構成です: 
・父親ヘクター・ディアンジェロ(38歳):ヘクター・ディアンジェロは日雇い労働者として働き、家族を支えています。彼は家族に良い未来を提供することを夢見ており、そのために日々努力しています。 
・母親ローサ・ディアンジェロ(35歳):ローサ・ディアンジェロは家庭を守りながら、地域の共同体でボランティア活動を行っています。彼女は子供たちが教育を受けることを強く望んでいます。 
・兄ルイス・ディアンジェロ(18歳):ニューヨーク市警警部兼総合建設会社NYHCの社員。 
・ルイスの双子の姉マリア・ディアンジェロ(18歳):マリア・ディアンジェロは地元の専門校に通っています。 
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マリア・エバ・ドゥアルテ「マリア・D」16歳の家族 
・エルヴィラ・ドゥアルテ13歳。マリアの妹。 
・カタリナ・イルデフォンソ20歳。ルドラ金融㈱営業部長。 
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マリア・ヴァレンティーノ「マリア・V」54歳。アンヘルの恋人兼投資パートナー。ヴァレンティーノ・ファミリーの死亡したボス:ヴィンセント・"ヴィニー"・ヴァレンティーノ(56歳)の元妻。莫大な資産「推定500億ドル」を持つ。軍事産業への共同投資60億ドル「配当金:1,929万ドル/ 週」。
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ジョン・マッケンジー(35歳)。エドゥアルドの競争相手「有力な建設会社グローバルテック・コンストラクション・インクGCIのCEO」。
妻: サラ・マッケンジー(33歳), ファッションデザイナー
子供: ルーカス(8歳), ソフィア(5歳)
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サラ・マッケンジー(33歳)の実家
父:ロバート・ハミルトン(58歳):アメリカ合衆国の上院議員
母:キャサリン・ハミルトン(55歳):社会活動家。アンヘルの愛人。
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ニューヨーク市長
名前: ダニエル・ハリソン
年齢: 42歳
家族構成:
妻: ジェニファー・ハリソン(37歳)
子供: エマ(10歳)、ノア(7歳)
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ニューヨーク市港湾局長
住所:ブルックリン臨海区
 マイケル・スミス(38歳)
妻: クレア・スミス(36歳), 弁護士
子供: ノア(7歳), ミア(4歳)
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ジャーナリスト
住所:ブルックリン・ベイ・リッジ地区「イタリア系」
エミリー・デイビス(32歳)
夫: ベン・デイビス(34歳), ITエンジニア
子供: エリー(3歳)
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エリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲス40歳。アンヘルの愛人。元ニューヨーク・マフィア「シャドウ・ネクサス」の副ボス。アルゼンチン人。
マリア・"レッドローズ"・デ・ラ・クルス35歳。アンヘルの愛人。ニューヨーク・マフィア「シャドウ・ネクサス」の元人事担当。アルゼンチン人。

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ニューヨーク市の行政地図

アメリカ合衆国東部
昭文社「コンパクト世界地図帳」P52


フロリダ州の地図と出典「南部にマイアミ、更に南部にホームステッドがある」

マフィアの組織図「パブリックドメイン」

 

5月3日金曜日午後10時:ヘクター牧場の母屋
エリザベス(49歳)が2階の寝室のドアを開けて入ってきた。彼女は白いクロップトップのTシャツを上に着て、 白いハイウエストのショートパンツを穿き ベージュのサンダルを履いています。若々しく活動的なスタイルで牧場の生活にピッタリしています。

ヘクターがそう言って褒めると、エリザベスははにかみ、背伸びをしながらヘクターにキスをしてくれました。

ヘクター:お子さんたちはどうしているの?都会から初めて田舎に来たので寝つかれないのではないのかな?

エリザベス:皆、良く寝ているわ。寝つかれないのは私だけよ。興奮して眠れないの。

ヘクターは「それは僕も同じだよ」と言ってエリザベスをベッドの上に仰向けに寝かせました。エリザベスはTシャツとショートパンツしか身に着けていないので、5秒もかからず全て脱ぎ去り、ヘクターを上に載せました。

ヘクターは小さいエリザベスの負担にならぬよう体位を考え、ふたりは目出度く一つの身体になりました。

☆エリザベスの睦言
エリザベス:貴方は30代の後半になっているんでしょう?何度も何度も私を求めてグロッキーに出来るんだから、元々精力が強いのね。イタリア男は全員そうなのかしら?

ヘクター:僕も30歳になってからは衰えましたが、最近にまた若い頃以上に復活したようです。

エリザベス:何か秘訣でもあるの?

ヘクター:息子のアンヘルから送ってきた精力剤が効いていると思うのです。さっき僕とエリザベスさんが飲んだ丸薬がそうなのです。

エリザベス:ああ。貴方がくれた丸薬ね。若返りの秘薬だと言ってワインに入れてくれたわね。

ヘクター:そうです。あの丸薬は男にとっては精力剤、女の人には若返りの秘薬になります。どうですか。エリザベスさんも思い当たるところはありませんか?

エリザベス:そう言えば疲れが取れたわね。この時間になっても朝と同じように元気一杯だわ。

ヘクターは丸薬を2粒取り出し、ウィスキーに混ぜて二人で飲んだ。

飲んでから5分くらい経った時、エリザベスはもう一度催し、ヘクターを求めた。ヘクターが喜んで再戦に応じたことは言うまでもない。

薬効とお互いの間に生じた愛情のお陰でふたりの営みは夜を徹して続いた。

翌朝、ヘクターが目覚めた時にはエリザベスはすでにいなかったが、枕元に朝食のレシピが置かれていた。

料理はアレパ(Arepa)です。アレパは、主にコーンミール(マイズの粉)を使って作られる南アメリカの伝統的なパンのような食品で、特にコロンビアやベネズエラで非常に人気があります。 

アレパの基本レシピ: 

材料: 
・プレコック「事前に調理された」コーンミール:2カップ 
・水:2.5カップ 
・塩:1/2小さじ「お好みで調整可」 

手順: 
1.水をボウルに入れ、塩を加えてよく混ぜます。 
2.少しずつコーンミールを加えながら、なめらかな生地になるまで混ぜます。生地がひとまとめになったら、10分程度休ませます。 
3.生地を同じ大きさの小さなボールに分け、平らに押しつぶしてアレパの形にします。一般的には、直径10cmくらい、厚さ1.5cmくらいの円形にします。 
4.中火にしたフライパンやグリドルにアレパを置き、両面がゴールデンブラウンになるまで焼きます。約5-7分程度。 
5.アレパがきつね色になったら、オーブンまたはトースターで中までよく焼きます。 

アレパは単体で食べることもできますが、チーズやアボカド、肉や魚のフィリングを挟んでサンドイッチのようにして食べることも一般的です。

1935年5月4日土曜日午前7時:ヘクター牧場の母屋

朝が明け、ヘクター牧場の母屋は暖かな光で満たされていた。ヘクターはキッチンで忙しく動き回り、エリザベスから教わったアレパのレシピに挑戦していた。テーブルは、色とりどりの料理で飾られ、新しい一日が始まる喜びと期待でいっぱいだった。

献立:
1.アレパサンドイッチ
・チーズ、アボカド、魚、肉、新鮮な野菜を詰めたアレパ。外はサクサク、中はジューシーで、一口食べるごとに具材の風味が口いっぱいに広がる。

2.スクランブルエッグ
・ふわふわのスクランブルエッグ。シンプルだが、朝食には欠かせない一品。

3.フルーツサラダ
・季節のフルーツを贅沢に使用。甘さと酸味が絶妙に組み合わさっている。

4.コーヒーとミルク
・濃厚なコーヒーとクリーミーなミルク。一日の始まりにぴったりの一杯。

エリザベスとその家族は、ヘクターが作った朝食に感激していた。特にアレパサンドイッチは、その手作りの暖かさと愛情が伝わってくる一品だった。テーブルを囲んで、家族は楽しく会話を交わし、新しい一日の計画について話し合った。エリザベスは料理の腕前を褒め、ヘクターは嬉しそうに笑った。

ジョンとエミリーも、それぞれの夢や希望について家族に話し、サポートを受けながら、新しい一日を迎える準備をしていた。母屋は笑顔と幸せで溢れ、新しい一日が始まった。

エリザベス:ヘクターさん。何か私達にお手伝いできることはないかしら?この土日の二日間を利用して牧場や石油開発の方針だけでも決めて置きたいのよ。

ヘクター:実はヘクター石油開発㈱の子会社で不動産の会社と建設会社を作りたいんだ。誰か社長を引き受けてくれないか?

エリザベス:私は不動産に興味があるけど、何をすれば良いの?

ヘクター:例えば、ある建物の真下を掘ったら石油が出てきましたってことはよく聞くよね?

エリザベス:そうね。しょっちゅうじゃないけど。ありそうなことよね。

ヘクター:その場合、石油の鉱床が地下でかなり広い土地の下を通っていた場合、その土地を全て買い占めておかないと権利関係で揉めるだろ?

エリザベス:石油が出てきたらそれを世間が知る前に回りの土地を買い占めておこうというのね。

ヘクター:そういうことだ。

エリザベス:私が責任者になるわ。資本金はいくら出してくれるの?

ヘクター:土地の売買代金は多額に上るだろうから、5千万ドルだそう。アメリカ合衆国ごと買い占める勢いで買い占めてくれ。エリザベスさんが社長を引き受けてくれるなら追加資金も言いなりで出してやる。

ヘクター:年俸は10万ドルだ。サラさん。建設会社の社長を引き受けてくれ。資本金は5千万ドル出す。年俸はやはり10万ドル出そう。

サラ:もちろん引き受けるわ。弟のジョン・ミラー(21歳)が副社長で良いわね。

ヘクター:ジョン・ミラー(21歳)にも年俸10万ドル出す。とりあえずは鉄工所の建設とこの牧場の母屋、離れの改築をやってくれ。

1935年5月4日土曜日午前9時:ヘクター牧場の母屋
朝食が終わり、ヘクターとエリザベスはリビングでエリザベスの両親の到着を心待ちにしていた。窓の外は明るく、新緑が美しい一日が広がっていた。家の中は期待とわくわくでいっぱいだった。

ドアが開き、エリザベスの両親が笑顔で入ってきた。彼らは暖かくヘクターを歓迎し、長い間会っていなかったエリザベスとも抱き合った。さらに、エリザベスの妹夫婦も後から到着し、家族の輪がさらに広がった。

エリザベスの家族
エリザベスの父アルベルト・ガルシア(70歳): 高齢だが、まだまだ元気。家族を愛しており、特に孫たちと過ごす時間を楽しんでいる。
エリザベスの母マリア・ガルシア(68歳): 優しく、家族思いの女性。料理が得意で、家族の集まりの際にはいつも美味しい料理を振る舞ってくれる。
エリザベスの妹夫婦: 若く、活力に満ちている。新しい家族のメンバーとして、皆に歓迎されている。
妹、ソフィア・ロドリゲス(40歳): 地元の小学校で教師をしている。2人の子供がいる。
妹の夫、ロベルト・ロドリゲス(42歳): 建築会社に勤めており、家族を支える堅実な人物。週末は家族と過ごす時間を大切にしている。

リビングは笑顔と楽しい話で溢れ、家族の絆が深まる時間となった。ヘクターもエリザベスの家族に暖かく迎え入れられ、一緒に楽しい時間を過ごした。家族の誰もが、この貴重な時間を大切に思い、互いの近況を話し合いながら、新しい思い出を作った。

☆エリザベスの家族との会話
エリザベスがヘクターを家族に紹介した。家族全員が明るくお洒落で気前の良いイタリア野郎を気に入ってくれた。

アルベルト・ガルシア:ヘクターさんはこの農場を購入してどうされるおつもりですか?

ヘクター:正直言いますと、石油開発の一環で購入した土地なのですが、この牧場に一目惚れしました。石油が出なくても此処を離れるつもりはありません。エリザベスさんたちも此処に住んでくれるそうですのでなおさらです。

マリア・ガルシア:そうお聞きして嬉しいですわ。ここは私達の友人の持ち物でしてね。隠居して売りに出しましたけれども。

ヘクター:その御友人のお名前と住所を教えていただけませんか?

マリア・ガルシアは電話番号も教えてくれた。ロベルト・フェルナンデス72歳という人だ。

ヘクターは電話をかけた。

ロベルト:フェルナンデスです。

ヘクター:私はヘクター(38歳)と申します。貴方の牧場を最近購入しましてね。変な噂を耳にしたものですから本当のことかどうかお電話したのです。

ロベルト:どんな噂ですか?

ヘクター:牧場にあった古い井戸から黒い水が吹き出し、悪臭がするので慌ててコンクリートで固めて出ないようにしたという噂です。

ロベルト:それは本当ですよ。私がコンクリートを流し込んで出ないようにしたのです。

ヘクター:井戸のある場所は覚えていますか?

ロベルト:牧場にはたくさんの井戸がありましてね。ほとんど覚えていません。でも確かマリア・ガルシアさんのお子さんが写真を一枚お撮りになっていたと思いますが。

ヘクター:何年くらい前の話ですか?

ロベルト:そうですね。もう30年位前の話です。

黙って聞いていたソフィア・ロドリゲス(40歳)が口を出し、「それは私よ。写真もここにあるわ」と言い出した。

ヘクターたちは古ぼけた1枚の写真をしげしげと眺めた。

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一枚の写真
女性がひとり歩いてくる。背景にはボロ屋が写っている。 

女性の服装:
・トップス: 彼女は茶色のフィット感のある短袖Tシャツを着ています。 
・ボトムス: 彼女は緑色のストレートカットのパンツを履いています。 
・シューズ: 灰色の靴を履いています。 
・髪型: 彼女の髪は黒色で、ショートヘアです。 
・アクセサリー: 彼女はアクセサリーを身につけています。 

背景のボロ屋: 
・構造: 木材を主に使用した古風な建物で、屋根には瓦や石材が使われています。 
・状態: 建物はかなり古く、一部が崩れているように見えます。木材には劣化や剥がれが見られます。 
・周囲: 地面には落ち葉や木の枝がたくさん散らばっています。また、女性の手元には切られた木材と見えるものがあります。 

この写真には、古い家や農村地域を思わせるような雰囲気があります。女性が手に持っている木材や背景の古い家の状態から、彼女が何らかの作業をしていた可能性が考えられます。 
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ソフィア・ロドリゲス:このボロ屋の裏に井戸があったのよ。コンクリートで塞いだけどね。

ヘクター:ソフィアさん。このボロ屋が何処にあるのか分かりますか?

ソフィア・ロドリゲス:もう30年にもなるのよ。全く覚えていないわ。でもこの牧場にあることは間違いないんだから、あちこち掘り返してみれば良いんじゃないの?

ヘクター:一回掘るだけでも何万ドルというお金が掛かりますのでやみくもに掘るわけにも行かないんですよ。

ソフィア・ロドリゲス:そうなの?私もお手伝いしてあげたいけど仕事があるしね。

ヘクター:いえいえ。それには及びません。私がこの写真を頼りに何とか探してみます。

ヘクターは写真をソフィアから貰い、外に出た。馬に乗って牧場を捜索するつもりである。支配人を呼び、馬を用意してもらった。

☆乗馬姿のエリザベス
厩舎に寄ると、何とエリザベスが居るではないか。いつの間に着替えたのだろう?

馬の手綱を持っている彼女の服装は、 

・トップス: 彼女は灰色の長袖のジップアップトップスを着ています。これは馬術やアウトドア活動でよく見られるタイプのスポーティなトップスで、フィット感があり、身体のラインをしっかりと捉えています。 
・ボトムス: 彼女はピンク色の馬術用のタイツを履いています。これは身体にぴったりとフィットするデザインで、馬に乗る際の動きを妨げないように作られています。また、膝下の部分にはダークグレーのパッドが付いています。 
・ブーツ: 彼女は黒色の馬術用のロングブーツを履いています。これは馬に乗る際の安全や快適さを考慮してデザインされているものです。 
・アクセサリー: 彼女は手や耳にアクセサリーを身につけています。 
・髪の色とスタイル: 彼女の髪はブラウンで長い。自然なウェーブのスタイルとなっており、一部は片手で持ち上げられています。 

彼女の服装は馬術やアウトドア活動に適したものとなっており、機能性とファッションを兼ね備えています。 

ヘクターはしばしエリザベスの姿を凝視して目を楽しませると自分も別の馬に乗り、エリザベスと一緒に牧場の探索に出かけた。先ずは綿花農場へ行ってみよう。

今回はここまでにいたしましょう。次回をお楽しみに。

 

後書き

ソフィア・ロドリゲス:このボロ屋の裏に井戸があったのよ。コンクリートで塞いだけどね。ヘクター:ソフィアさん。このボロ屋が何処にあるのか分かりますか?ソフィア・ロドリゲス:もう30年にもなるのよ。全く覚えていないわ。でもこの牧場にあることは間違いないんだから、あちこち掘り返してみれば良いんじゃないの?ヘクター:一回掘るだけでも何万ドルというお金が掛かりますのでやみくもに掘るわけにも行かないんですよ。ソフィア・ロドリゲス:そうなの?私もお手伝いしてあげたいけど仕事があるしね。ヘクター:いえいえ。それには及びません。私がこの写真を頼りに何とか探してみます。ヘクターは写真をソフィアから貰い、外に出た。馬に乗って牧場を捜索するつもりである。支配人を呼び、馬を用意してもらった。厩舎に寄ると、何とエリザベスが居るではないか。いつの間に着替えたのだろう?