小説「海と陸の彼方へ」

 

第二章エドゥアルドの復讐

 

第15話巨大建設会社の買収①

 

前書き

ヴィクトリア:エドゥアルドさん。建設会社を買収されるのですか?エドゥアルド:そうだ。ニューヨーク・ハーバー・コンストラクションズという建設会社を買おうと思っている。君もこの会社の名前を聞いたことがあるかい?ヴィクトリア:私はブルックリン出身ですから良く知っていますよ。ブルックリンでは一番有名な会社ですからね。エドゥアルド:そうなのか。君は美人であるだけでなく色々な知識も持っているんだな。建設関係には詳しいのかい。一般の人にとって港湾関係の建設会社というのはあまり馴染みがないと思っていたんだけどね。ヴィクトリア:実は私の父親や兄弟もその会社に務めているんですよ。エドゥアルド:そうだったのか。それは奇遇だな。これも何かの縁だな。でも君のご主人はどうしてそこにお勤めではないんだろうね。ヴィクトリア:恥ずかしながら、主人は勤め人が嫌いなんですよ。カフェのマスターは性に合っているようです。

 

本文

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登場人物「1935年1月1日時点」
ルドラ・バッシャール24歳。企業からの収益金250万米ドル。1,340万米ドルの普通預金「アドリアナと交換したもの」。金塊127トン「運用利息月利3,810万米ドル、日歩127万米ドル」。ブエノス・アイレス司法府裁判検事。ルドラ映画産業㈱会長兼オーナー「資本金6千万アルゼンチン・ペソ」。ルドラ金融㈱会長兼CEO。ボリビア化学薬品㈱会長兼オーナー「資本金1千万米ドル」。ボリビア薬品チェーン㈱会長兼オーナー「資本金1千万米ドル」。
インタイ・アルマンドは16歳。ラ・パスの一流大学の医学部修士卒博士号取得「飛び級」。現在は同大学で助手を務めながら工学を専攻しており、医師免許も持っています。ボリビア薬局チェーン㈱社長兼COO。普通預金250万米ドル。純度99.9%の粉末コカインを1トン所有。
エドゥアルド・ガルシア24歳。元コロンビア:ウィラ地区にコーヒー農園を所有する地主だったがイカサマ賭博に引っかかり、農園と1千万米ドル及び妻のローザ・ガルシア22歳を奪われる。
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ニューヨーク市の行政地図

アメリカ合衆国東部
昭文社「コンパクト世界地図帳」P52


フロリダ州の地図と出典「南部にマイアミ、更に南部にホームステッドがある」

カリブ海域
岩波現代文庫「コロンブスからカストロまで(Ⅰ)」E.ウィリアムズ著。巻頭の図。

コロンビア共和国
明石書店「コロンビアを知るための60章」二村久則編著。P14

コロンビアのアンデス山脈
明石書店「コロンビアを知るための60章」二村久則編著。P19

コロンビアの河川
明石書店「コロンビアを知るための60章」二村久則編著。P24

マフィアの組織図「パブリックドメイン」

 

1935年2月24日、日曜日、午後3時:アパートEG一階:カフェ/レストラン
エドゥアルドはブルックリン臨海区新港建設プロジェクトに参画するため、建設会社の買収をすることに決めた。いくつかの候補を調査した結果、エドゥアルドは次に挙げる会社を買収することに決めた。

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買収対象となる建設会社のプロフィール
会社名:
ニューヨーク・ハーバー・コンストラクションズ(New York Harbor Constructions)

資本金:
1億5千万ドル

雇用人数:
500人

主な事業内容:
港湾建設、インフラ整備、商業施設建設

受注実績:
過去10年間で5つの大規模港湾プロジェクトを成功裏に完了。その他、多数の中小規模プロジェクトも手がける。

年間売上:
3億ドル

年間利益:
5千万ドル
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買収手順なども全く知らなかったので顧問弁護士とコンサルタントを雇うことに決め、このカフェの電話を使い、交渉した。

電話の内容を興味津々で盗み聞きしていた店長のヴィクトリア・スミス(29歳)はエドゥアルドに取り入るため、料理人に命じて食事を作らせ手ずからエドゥアルドに運んだ。

エドゥアルドも朝の10時に軽食を食べただけだったので、ヴィクトリアに勧められるがままその料理を美味しくいただいた。

何名かの弁護士及び経営コンサルタントと話をした結果、ジェームズ・ハリソン45歳を顧問弁護士、キャサリン・ウィリアムズ38歳を経営コンサルタントとして雇用した。

彼らを早速ここに呼び出し、買収の手順などを教えてもらうことになった。

ヴィクトリア:エドゥアルドさん。建設会社を買収されるのですか?

エドゥアルド:そうだ。ニューヨーク・ハーバー・コンストラクションズという建設会社を買おうと思っている。君もこの会社の名前を聞いたことがあるかい?

ヴィクトリア:私はブルックリン出身ですから良く知っていますよ。ブルックリンでは一番有名な会社ですからね。

エドゥアルド:そうなのか。君は美人であるだけでなく色々な知識も持っているんだな。建設関係には詳しいのかい。一般の人にとって港湾関係の建設会社というのはあまり馴染みがないと思っていたんだけどね。

ヴィクトリア:実は私の父親や兄弟もその会社に務めているんですよ。

エドゥアルド:そうだったのか。それは奇遇だな。これも何かの縁だな。でも君のご主人はどうしてそこにお勤めではないんだろうね。

ヴィクトリア:恥ずかしながら、主人は勤め人が嫌いなんですよ。だから折角大学を出たのに何時までもフリーランスの仕事をしていたのです。でもカフェのマスターは性に合っているようです。

エドゥアルド:そうか。自分の性に合う仕事が一番だよな。

エドゥアルドとヴィクトリアはお互いが求め合っていることを知り、弁護士たちとの約束の時間まで最上階のエドゥアルドの部屋で一緒に過ごした。

ヴィクトリアはこの店の店長をしており、忙しくなる時間帯「ランチやディナー」以外は自由に外出することが出来た。

ヴィクトリアも買収が成功すれば父親や兄弟たちと同じ職場で勤めたいという希望を持っているようだった。

エドゥアルドはそうしてやりたい気持ちは持っているが、アパートEG一階:カフェ/レストランの経営者の後任を誰にするかというのが難題であった。

1935年2月24日、日曜日、午後6時:アパートEG一階のカフェ/レストラン

参加者:
エドゥアルド: 買収を希望する企業の代表
ジェームズ・ハリソン: 顧問弁護士、45歳
キャサリン・ウィリアムズ: 経営コンサルタント、38歳

献立:
・前菜: シーザーサラダ
・メイン: ニューヨーク・ストリップステーキ、マッシュポテト添え
・デザート: ニューヨーク・チーズケーキ
・ドリンク: 赤ワイン、コーヒー

エドゥアルドは緊張と期待に満ちた表情で、ジェームズとキャサリンを迎え入れる。テーブルはすでに美味しそうな料理で彩られている。

エドゥアルド: お二人とも、お越しいただきありがとうございます。今日は買収についての詳細をお聞きしたいと思います。

ジェームズ: ご招待いただき、ありがとうございます。買収は複雑なプロセスですが、しっかりとサポートさせていただきます。

キャサリン: はい、私も業界の動きや戦略的な側面からアドバイスできると思います。

前菜のシーザーサラダが運ばれてきたところで、エドゥアルドは質問を始める。

エドゥアルド: まず、買収の基本的な手順について教えていただけますか?

ジェームズ: もちろん、最初には買収対象となる会社の詳細なデューデリジェンス……注①が必要です。財務状況、契約、従業員など、全てを詳細に調査します。

キャサリン: その上で、買収戦略を練る必要があります。市場価値を評価し、適切な買収価格を設定するのです。

メインのニューヨーク・ストリップステーキが運ばれてきた。

エドゥアルド: 買収価格はどのように決定されるのですか?

キャサリン: 通常は、年間売上や利益、資産価値などを基に計算されます。もちろん、交渉次第で多少の変動はあります。

ジェームズ: そして、買収契約書の作成と、必要な承認を得るプロセスが続きます。これには、株主や関連する政府機関の承認も含まれる場合があります。

デザートのニューヨーク・チーズケーキとコーヒーが運ばれてきた。

エドゥアルド: それでは、次に何をすればいいのでしょうか?

ジェームズ: 次は、具体的なデューデリジェンスのスケジュールを立て、買収対象となる会社との初めての接触を計画するところです。

キャサリン: その後は、買収の詳細を詰めていく段階になります。私たちも全力でサポートします。

エドゥアルド: ありがとうございます、それでは早速進めていきましょう。

食事が終わり、エドゥアルドはこれからの買収に向けて、新たな自信と期待を胸に秘めていた。そして、ジェームズとキャサリンも、これからのプロジェクトに対する高い意欲を感じながら、レストランを後にした。

☆午後8時:アパートEG一階フロア
顧問弁護士、経営コンサルタントとの会食兼会議が終わり、外に出たエドゥアルドはマリア・パーカー(32歳)の経営しているスーパー・マーケットの前で人だかりがしていることに気付き、駆けつけた。

どうやら夕食時にここで購入した野菜にサルモネラ菌が入っていたと騒いでいるようだ。エドゥアルドが群衆の一人に聞いてみると、「何でも吐き気・腹痛「下腹部」・38℃前後の発熱・下痢などを訴えている人が沢山いるそうだよ」という。

エドゥアルドは警備員に命じて、50名ほどの人だかりを取り敢えず屋上の大広間に集合させた。2,3名慌てて逃げていく男たちがいる。彼らは程なく警備員に取り押さえられた。

各店舗にはワイヤーレコーダーと隠しマイクを設置してあり、ホームセンターとスーパーマーケットには防犯カメラも据え付けてあった。エドゥアルドは防犯カメラのコピーを取り、バッグの中にしまった。

そこへニューヨーク市警と保健所の人たちが「集団食中毒が発生した」という通報を受けて駆けつけてきた。警官は店長のマリア・パーカー32歳を逮捕し、エドゥアルドを参考人として任意同行を求めた。

エドゥアルドは電話で顧問弁護士のジェームズ・ハリソン45歳を呼び出し説明した。ジェームスは「私が行くまで黙秘しなさい」とだけ告げた。

☆午後9時:ニューヨーク市警
エドゥアルドは徹底的に追求されたが、一切何も言わなかった。マリアも知らぬ存ぜぬを押し通した。30分後弁護士が到着し、ジェームズと話した結果、ジェームズが取り調べ刑事に防犯カメラの複写をするよう要求し、刑事が複写を取り、担当刑事がそれを閲覧した。

その中には昨日の午後4時ころ、先程警備員が確保した男たちふたり「彼らも事情聴取されていた」が野菜の棚の中に大量のハエの死骸を入れている映像があった。

彼らはコステロ・ファミリーと対立するマフィア組織: ヴァレンティーノ・ファミリーの構成員であることが判明した。警察はそこまでしかエドゥアルドに答えなかったが、警備員がロベルト・"ロビー"・ガリアーノ(50歳)の配下だということを白状させていた。

釈放されたエドゥアルドは記者会見を開き、防犯カメラの映像を記者たちに見せ、ヴァレンティーノ・ファミリーの部隊長ロベルト・"ロビー"・ガリアーノ(50歳)の配下がやったと告げた。ヴァレンティーノ・ファミリーから賄賂をもらっているニューヨーク市警が証拠隠滅を図れないようにしたのである。

マリアも釈放されて帰ってきたが刑事からは手荒い追求を受けたと見えて疲労困憊していた。彼女はつい先だって暴力亭主と別れたばかりである。エドゥアルドもしばらく彼女を構ってやれていなかった。

エドゥアルドは電話で彼女を呼び出し、久しぶりに一緒に湯船に浸かり汗を流すとともに疲れを癒やした。こういった辛い目にあった女性を慰める一番効果的な手段は充実したセックスである。湯船の中でお互いの旺盛な性欲をたっぷりと満たし、ふたりはベッドに潜り込むとすぐに寝入ってしまった。

セックスの合間に漏らしたマリアの一言「セリナもあんな旦那を持って気の毒だわ。私と同じようにロベルトと別れれば良いのに」にエドゥアルドは敏捷に反応し、「マリア。お前、ロベルトの奥さんを知っているのか?詳しく説明しろ」と追求した。マリアはだるそうに次のように話した。

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ロベルト・"ロビー"・ガリアーノ(50歳)の家族構成
妻:
セリナ・ガリアーノ(47歳)
子供:
ニコラス・ガリアーノ(25歳) - 父親のビジネスに関与している。
イザベラ・ガリアーノ(22歳) - 大学生で、ビジネスには関与していない。
その他の親戚:
ルイーザ・ガリアーノ(ロビーの妹、42歳) - 小さな美容院を経営。
ジョージ・ガリアーノ(ロビーの弟、38歳) - ロビーのビジネスに関与している。
ペット:
ベラ(ゴールデンレトリバー、3歳)
マリア・パーカーとセリナ・ガリアーノは、地域のキューバ文化イベントで知り合い、以後親しくなりました。セリナは社交的な性格で、地域の人々と良好な関係を築いていますが、夫のビジネスには一切関与していないそうです。
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1935年2月25日、月曜日、午前6時:アパートEG最上階エドゥアルドのキッチン
マリアは目が覚めると子どもたち3人の分も含めて5人分の朝食を早速作り始めた。久しぶりに味わった充実したセックスの後ですこぶる体調が良かった。用意が終わりコーヒーを飲みながら考えた。

昨日の食中毒騒ぎなど完全に忘れてはいたが流石に同郷のセリナのことは気になっていた。どうせエドゥアルドからセリナを紹介しろと言われると思っていたので思い切ってセリナに電話した。

セリナ:あら。マリアじゃないの。朝早くからどうしたの?何か急用でもあるの?

マリア:そうじゃないんだけど。私ね。今スーパーマーケットを経営しているのよ。といっても店長を兼ねているんだけどね。一度遊びに来ない?同じ並びにレストランもあるのよ。ランチかディナーを一緒にしようよ。

セリナ:そうね。それは良いわね。ワインでも飲んじゃおうか?昼間っから飲むのも気が引けるからディナーにしようよ。あんたのところで今日は泊めてよ。うちの子供達は皆大人だからね。

マリア:ロベルトさんは怒らないかしらね。

セリナ:亭主は大丈夫よ。10年以上ベッドを共にしていないんだからね。あんたこそどうなの?

マリア:これも初めて言うんだけどね。私最近カルロスと別れたのよ。

セリナ:そうだったの。詳しいことは会ってからゆっくり聞くわ。

1935年2月25日、月曜日、午前6時:アパートEG最上階エドゥアルドのキッチン
マリアは朝早くからキッチンで忙しく動き回っていた。昨晩の充実した時間が心地よい余韻を残しており、そのエネルギーで朝食の準備に取り掛かっていた。彼女は5人分の朝食を作ることにした。

献立:
・スクランブルエッグ
・ベーコンとソーセージ
・パンケーキとメープルシロップ
・フレッシュフルーツ(オレンジ、バナナ、リンゴ)
・オレンジジュース
・コーヒー

マリアはまずスクランブルエッグを作り始めた。卵をしっかりと混ぜ合わせ、塩と胡椒で味を調えた。次に、フライパンでベーコンとソーセージを焼き始めた。その香ばしい匂いがキッチンに広がり、家族を目覚めさせるに違いないと思った。

パンケーキの生地を混ぜながら、フレッシュフルーツをカットしていた。オレンジ、バナナ、リンゴを色鮮やかに盛り合わせた。

最後に、コーヒーメーカーでコーヒーを淹れ、オレンジジュースを冷蔵庫から取り出した。

すべての準備が整い、テーブルに料理を並べた。エドゥアルドと子どもたちは次々とキッチンに現れ、目の前の豪華な朝食に笑顔を見せた。

「おはよう、みんな。朝食はできたわよ」とマリアは優しく家族に声をかけた。

子どもたちはパンケーキに夢中で、エドゥアルドはコーヒーを一口飲みながら新聞を読んでいた。マリアは自分の分のコーヒーを手に取り、一息ついた。昨日の食中毒の噂やセリナとの今後の会話、そして新しい一日が始まることに胸を躍らせながら、家族との穏やかな朝食を楽しんでいた。

経営コンサルタントのキャサリンから電話があり、朝一番で買収先の建設会社で買収の話し合いを行うことが決まったと知らせてきた。いよいよ、始まるようだな。エドゥアルドは身の引き締まる思いがした。

買収交渉の会話
日時:1935年2月25日、月曜日、午前9時
場所: ニューヨーク・ハーバー・コンストラクションズ(NYHC)本社の会議室
参加者:
・エドゥアルド: 買収を希望する企業の代表
・ジェームズ・ハリソン: 顧問弁護士
・キャサリン・ウィリアムズ: コンサルタント
・ロバート・グリーン: NYHCのCEO

エドゥアルド: 皆さん、今日はお時間をいただきありがとうございます。私たちはNYHCの買収に非常に興味を持っています。特に、新しい港の建設プロジェクトにおいて、貴社の専門性と実績が非常に魅力的だと考えています。

ロバート: そのような言葉をいただき、光栄です。買収について具体的にどのような条件を考えているのでしょうか?

ジェームズ: 法的な観点から言うと、買収の全体的なプロセスは非常に複雑です。ですが、最初に資本金、雇用人数、そして買収金額について合意できれば、スムーズに進められるでしょう。

キャサリン: そうですね、ビジネス戦略の観点からも、貴社の資産と将来のプロジェクトに対する評価が必要です。これにより、適切な買収金額を決定できます。

エドゥアルド: それでは、資本金は5億ドル、雇用人数は約2000人、買収金額は15億ドルという条件でどうでしょうか?

ロバート: それはかなり魅力的なオファーですね。ただ、買収後の経営方針や従業員に対する方針はどうなるのでしょうか?

エドゥアルド: 当然、貴社の専門性と人材は非常に価値があると考えています。経営陣や従業員に大きな変更は考えていません。むしろ、新しいプロジェクトでその専門性を活かしていただきたいと思っています。

ロバート: それは安心しました。この条件であれば、さらに詳細な話を進めていきたいと思います。

エドゥアルド: それでは、次回はより詳細な契約内容について話し合いましょう。

今回はここまでにいたしましょう。次回をお楽しみに。

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注①……デューデリジェンス(Due Diligence)
デューデリジェンス(Due Diligence)とは、企業買収、投資、提携などのビジネス取引において、取引対象となる企業やプロジェクトの財務状況、法的問題、契約内容、市場状況などを詳細に調査・分析するプロセスを指します。この調査は、リスクを評価し、取引が成功する確率を高めるために非常に重要です。

デューデリジェンスには主に以下のような種類があります:

1.財務デューデリジェンス: 財務諸表、資産、負債、収益性などの財務状況を詳細に調査します。

2.法的デューデリジェンス: 契約、訴訟、法的リスクなどを調査します。

3.業務デューデリジェンス: 市場状況、競合状況、製品やサービスの品質などを調査します。

4.人事デューデリジェンス: 従業員の資格、能力、給与、労働条件などを調査します。

このような調査を通じて、取引におけるリスクを明らかにし、その上で適切な価格設定や契約条件を決定することが一般的です。
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後書き

エドゥアルド: 皆さん、今日はお時間をいただきありがとうございます。私たちはNYHCの買収に非常に興味を持っています。特に、新しい港の建設プロジェクトにおいて、貴社の専門性と実績が非常に魅力的だと考えています。ロバート: そのような言葉をいただき、光栄です。買収について具体的にどのような条件を考えているのでしょうか?ジェームズ: 法的な観点から言うと、買収の全体的なプロセスは非常に複雑です。ですが、最初に資本金、雇用人数、そして買収金額について合意できれば、スムーズに進められるでしょう。キャサリン: そうですね、ビジネス戦略の観点からも、貴社の資産と将来のプロジェクトに対する評価が必要です。これにより、適切な買収金額を決定できます。エドゥアルド: それでは、資本金は5億ドル、雇用人数は約2000人、買収金額は15億ドルという条件でどうでしょうか?