小説「海と陸の彼方へ」

 

第二章エドゥアルドの復讐

 

第33話モントリオール市内を騒がす人身売買事件(後編その3)

 

前書き

アンヘルはロータス・パレスの店内を眺めながら、店主のリー・ワンリーに近づいた。店内は高級感あふれる装飾で、東洋の美と西洋の豪華さが絶妙に融合していた。「この店は素晴らしいですね。内装はどのように考えて作られたのですか?」アンヘルが尋ねると、リー・ワンリーは微笑みながら答えた。「ありがとうございます。私たちは東洋の伝統と西洋のモダンさを組み合わせて、独自の雰囲気を作り出そうと考えました」「それは成功していますね。そして、こちらで提供されるサービスは?」アンヘルが続けて質問すると、リー・ワンリーはさらに詳しく説明した。「当店では、高級な飲み物からエクスクルーシブなエンターテイメントまで、お客様に最高の体験を提供することを心がけています」リー・ワンリーはアンヘルの質問に快く答え、その若くハンサムな男性が自分と店に興味を持ってくれたことに内心喜びを感じていた。

 

本文

****** 
登場人物「1935年1月1日時点」 
ルドラ・バッシャール24歳。企業からの収益金250万米ドル。1,340万米ドルの普通預金「アドリアナと交換したもの」。金塊127トン「運用利息月利3,810万米ドル、日歩127万米ドル」。ブエノス・アイレス司法府裁判検事。ルドラ映画産業㈱会長兼オーナー「資本金6千万アルゼンチン・ペソ」。ルドラ金融㈱会長兼CEO。ボリビア化学薬品㈱会長兼オーナー「資本金1千万米ドル」。ボリビア薬品チェーン㈱会長兼オーナー「資本金1千万米ドル」。 
マリア・エバ・ドゥアルテ16歳。ルドラ金融㈱COO。悪魔のように可愛い女。高みに連れて行ってくれる男を求めて突進する。手段は選ばない。コカイン密売で稼ぐため、ニューヨーク、モントリオールで奮闘中。
アンヘル・ディアンジェロ16歳:ハーバーテックソリューションズ(HTS)の会長兼CEO。エドゥアルドから10億ドル受け取り、預金額は10億である。ル・クリスタル・ホテル所有「200万ドルで居抜き購入」。ヴィヴィ警備会社「資本金1千万ドル」オーナー。金塊100トン「運用利息月利3千万米ドル、日歩100万米ドル」。当時恐慌の影響でアメリカの金利は高く年利6%。金塊100トン「60億ドル」の月利は0.5%=3,000万ドル、日歩は100万ドルであった。 
****** 
ヴィヴィアン・"ヴィヴィ"・ロッソ(43歳)。アンヘルの愛人・協力者。ヴィヴィ警備会社会長兼CEO。部下50名。ヴァレンティーノ・ファミリーの元アンダーボス「フランク・"フランキー"・ロッソ(49歳)」の妻。 
・フランキーが懲役に入ってからは、家庭を支える主力となっている。 
夫:フランク・"フランキー"・ロッソ(49歳)。現在拘置所に収監中「30年の懲役刑」。 
長女:ソフィア・ロッソ(18歳) 
・大学生。 
次女:エミリー・ロッソ(15歳) 
・高校生。 
その他の親戚: 
フランキーの妹:アンジェラ・ロッソ(41歳) - ローカルの病院で看護師として働いている。 
フランキーの弟:ジョン・ロッソ(38歳) - 現在モントリオール在住。ヴィヴィ警備会社社長兼COO。 
ペット: 
ミミ(ミニチュア・シュナウザー、5歳) 
****** 
モントリオール市長一家の構成 
市長:ジャン=クロード・デュモン(35歳) 
奥さん:エリザベート・デュモン(33歳) 
子供:リュック(8歳)、ソフィー(5歳) 
****** 
モントリオール市長の妻エリザベート・デュモン(33歳)の実家の家族構成 
父親:ジョセフ・マルティン - 62歳、退職した教授 
母親:マリー・マルティン - 59歳、主婦。アンヘルの愛人・協力者。 
弟: マシュー・マルティン - 18歳、大学生「コカインを常用していたがアンヘルにコカイン拒否薬を飲まされ入院中」 
妹:クレア・マルティン - 21歳、大学生 

******


ニューヨーク市の行政地図

アメリカ合衆国東部
昭文社「コンパクト世界地図帳」P52


フロリダ州の地図と出典「南部にマイアミ、更に南部にホームステッドがある」

マフィアの組織図「パブリックドメイン」

 

3月15日金曜日午後11時:ブエノスアイレスのホテル
アンヘルはサン・テルモ地区のエル・バホで夜の街を散策していた。ストリップ劇場「ルナ・ミスティカ」での王耀林(ワン・ヤオリン)の逮捕劇が頭から離れず、気分転換が必要だった。そこで目に入ったのが「香港料理リー・シャオフェン」という中華料理店だった。

香港料理での献立
始めに、点心の盛り合わせ
主菜は北京ダックと麻婆豆腐
デザートにはマンゴープリン
飲み物は緑茶

店主リー・シャオフェン48歳は親しみやすく、アンヘルにいくつかの店を紹介した。

1️⃣「ロータス・パレス」:高級なキャバクラ「店主リー・ワンリー45歳」
リー・ワンリー45歳: 彼女は深い紫色の漢服を着ており、金色の刺繍が施されています。衣装は高貴であり、彼女の年齢と経験を反映しています。
2️⃣「オリエンタル・ディバイン」:エロティックマッサージ店「店主チェン・ファン32歳」
チェン・ファン32歳: 彼女は淡いピンク色の漢服を着ており、銀色の線で装飾されています。衣装は優雅で女性らしい。
3️⃣「ドラゴンズ・デン」:ストリップクラブ「店主ファン・ヤン40歳」
ファン・ヤン40歳: 彼女は赤と黒の漢服を着ており、黄金の装飾が施されています。衣装は情熱的であり、彼女の強い個性を反映しています。
4️⃣「ジェード・ガーデン」:アダルトビデオとグッズの店「店主ジャオ・シャオリン48歳」
ジャオ・シャオリン48歳: 彼女は深い青色の漢服を着ており、白い龍の刺繍があります。衣装は力強く、彼女の地位と尊厳を象徴しています。

アンヘルは料理を食べてからロータス・パレスに行ってみることにした。

ロータス・パレスへ
アンヘルは料理を堪能した後、ロータス・パレスに向かった。店に入ると、店主のリー・ワンリー45歳が深い紫色の漢服に身を包み、金色の刺繍で装飾されていた。その高貴な雰囲気にアンヘルはすぐに心を奪われた。

ロータス・パレスの接客員
リー・ワンリー45歳: 深い紫色の漢服、金色の刺繍
ミン30歳: 緑色のチャイナドレス、白い花の刺繍
ユイ28歳: 黒の漢服、銀色の装飾
チャオ25歳: 白いチャイナドレス、青い刺繍
フェイ32歳: 赤い漢服、黒の装飾
各接客員もそれぞれ個性的な衣装で、アンヘルはその美しさとサービスに満足した。特にリー・ワンリーの上品な振る舞いと深い紫色の漢服が印象的で、その夜は格別なものとなった。

☆アンヘルとリー・ワンリーの会話
アンヘルはロータス・パレスの店内を眺めながら、店主のリー・ワンリーに近づいた。店内は高級感あふれる装飾で、東洋の美と西洋の豪華さが絶妙に融合していた。

「この店は素晴らしいですね。内装はどのように考えて作られたのですか?」アンヘルが尋ねると、リー・ワンリーは微笑みながら答えた。

「ありがとうございます。私たちは東洋の伝統と西洋のモダンさを組み合わせて、独自の雰囲気を作り出そうと考えました。」

「それは成功していますね。そして、こちらで提供されるサービスは?」アンヘルが続けて質問すると、リー・ワンリーはさらに詳しく説明した。

「当店では、高級な飲み物からエクスクルーシブなエンターテイメントまで、お客様に最高の体験を提供することを心がけています」

リー・ワンリーはアンヘルの質問に快く答え、その若くハンサムな男性が自分と店に興味を持ってくれたことに内心喜びを感じていた。彼女の目には、アンヘルがただの客ではなく、何か特別な存在に見えた。

アンヘルもまた、リー・ワンリーの上品な振る舞いと深い知識に感銘を受けていた。この出会いが、二人にとって何か新しい可能性を秘めているかもしれないと、彼は思った。

このようにして、アンヘルとリー・ワンリーはお互いに好意的な印象を抱き、アンヘルはリー・ワンリーにとっておきのプレゼントをしようと思った。

アンヘル:リー・ワンリーさん。僕は初めてブエノスアイレスに来たのです。明日の午前中は次期市長のルドラさんに会う予定がありますが、良かったらランチをご馳走させて下さい。その時に貴女にお渡ししたいものがあるのです。

リー・ワンリーはしばらく考えて返事をした。

リー・ワンリー:アンヘルさんにお話をしておかねばなりません。私はアンヘルさんと違い、既婚者なのです。しかも年齢はかなり上なのです。

アンヘル:そうではないかと思っていました。リー・ワンリーさんにはっきり申し上げておきますが、好きな気持に年齢や外のことは妨げになりません。貴女が既婚者であろう彼氏がいようと関係ありません。僕が奪えば良いことです。

アンヘルに告白されたリー・ワンリーは感激し、4人の従業員が見ていてもお構いなしにアンヘルに抱きつき、熱烈なキスを浴びせるのだった。

店に一時間ほど滞在したアンヘルはホテルへの道をブラブラと歩き始めた。後ろから「アンヘルさーん。待って頂戴」と呼ぶ声がする。リー・ワンリーさんが追いかけてきたのだ。

リー・ワンリー:アンヘルちゃんは歩くのが早いのね。必死で走ってきたのよ。

アンヘル:お店は大丈夫なのですか?

リー・ワンリー:今日は早仕舞いしちゃった。アンヘルちゃんと一緒に寝るわ。良いでしょう?

アンヘル:僕は大歓迎しますけど、ご主人は怒らないのですか?

リー・ワンリー:怒らないと思うけど、怒っても平気よ。さあ、行きましょう。

ふたりは夜の街を並んでホテルまで歩き、リー・ワンリーは朝までアンヘルと一緒に過ごした。

3月16日土曜日午前6時:ブエノスアイレスのホテル
アンヘルが目覚めた時、リー・ワンリーはもう居なかった。枕元にメモが置いてあり、「アンヘルちゃん。店が閉まるのは午前5時ということになっているからもう帰るね。じゃあ、また会おうね」と書いてあった。

そのことは良いとして昨夜は変な夢を見た。兄のルイスおよびルドラさんの3人が一緒に座らされており、シヴァ神と名乗る男の声だけが聞こえた。

「ルドラよ。お前の任務は終わった。カルメンとマリア・Dの二人の女性のうちでお前はカルメンを選んで結婚した。お前にとっては良いことだと思う。だが私のミッションからは脱落した。今後お前がこの物語の主人公になることはない。もちろんエドゥワルドも主人公にはふさわしくないし、ルイスかアンヘルのどちらかになるだろう。マリア・Dを射止めた者が今後の主人公だ」

アンヘルには何のことか分からなかったし、マリア・Dなる女性など会ったこともなかった。

アンヘルはホテルのレストランで朝食を摂り、その足でルドラの待つブエノスアイレス市役所へ向かった。

1935年3月16日土曜日午前8時:次期市長執務室
執務室の応接間にはすでにルシエンヌ検事と見知らぬ女性が座っていた。ルドラ次期市長が来る前にアンヘルは先客に挨拶した。

アンヘル:アンヘルと申します。16歳です。ハーバーテックソリューションズ(HTS)の会長兼CEOをしております。

ルシエンヌ検事は軽く頭を下げた。もう一人の若い女性はアンヘルが今まで会った女性の中で最も美しく、男性を惹きつけ、魅了してやまない女性であった。誰かが女神だと叫んだとしても不思議には思わぬほどの美形であった。

マリア・D:私はマリア・エバ・ドゥアルテよ。貴方と同じ16歳よ。元々はルドラの選挙対策委員長をしていたのだけど、彼が無投票で投票したものだから役職がなくなっちゃたのよ。ルドラ金融㈱COOとか麻薬密売担当とかルドラの裏の仕事ばかりさせられているのよ。

マリアがなおも言い募ろうとしている時、ルドラが現れ、「マリア・D。いい加減にしろ。お前も納得の上で引き受けた仕事だろ」と一喝する。

ルドラ:アンヘル君か。良く来たな。君のお陰で、三合会の王耀林(ワン・ヤオリン)38歳を捕まえることが出来た。君もモントリオールの人身売買部門のリーダー:クロード・"ル・ハンター"・モロー(38歳)を監獄に送ることは出来るだろう。だがこれで終わりではない。

アンヘル:それはどういう意味ですか?

ルドラ:君も人身売買がモントリオールの5人だけとは思っていないだろう?他の国でも何十人と誘拐されている。

アンヘル:私も仕事があるのでここで手を引きたいのですが。

ルドラ:モントリオール港湾エリアのマフィア組織:「ル・クラン・ド・ラ・リヴィエール」(Rivière Clan)を一掃したくないのかい?君の港湾会社の今後のためにも我々と協力してマフィアを一掃しようじゃないか。君には各種の薬剤を提供する用意がある。

アンヘル:コカイン拒否薬、コカイン耐性薬もいただけますか?

ルドラ:もちろんだ。その他の役に立つ強精剤や若返りの薬も上げよう。処方箋も付けてあげる。

アンヘルはコカイン拒否薬の処方をくれると聞いて心が動いた。

マリア・D:ルドラ。私の協力もさせてよ。

アンヘル:分かりました。ルドラさんのお役に立ちましょう。何でも命令して下さい。

マリア・D:私の言うことも聞いてくれるの?

アンヘル:マリア・Dさんとおっしゃいましたか?貴女のような天使の命令することに逆らう男が何処におりましょうか?マリア・Dさん。このアンヘルは貴女が命令すれば命も即座に差し上げましょう。

マリア・Dは最近こういうあからさまな礼賛を浴びせられたことが無かったので一瞬耳を疑ったが、どうもアンヘルのマリア・Dを見つめる眼差しには真実しか見えなかった。マリア・Dは誇らしげにルドラに言い放った。

マリア:ルドラ。そら御覧なさい。私もまだ捨てたものじゃないわね。

ルドラ:まだ、お前の恐ろしさを知らないから単に騙されているだけだ。

ルドラ:まあ、良い。アンヘルくん。説明しよう。

******
ブエノスアイレス次期市長ルドラ24歳は捕らえた三合会の王耀林(ワン・ヤオリン)38歳を尋問し、ニューヨークのマフィアの一つが絡んでいることを白状させた。ニューヨークでも誘拐事件が多発し、マフィアによって全世界に売られて行っているようである。

マフィア組織「シャドウ・ネクサス」
本拠地:
・ニューヨーク: マンハッタンの地下にある秘密基地。表向きは高級クラブ「ヴェール」。
・ブエノスアイレス: サン・テルモ地区の廃工場。表向きはアートギャラリー「ラ・ソンブラ」。
構成:
1.ボス: ヴィクトル・"ヴェノム"・カルーソ(ニューヨーク)
イタリア系アメリカ人。冷酷で計算高い。
2.副ボス: エリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲス(ブエノスアイレス)
アルゼンチン人。美貌と知性を兼ね備える。
3.情報担当: 王耀林(ワン・ヤオリン)(ブエノスアイレス)
中国人。三合会との連絡役。
4.武器担当: イヴァン・"ブルドッグ"・スミルノフ(ニューヨーク)
ロシア人。武器の調達と管理。
5.金融担当: アリ・"ゴールドフィンガー"・アブドゥル(ニューヨーク)
インド人。資金の調達と洗浄。
6.人事担当: マリア・"レッドローズ"・デ・ラ・クルス(ブエノスアイレス)
アルゼンチン人。人身売買のオペレーション。
業務内容:
・人身売買
・武器密売
・ドラッグ取引
・資金洗浄
連絡手段:
・一対一の密会や手紙による伝達
・仲介人を通じた口頭伝達
組織の特徴:
・国際的な構成員
・高度な技術力
・強力な政治的コネクション
******

アンヘルとマリア・Dはこの情報を元に、シャドウ・ネクサスの壊滅を目指す。彼らはまず、ブエノスアイレスの副ボス、エリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲスの動きを探ることから始める。次期市長ルドラの協力も得て、彼らはこの闇の組織に立ち向かう覚悟を決めた。

情報担当: 王耀林(ワン・ヤオリン)はルドラにより捕らえられブエノスアイレスの副ボス、エリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲスの居場所を白状しました。エリナは 王耀林(ワン・ヤオリン)逮捕の一報を部下から聞き、ニューヨークへ逃亡します。ルドラからブエノスアイレス市警の特別捜査官のバッジを貰ったアンヘルとマリア・Dはエリナを拘束すべくニューヨークへ向かいます。

ニューヨークへの追跡
ブエノスアイレス、ルドラのオフィス
ルドラはデスクの引き出しから特別捜査官のバッジを取り出し、アンヘルとマリア・Dに渡した。

ルドラ:これで君たちは正式に特別捜査官だ。エリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲスをニューヨークで拘束する任務を与える。

ニューヨーク空港
アンヘルとマリア・Dは飛行機から降り立ち、タクシーでダウンタウンへと向かった。エリナがニューヨークに潜伏しているという情報は確かだったが、その具体的な場所はまだ不明だった。

ニューヨーク、ダウンタウンの隠れ家
エリナは焦りながらも、ニューヨークの隠れ家で次の手を考えていた。王耀林(ワン・ヤオリン)が捕まったことで、計画が狂ってしまった。しかし、彼女はまだ諦めていなかった。

ニューヨーク、特別捜査官の一時拠点
アンヘルとマリア・Dは地元の警察と連携を取り、エリナの可能性のある居場所を絞り込んでいった。数時間の調査の後、ついに彼女が潜むとされるアパートメントを特定した。

ニューヨーク、エリナの隠れ家
ドアが突然破られ、部屋に飛び込んできたのはアンヘルとマリア・Dだった。エリナは驚きながらも即座に反応し、隠し持っていた拳銃を取り出そうとした。しかし、マリア・Dが先に彼女の手を掴み、アンヘルがバッジを見せつけた。

アンヘル:エリナ・"ブラックウィドウ"・ロドリゲス、あなたは逮捕されます。

エリナはその場で拘束され、長い逃亡生活に終止符が打たれた。アンヘルとマリア・Dは互いに目を見て、一件落着という表情を交わした。

ニューヨーク、特別捜査官の一時拠点
アンヘル:良くやった、マリア。これで一件落着だ。

マリア・D:ありがとう、アンヘル。でも、これが終わりじゃない。まだ多くの仕事が待っている。

アンヘル:いや。僕はここで手を引く。君がコカインの密売を僕に手伝わせたいのは分かっているが、それはお断りする。

マリア・D:私を抱きたくないのね。それじゃあもう二度と頼まないわよ。

そう言うやマリア・Dがミニスカートをめくり、真っ白いパンティをちらつかせた。アンヘルは迷いに迷ったが、この悪魔の誘惑に逆らえなかった。アンヘルは簡単にマリア・Dの誘惑に乗り、そのあと彼女の命令を聞かざるを得なくなった。

今回はここまでにいたしましょう。次回をお楽しみに。

 

後書き

そのことは良いとして昨夜は変な夢を見た。兄のルイスおよびルドラさんの3人が一緒に座らされており、シヴァ神と名乗る男の声だけが聞こえた。「ルドラよ。お前の任務は終わった。カルメンとマリア・Dの二人の女性のうちでお前はカルメンを選んで結婚した。お前にとっては良いことだと思う。だが私のミッションからは脱落した。今後お前がこの物語の主人公になることはない。もちろんエドゥワルドも主人公にはふさわしくないし、ルイスかアンヘルのどちらかになるだろう。マリア・Dを射止めた者が今後の主人公だ」アンヘルには何のことか分からなかったし、マリア・Dなる女性など会ったこともなかった。アンヘルはホテルのレストランで朝食を摂り、その足でルドラの待つブエノスアイレス市役所へ向かった。