小説「海と陸の彼方へ」

 

第三章新主人公アンヘルアメリカ合衆国大統領を目指す

 

第2話アンヘルとマリア・ヴァレンティーノ

 

前書き

昨夜の大捕物のあと、アンヘルとエリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲス40歳は話し合い、マフィアの組織シャドウ・ネクサスから逃れるためエリナを整形させることにした。アンヘルはエリナの美貌が損なわれるかも知れないと心配し、整形に反対したがエリナが誰に追われることのない生活をしたいと言い張った。整形手術の結果は大成功だった。別人のような容貌になったことは事実だが、輝くばかりの美貌は少しも損なわれなかった。ただ印象がガラリと変わった。以前はマリア・Dと同じくミステリアスな何処か陰のある印象だったが、今は明るく爽やかなオフィスレディという印象に変化した。アンヘルは最近設立したアンヘル航空の秘書室長にエリナを抜擢し、年俸1万ドル、賞与年2回「各5万ドル」支給することになった。エリナのためにスカイライン・エリュシウム・レジデンシズの居室「12SLDK」を100万ドルで購入し、そこに住まわせた。

 

本文

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登場人物「1935年1月1日時点」  
アンヘル・ディアンジェロ16歳:ハーバーテックソリューションズ(HTS)の会長兼CEO。ル・クリスタル・ホテル所有「200万ドルで居抜き購入」。アンヘル航空㈱会長兼CEO「資本金10億ドル」。ヴィヴィ警備会社「資本金1千万ドル」オーナー。金塊100トン「年利は6%、月利は0.5%=3千万ドル、日歩は100万ドル」 
マリア・エバ・ドゥアルテ16歳。アンヘルの妻。AMレジャー総合開発㈱「資本金1億ドル」社長兼COO。悪魔のように可愛い女。 
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アンヘルの家族 
イタリア系の不法移民で、彼らの家族名は「ディアンジェロ」です。以下はディアンジェロ家の家族構成です: 
・父親ヘクター・ディアンジェロ(38歳):ヘクター・ディアンジェロは日雇い労働者として働き、家族を支えています。彼は家族に良い未来を提供することを夢見ており、そのために日々努力しています。 
・母親ローサ・ディアンジェロ(35歳):ローサ・ディアンジェロは家庭を守りながら、地域の共同体でボランティア活動を行っています。彼女は子供たちが教育を受けることを強く望んでいます。 
・兄ルイス・ディアンジェロ(18歳):ニューヨーク市警警部兼総合建設会社NYHCの社員。 
・ルイスの双子の姉マリア・ディアンジェロ(18歳):マリア・ディアンジェロは地元の専門校に通っています。 
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マリア・エバ・ドゥアルテ「マリア・D」16歳の家族 
・エルヴィラ・ドゥアルテ13歳。マリアの妹。 
・カタリナ・イルデフォンソ20歳。ルドラ金融㈱営業部長。 
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ヴィヴィアン・"ヴィヴィ"・ロッソ(43歳)。アンヘルの愛人・協力者。ヴィヴィ警備会社会長兼CEO。部下50名。ヴァレンティーノ・ファミリーの元アンダーボス「フランク・"フランキー"・ロッソ(49歳)」の妻。  
・フランキーが懲役に入ってからは、家庭を支える主力となっている。  
夫:フランク・"フランキー"・ロッソ(49歳)。現在拘置所に収監中「30年の懲役刑」。  
長女:ソフィア・ロッソ(18歳) 
・大学生。  
次女:エミリー・ロッソ(15歳)  
・高校生。  
その他の親戚:  
フランキーの妹:アンジェラ・ロッソ(41歳) - ローカルの病院で看護師として働いている。  
フランキーの弟:ジョン・ロッソ(38歳) - 現在モントリオール在住。ヴィヴィ警備会社社長兼COO。  
ペット:  
ミミ(ミニチュア・シュナウザー、5歳)  
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モントリオール市長一家の構成  
市長:ジャン=クロード・デュモン(35歳)  
奥さん:エリザベート・デュモン(33歳)  
子供:リュック(8歳)、ソフィー(5歳)  
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モントリオール市長の妻エリザベート・デュモン(33歳)の実家の家族構成  
父親:ジョセフ・マルティン - 62歳、退職した教授  
母親:マリー・マルティン - 59歳、主婦。アンヘルの愛人・協力者。  
弟: マシュー・マルティン - 18歳、大学生「コカインを常用していたがアンヘルにコカイン拒否薬を飲まされ入院中」  
妹:クレア・マルティン - 21歳、大学生  

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ニューヨーク市の行政地図

アメリカ合衆国東部
昭文社「コンパクト世界地図帳」P52


フロリダ州の地図と出典「南部にマイアミ、更に南部にホームステッドがある」

マフィアの組織図「パブリックドメイン」

 

4月17日水曜日午前11時:マンハッタン美容整形外科医院
昨夜の大捕物のあと、アンヘルとエリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲス40歳は話し合い、マフィアの組織シャドウ・ネクサスから逃れるためエリナを整形させることにした。アンヘルはエリナの美貌が損なわれるかも知れないと心配し、整形に反対したがエリナが誰に追われることのない生活をしたいと言い張った。

整形手術の結果は大成功だった。別人のような容貌になったことは事実だが、輝くばかりの美貌は少しも損なわれなかった。ただ印象がガラリと変わった。以前はマリア・Dと同じくミステリアスな何処か陰のある印象だったが、今は明るく爽やかなオフィスレディという印象に変化した。

アンヘルは最近設立したアンヘル航空の秘書室長にエリナを抜擢し、年俸1万ドル、賞与年2回「各5万ドル」支給することになった。エリナのためにスカイライン・エリュシウム・レジデンシズの居室「12SLDK」を100万ドルで購入し、そこに住まわせた。エリナの服装についてもアンヘルは色々考えてやり、とりあえずはビジネス用に幾点か与えたが彼女は次のスタイルを選んだ。

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・トップス: ネイビーのブラウス
・スカート: グレーのペンシルスカート
・パンスト: ヌードカラーのパンスト
・ランジェリー: ヌードカラーのシームレスブラとシームレスパンティー
・ハイヒール: ブラックのポインテッドトゥハイヒール
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術後の安静が必要なのでエリナは来週から出社することになった。

☆アンヘル16歳とマリア・ヴァレンティーノ54歳の出会い
昼食後マリアは屋上庭園で読書でもしようと中2階から降りて表に出た。屋上に向かう階段を上りかけると最近引っ越してきた若夫婦のうち夫のほうがマリアの方へ近づいてくる。挨拶をするつもりのようだ。

アンヘル:どうもこんにちは。私はアンヘルと申します。年齢は16歳ですが、会社「ハーバーテックソリューションズ(HTS)の会長兼CEO」の経営をしています。お見知り置き下さい。

彼はマリアに丁重に挨拶をして立ち去りかけた。マリアはアンヘルを呼び止め、「アンヘルさん。私はマリア・ヴァレンティーノ54歳と言うのよ。お時間があれば私とお茶でもご一緒しましょうよ」と声を掛けた。すでに独立している末の息子よりも若いアンヘルと喋ってみたかったのだ。

アンヘルは喜色を満面に表して「嬉しいことを仰って下さいますね。喜んでお相手をさせていただきます」と言い、マリアを自分の家まで案内した。

アンヘルはマリアを応接間に案内し、器用に自分でコーヒーを焙煎してマリアに勧めた。

アンヘル:僕は部下の女性を病院へ連れて行ってきたところなのです。

マリア:そうなの。何処かお悪いのかしら?

アンヘル:いえ。美容整形の手術を受けたのです。以前から美人なのですが、もう一段美しくなりたいそうでしてね。

マリア:そうなの。で、美しくおなりになったのかしら?

アンヘル:そうですね。美しさは変わらないように思いますが印象が随分良くなりました。明るくなったのです。

マリア:その女性はお幾つなの?

アンヘル:40歳です。

マリア:私よりも14歳も若いわ。お若い方が羨ましいわ。

アンヘル:奥様のようなお美しい方はそんじょそこらにはいらっしゃいませんよ。

アンヘル:奥様は美貌と優雅さで人々を魅了する女性です。でもその美貌よりも印象的なのは奥様の内面の美しさです。隠しきれない内面の美しさが奥様のお顔にありありと表れています。

マリア:アンヘルちゃんはお口が上手いのね。それはそうと奥様はどうしていらっしゃるの?

アンヘル:家内は今マイアミに仕事で行っているのですよ。彼女は総合レジャーセンターの仕事をやっておりましてその一環でマイアミにカジノホテルを作ろうとしているのです。

マリア:そうなの。それじゃあ、しばらくお帰りにはならないわね。アンヘルちゃんは奥さんが居なくて寂しくならないの?

アンヘル:僕も色んな仕事を掛け持ちでやっているものですから、寂しいとは言っていられないんですよ。

マリア:そうでしたか。今はどのようなお仕事をされているのかしら?ハーバーテックソリューションズ(HTS)っていうのは港湾の関係よね?

アンヘル:そうです。そちらの方は人に任せてありますので構わないのですが、アンヘル航空という会社の立ち上げでてんてこ舞いなのです。

マリア:航空事業というのは政府や民間にとって大変重要な仕事ですからがんばって下さいね。私もこれからは軍事産業が伸びてくると思っているのよ。航空関係は大きく分類すれば軍事産業に入るから貴方の会社の株も購入しようかしら。

アンヘルの耳がピクリと動いた。そう言えば戦争があちこちで起こり始めている。世界大戦でも起こりそうな勢いだ。軍事産業の株を購入するのは良い考えだな。

アンヘル:奥様は株式の取引を何処でされているのですか?私にも教えていただけませんか?

マリア:良いわよ。今電話で営業ウーマンを呼んでくるわ。

アンヘルとマリア及び株の営業ウーマンとの会話
マリアは電話を取り、短い会話の後に「彼女がすぐに来るわ」とアンヘルに告げました。数分後、営業ウーマンがマリアの部屋に到着しました。

営業ウーマン:こんにちは、マリア様。そして、あなたがアンヘル様ですね。私はリンダと申します。

アンヘル:どうも、リンダさん。よろしくお願いします。

マリア:リンダ、こちらはアンヘル。彼も軍事産業の株に投資を考えているのよ。

リンダ:それは素晴らしいですね。軍事産業は今、非常に注目されていますから。

アンヘル:そうなんです。私もその点に興味を持っています。具体的にはどの企業がおすすめですか?

リンダ:現在、特に注目されているのは「ディフェンス・ダイナミクス」や「アーマード・ソリューションズ」などです。これらの企業は安定した成長を見せています。

マリア:私もそれらの企業に投資を考えているわ。

アンヘル:それは良い情報ですね。私も金塊60億ドル分を売却して、これらの企業に投資を考えています。

リンダ:60億ドルですか!それは大変な額ですね。そのような大きな投資には、しっかりとした戦略が必要です。

アンヘル:もちろん、その点は十分に考慮しています。

マリア:アンヘルちゃん、それなら私たちも一緒に投資しましょう。力を合わせれば、より大きな成果が出るでしょう。

アンヘル:その提案、大変ありがたく思います。それでは、リンダさん、具体的な手続きを教えていただけますか?

リンダ:もちろんです。まずは各企業の詳細なデータと、投資戦略についてお話ししましょう。

こうして、アンヘルとマリアは軍事産業への投資について具体的な計画を練り始めました。リンダの専門的なアドバイスもあり、二人は自信を持って投資を進めることとなりました。この出会いが、アンヘルとマリアにとって新たなビジネスの扉を開く第一歩となったのです。

投資計画と配当
アンヘルとマリアはリンダ、著名なウォールストリートのブローカーを通じて、それぞれ60億ドルを軍事産業に投資することに決めました。リンダは二人に向かって微笑みながら言いました。

「これはただの投資ではありませんよ、これは未来への投資です」

投資先企業と投資額
1.ディフェンス・ダイナミクス: 20億ドル
2.アーマード・ソリューションズ: 15億ドル
3.エアロスペース・インダストリーズ: 10億ドル
4.シー・シールド・テクノロジーズ: 7億ドル
5.サイバー・セキュリティ・コーポレーション: 8億ドル
合計: 60億ドル

予想される年間配当
1.ディフェンス・ダイナミクス: 20億×0.16=3.2億ドル「配当率16%」
2.アーマード・ソリューションズ: 15億×0.14=2.1億ドル「配当率14%」
3.エアロスペース・インダストリーズ: 10億×0.20=2億ドル「配当率20%」
4.シー・シールド・テクノロジーズ: 7億×0.10=0.7億ドル「配当率7%」
5.サイバー・セキュリティ・コーポレーション: 8億×0.24=1.92億ドル「配当率24%」

合計予想年間配当
3.2億+2.1億+2億+0.7億+1.92億=9.92億ドル

アンヘルとマリアはそれぞれ年間で約9.92億ドルの配当を得ることが予想されます。一日あたり275万5千ドル入ってきます。週明けの月曜日の朝一番に1,929万ドルがニューヨーク銀行のそれぞれの口座に振り込まれます。

「これで、私たちの未来はさらに明るくなりましたね」マリアは目を輝かせて言いました。

「確かに、マリア様。これは未来への大きな一歩です」アンヘルも笑顔で応えました。

二人は高まる期待とともに、これからの展開を楽しみにしています。特に新たな軍事技術が開発されると、その配当はさらに増える可能性があります。未来は明るく、二人の投資はその未来をさらに輝かせることでしょう。

営業マンリンダが退出したあとアンヘルとマリアは思いがけない高配当に興奮し、互いに強く抱き締め合い唇と唇を重ねました。ふたりの高まり合う気持ちを止めるものは何もなくその場でふたりはひとつになりました。長い長い時間が過ぎ去り、マリアがふと気がついた時にはもう午後8時になっていました。リンダが退出した時間は覚えています。確か午後の4時ころだったかしら。するとふたりは4時間も無我夢中で股を交えていたことになる。アンヘルとマリアは目くるめくような悦楽の4時間を無我夢中で過ごしていたのです。

マリアはアンヘルをそっと起こしました。アンヘルはマリアに向かってニコッと笑いかけます。マリアは何も言えずアンヘルを胸に抱きかかえてアンヘルの頭をよしよしと撫でてやりました。

「アンヘルちゃん。良く頑張ってくれたね。また近いうちにしようね。でも今はお腹も空いたからご飯を作るわ。貴方ももう起きなさい」

マリアはそう言って夕食の準備をし始めました。亭主のヴィニーはゴルフ場で夕食を済ませます。帰ってくるのは明日の朝10時ころになります。

アンヘルとマリア・ヴァレンティーノの夕食の様子

献立
前菜:カプレーゼサラダ(フレッシュモッツァレラ、トマト、バジル、バルサミコ醤油)
主菜:オズボーンステーキ(高級和牛ステーキ)とガーリックマッシュポテト
サイド:アスパラガスのオーブン焼き
デザート:ティラミス
ドリンク:赤ワイン(バローロ)とミネラルウォーター

マリアはキッチンで前菜のカプレーゼサラダを作り始めました。アンヘルは「何かお手伝いできることはありますか?」と尋ねました。

「もちろん、アンヘルちゃん。このトマトとモッツァレラをスライスしてくれる?」マリアは笑顔で答えました。

アンヘルは包丁を手に取り、トマトとモッツァレラを丁寧にスライスしました。マリアはそれを見て「あなた、手際がいいわね」と感心しました。

主菜のステーキとガーリックマッシュポテトはマリアが担当しました。アンヘルはアスパラガスをオーブンで焼く役割を果たしました。

「ステーキはどの程度の焼き加減がいい?」マリアが尋ねました。

「ミディアムレアでお願いします」とアンヘルは答えました。

ステーキが焼き上がると、二人はダイニングテーブルに向かいました。テーブルはすでに美しくセットされており、赤ワインも用意されていました。

「さあ、アンヘルちゃん。お食事をどうぞ」とマリアが言いました。

アンヘルは一口食べて驚きました。「これは素晴らしいです、マリア様。あなたは本当に料理が上手ですね」

「ありがとう、アンヘルちゃん。でもあなたも大いに貢献してくれたわ」マリアは嬉しそうに笑いました。

デザートのティラミスを食べながら、二人は今後のビジネスプランや家族について話し合いました。特に、今日の投資の成功については二人とも大いに喜んでいました。

アンヘル:今日は本当に素晴らしい一日でした。これからもよろしくお願いします、マリア様。

マリア:もちろん、アンヘルちゃん。これからも一緒に素晴らしい未来を築いていきましょう。

アンヘルはマリア・ヴァレンティーノ(54歳)にふさわしい服装「特に下着やランジェリー」を衣装箱から持ってきて彼女にプレゼントしました。

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1.高級シルクのパジャマセット:快適でありながらも高級感があり、家でのリラックスタイムをより楽しめる。

2.レースのブラレットとボーイショーツセット:女性らしさを強調しつつ、快適さも確保。

3.シルクのローブ:日常の家事やリラックスタイムに適した、高級感のあるアイテム。

4.エレガントなスリップドレス:シンプルだが女性らしい、そして快適。

5.シームレスなスポーツブラとレギンスセット:アクティブな日に適した快適なウェア。

6.ボディスーツ:エレガントでセクシーなデザインのもの。

7.カシミアのソックス:足元から暖かさと高級感を提供。
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マリア・ヴァレンティーノ(54歳)は大喜びしながらすべてを身に着け、お隣りにある自宅に帰っていきました。

今回はここまでにいたしましょう。次回をお楽しみに。

 

後書き

アンヘルとマリア・ヴァレンティーノ(54歳)は、ある日の午後、マンションの階段で偶然出会います。マリアは、夫ヴィニーがゴルフに出かけている間に、屋上庭園で読書を楽しもうと思っていました。一方、アンヘルはエリナを病院に見舞った帰りでした。マリア・Vが屋上へ向かう階段を上がろうとしていたのです。アンヘルはすぐに声を掛け挨拶をしました。マリアはアンヘルの礼儀正しさと知性に感銘を受け、アンヘルもマリアの温かさと母性に引かれました。マリアはアンヘルが引っ越してきたことを知ります。アンヘルも、マリアが長い間このマンションに住んでいること、そして夫が引退したマフィアのボスであることを知ります。マリアはアンヘルが若く、家族を大切にしていることに感心し、何かとアンヘルやその家族を気にかけるようになります。アンヘルもまた、マリアが持つ母性と温かさ、そしてその美貌と優雅さに魅了されました。ふたりはすぐに惹かれ合いました。