小説「海と陸の彼方へ」

 

第一章ブエノス・アイレスの輝き

 

第32話三合会2派の争い・天才インタイ・アルマンドとの出会い(中編その7)

 

前書き

アマラ:そうね。パチャレの山奥にあるコカイン精製所で技術者全員を集めて教えましょう。教えながら精製すれば良いわ。アマラ:でも私にも一つ条件があるの。私の持っている純度99.9%の精製コカイン2トンをすべて売りさばいて欲しいの。コカイン耐性薬500個も同時にね。ルドラ:純度99.9%の精製コカインをいくらで売れば良いですか。コカイン耐性薬の売値もお願いします。アマラ:そうね。精製コカインの方は1キロ1万米ドル、コカイン耐性薬は一個5,000米ドルでお願いするわ。ルドラとインタイが同時に大声を出した。「僕がやります。お任せ下さい」アマラは苦笑いして「愛人と実の息子に言われると困ってしまうわね」と考え込んだ。ルドラ:いや。ここは私が引きましょう。アマラさんを困らせる気はありません。アマラ:それじゃあ、ルドラは純度99.9%の精製コカイン1トンとコカイン耐性薬を売って頂戴。インタイは純度99.9%の精製コカイン1トンを売って頂戴。何時まででも良いわよ。ルドラは黙って1,250万米ドルの小切手を切り、アマラに渡した。アマラはそのうち250万米ドルを息子に渡し、「必要なときに使いなさい」と言った。これで一件落着である。

 

本文

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登場人物「1935年1月1日時点」
ルドラ・バッシャール24歳。企業からの収益金250万米ドル。1,840米ドルの普通預金「アドリアナと交換したもの」。金塊127トン「運用利息月利3,810万米ドル、日歩127万米ドル」。ブエノス・アイレス司法府裁判検事。ルドラ映画産業㈱会長兼オーナー「資本金6千万アルゼンチン・ペソ」。ルドラ金融㈱会長兼CEO。ボリビア化学薬品㈱会長兼オーナー「資本金1千万米ドル」。ボリビア薬品チェーン㈱会長兼オーナー「資本金1千万米ドル」。
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カルメン・バッシャール36歳。ルドラの妻。エミリオ・ロドリゲス「死亡」の元妻。
イザベル・ロドリゲス20歳。カルメンの娘。
フェルナンド・ロドリゲス20歳。カルメンの息子
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エレナ・モラレス30歳。ルドラの愛人。ルドラ検事付き書記官。次期市長室長。リカルド・モラレスの妻。
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部下
タリオ「勇敢な戦士」21歳。ルドラ缶詰工業㈱専務。ルシエンヌの兄。シワトルの夫。カリブ族の男。獰猛。格闘技の達人。
シワトル「花の女神」28歳。タリオの妻。元タバスコ領主の妻。聡明で美しく、性格は穏やかで優しい。
ルシエンヌ「明るい」19歳。ブエノス・アイレス司法府検察官「刑事事件の捜査や起訴を担当」。
モンバナ「高い山」男2歳。ルドラとルシエンヌの間の子。
カノア「風」40歳。ルシエンヌの父親。
アマタ「永遠の」38歳。ルシエンヌの母親。
アドリアナ・グラノジェルス25歳。ルドラ金融㈱COO。元ルドラの愛人。カジェタノの元妻。農園主「時価5千万米ドル」
ヘロニモ・デ・アギラール30歳。ルドラ警備COO。スペイン人。元コルテスの部下。ジャマイカ島アギラール砂糖キビ農園経営。中級黒人男性奴隷500名。
イシュトゥル 「Ixchel」19歳。アギラールの妻。
パカル 「Pakal」男4歳。アギラールの息子。
ゴンサーロ・ゲレーロ28歳。スペイン人。ジャマイカ島ゲレーロ砂糖キビ農園経営。中級黒人男性奴隷500名。
イディア・ンジンガ17歳。ゲレーロの妻。酒好き。陽気なアマゾネス。時々姿をくらます。
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その他の人々
マリア・エバ・ドゥアルテ16歳。悪魔のように可愛い女。高みに連れて行ってくれる男を求めて突進する。手段は選ばない。エバ金融㈱会長兼CEO「資本金2千万米ドル」。
エルヴィラ・ドゥアルテ13歳。マリアの妹。
カタリナ・イルデフォンソ20歳。ルドラ金融㈱営業部長。
中田ボニファシオ38歳。日系人4世の男性。カフェ、レストラン&バーの経営者。
高梨アデルミラ32歳。日系人4世の女性。麻雀店、ビリヤード場の経営者。
レティオ・チュチョ33歳。メスチーソ。エステル・ラジオのプロデューサー。賭博好き。
カタリナ・リベラ・サンドバル34歳。アルベルト・ペレイラ・レボルコ「財閥の当主、政治家」の妻。社交界の華。芸術家支援、慈善活動を行っている。
カルロス・フルベック・オルトゥサル35歳。政治家であり外交官。若い妾を囲っており、妻のロサを顧みない。
ロサ・オルトゥサル30歳。カルロスの妻。アルゼンチンの貴族出身で社交界の名士。
エルナンデス夫妻「夫:フアン・エルナンデス46歳、妻:マリア・エルナンデス44歳」。ブエノス・アイレスの牧牛・牧羊業界の大物。エルナンデス牧場主。
マルティン・ペレス34歳。旧ルイス・ガルシア牧場経営者。元エルナンデス牧場の牧童頭。
パウラ・ペレス26歳。元マルティン・ペレスの妻。フアン・エルナンデスの愛人。
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ルドラ邸スタッフ
執事頭:ジョン・スミス、年齢:45歳
侍女頭:エマ・ジョンソン、年齢:32歳
侍女:ソフィア・ウィリアムズ、年齢:27歳
侍女:オリビア・ブラウン、年齢:29歳
侍女:ルシア・ロドリゲス、年齢:25歳
侍女:アナ・ペレス、年齢:20歳
侍女:ベアトリス・サンチェス、年齢:18歳
庭師:ジェームズ・ジョーンズ、年齢:44歳
ボディガード兼運転手:マイケル・ミラー、年齢:51歳
ボディガード兼運転手:エドゥアルド・ガルシア、年齢:34歳
料理人:ウィリアム・デイビス、年齢:38歳
料理人:マリア・ゴンザレス、年齢:30歳
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飛行機21台「ボーイング247、10名乗り、積載可能重量7,621 kg、空重量4,055 kg」。大型ガレオン船1隻「2,000名乗り、改良野戦大砲500台搭載」小型ガレオン船10隻「100人乗り、改良野戦大砲30台搭載」、キャラック船50隻「500名乗り、改良野戦大砲50台搭載」、砲丸5万発、後込め式小銃10万丁、弾丸500万発。馬5,000頭。荷馬車500台。
傭兵部隊「シラジの女奴隷軍500名、元ベニン王国黒人女奴隷軍500名」
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中米及び西インド諸島
筑摩書房「大航海時代」ボイス・ペンローズ著。荒尾克己訳。巻末地図。

南米
筑摩書房「大航海時代」ボイス・ペンローズ著・荒尾克己訳、巻末の図。

アメリカ三大文明
中公新書「古代アステカ王国」増田義郎著。P2。

☆2月11日月曜日午後11時:高級ホテル「Hotel Oro Elegante」ルドラのスイートルーム
ルドラがシャワーを浴び、寝ようとしたときフロントから電話があった。

フロント:カルラ・フェルナンデス様36歳からお電話がかかっています。代わります。

カルラ:ルドラさん。今晩は。夕方到着しました。リカルドも一緒です。

ルドラ:そうか。ご苦労だったな。明日の朝食時に詳しいことを話そう。こちらもいくらか進展があったのでな。

カルラ:分かりました。ではゆっくりお休み下さい。

☆翌朝火曜日午前7時:高級ホテル「Hotel Oro Elegante」朝食会場
ルドラが会場を見渡すとアマラ38歳と彼女の息子インタイ・アルマンド16歳らしき若い男が8名席の丸テーブルでルドラを待っていた。ルドラは手をあげて合図をし、カルラとリカルドの姿を探したが見当たらなかった。諦めてアマラの座っているテーブルに座ったとき、向こうの方からリカルドの大きな声がした。

「ルドラさん。遅れてすみません。カルラの化粧で手間取りました」

ルドラも手をあげてカルラとリカルドを一緒のテーブルに付くよう合図した。

ルドラ:インタイ・アルマンド君だね。お母さんから君のことは良く聞いているよ。僕はルドラ24歳だ。企業経営がメインの仕事だが政治家でもある。今後とも宜しくね。

インタイ:僕こそ宜しくお願いいたします。滅多に男の人を褒めない母さんがルドラさんのことは手放しで褒めていますよ。「見かけはゴツいけど人懐こくて情熱的だわ。こうと思えばとことん頑張る人よ。あなたも見習いなさい」と言われました。

ルドラ:ボリビアの輝く真珠と名高いアマラさんに褒められる天にも登った気持ちになりますよ。ああ、そうだ。僕の部下をふたり紹介します。ブエノス・アイレス市警の鑑識課で化学薬品分析をしているカルラ警部36歳とリカルド・モラレス警部32歳です。彼らがコカイン一次ペーストを99%の粉末コカインに精製してくれます。

ルドラは残っている800グラムの精製コカインの粉末をアマラとインタイに見せた。アマラとインタイは少し匂いを嗅いでみて「雑味が入っていて最上物ではない」と結論づけた。

カルラ:そのコカインの雑味を取り除くことは出来ますか?

アマラ:もちろんよ。こちらのものを嗅いでご覧なさい。

カルラはアマラが差し出したコカインの粉末を嗅いでみると確かに雑味はなく素晴らしい匂いである。カルラとリカルドはアマラに頭を下げて教えてくれるように頼んだ。

アマラ:そうね。パチャレの山奥にあるコカイン精製所で技術者全員を集めて教えましょう。教えながら精製すれば良いわ。

アマラ:でも私にも一つ条件があるの。私の持っている純度99.9%の精製コカイン2トンをすべて売りさばいて欲しいの。コカイン耐性薬500個も同時にね。

ルドラ:純度99.9%の精製コカインをいくらで売れば良いですか。コカイン耐性薬の売値もお願いします。

アマラ:そうね。精製コカインの方は1キロ1万米ドル、コカイン耐性薬は一個5,000米ドルでお願いするわ。

ルドラとインタイが同時に大声を出した。「僕がやります。お任せ下さい」

アマラは苦笑いして「愛人と実の息子に言われると困ってしまうわね」と考え込んだ。

ルドラ:いや。ここは私が引きましょう。アマラさんを困らせる気はありません。

アマラ:それじゃあ、ルドラは純度99.9%の精製コカイン1トンとコカイン耐性薬を売って頂戴。インタイは純度99.9%の精製コカイン1トンを売って頂戴。何時まででも良いわよ。

ルドラは黙って1,250万米ドルの小切手を切り、アマラに渡した。アマラはそのうち250万米ドルを息子に渡し、「必要なときに使いなさい」と言った。これで一件落着である。

ルドラ:それはそうと私はボリビアで科学薬品の会社と薬品チェーンの会社を作るつもりなのですが、アマラさんに化学薬品の会社のCOO「社長」、インタイ君に薬品チェーンの会社の社長を引き受けてもらいたいのですがよろしいですか?資本金はどちらも1千万米ドルとします。資金は企業収益の3,500万米ドルの中から出します。ついでだからさっきの1,250万米ドルの小切手もここから出しましょう。これにはアマラもインタイも異存がなかった。

朝食会場は高級ホテル「Hotel Oro Elegante」の豪華なダイニングルームで、クリスタルのシャンデリアが天井から垂れ下がり、高級なテーブルクロスがテーブルを飾っていました。ウェイターとウェイトレスは白い手袋をはめ、プロフェッショナルな態度でサービスを提供していました。

献立
フレッシュフルーツの盛り合わせ
クロワッサンとアーティザンブレッド
オーガニックエッグのオムレツ(具材選択可)
スモークサーモンとクリームチーズのベーグル
ヨーグルトとグラノーラ
フレッシュジュースとスムージー
コーヒーと紅茶のセレクション

ルドラはアマラとインタイ・アルマンドに微笑みながら近づき、彼らのテーブルに座りました。インタイは特にオムレツに興味を示し、アマラはフレッシュフルーツを楽しんでいました。

カルラとリカルドが遅れて到着したとき、ルドラは手を挙げて彼らを自分たちのテーブルに招きました。カルラは特にスモークサーモンのベーグルに目を輝かせ、リカルドはオーガニックエッグのオムレツを堪能していました。

会話の進行
ルドラとインタイ・アルマンドの会話は非常に心温まるもので、アマラはその様子を見て微笑んでいました。カルラとリカルドもアマラの純度99.9%の精製コカインの品質に感銘を受け、それが新しいビジネスの可能性を広げる瞬間であると感じました。

ビジネスの話
ルドラがアマラとインタイに提案したビジネスプランに対して、二人は非常に前向きでした。特に、アマラがCOOとして、インタイが新しい薬品チェーンの会社の社長として参加することになり、その瞬間から新しいビジネスの章が始まることを感じました。

一件落着
ルドラがアマラに250万ドルの小切手を渡した瞬間、会場には成功と新しい始まりの空気が満ちていました。アマラはその小切手をインタイに渡し、これが新しいビジネス、そして新しい人生の第一歩であると感じました。

この朝食はただの食事以上のものであり、新しいビジネス、新しい関係、そして新しい未来に向けた重要な第一歩でした。

☆インタイの学校までの車中

ルドラとインタイ・アルマンドは大学に向かう途中、交通渋滞に巻き込まれました。その間に、隣の車に座っている夫婦が目に入りました。彼らは地図を広げて何かを話し合っているようでした。ルドラはその瞬間、彼らが迷っているのかもしれないと感じ、窓を開けて声をかけました。

ルドラ:「すみません、何かお手伝いできることはありますか?」

夫婦は感謝の笑顔で応え、自分たちがコロンビアの大地主でアンティオキア地域の牧場主「馬、肉牛、乳牛」またウィラ地域のコーヒー農園主であること、そして名前がカルロス・カルデロンとソフィア・カルデロンであることを話しました。

ソフィアの家族構成
夫:カルロス・カルデロン(48歳)、妻:ソフィア・カルデロン(45歳)
子供は4人
妹:エミリア・ロドリゲス(35歳)
妹の夫:ホセ・ロドリゲス(37歳)
子供:なし

交通渋滞が解消された後も、ルドラとインタイは夫婦との会話が楽しく、最終的には同じ方向に進むことになりました。カルロスとインタイは畜産牧場経営について熱心に話し、ルドラとソフィアはコーヒー農園の経営について意見を交わしていました。

ルドラ:「それは面白いビジネスですね。実は私たちも畜産関連やコーヒー関連のビジネスに興味があります」

カルロス:「本当に?それなら一度、我々の牧場と農園を訪れてみては?」

インタイ:「それは素晴らしいアイデアです!」

ソフィア:「私たちも家族を紹介したいわ。特に妹のエミリアと彼女の夫、ホセも畜産とコーヒーに興味がありますから」

この出会いが、新しいビジネスチャンス、そして新しい友情の始まりであることを感じました。カルロスとソフィアはルドラとインタイに自分たちのメデジン近くの牧場を訪れるように招待し、ルドラもその招待を喜んで受けました。

この偶然の出会いが、ルドラとインタイ、そしてカルデロン一族にとって新しい道を開く第一歩となりました。

結局4人は2台の車で空港まで行き、4人が一緒にコロンビアまで同行することになりました。乗るのはパイロット、ルドラ、ソフィア、カルロス、インタイの5人です。

話の成り行きからルドラとソフィアが並んで座り、カルロスとインタイが並んで座りました。ルドラとソフィアの席はパイロットの操縦席のすぐ後ろです。

操縦席と客席とは遮断されていますので客席の声はパイロットには一切聞こえません。またカルロスとインタイが並んでいるのは飛行機の後部席であり間には貨物が積んでいるのでお互いの声は一切聞こえないのです。

☆ラ・パスからメデジンまでの飛行機での会話
エンジン音がうるさいけれど、右隣のソフィアの声は良く聞こえます。

ソフィア:ルドラさん。貴方、この飛行機に荷物を積み込んでいたでしょう。何を積み込んだの?正直に言いなさい。誰にも内緒にしておいてあげるから。

ルドラ:ソフィアさんはお美しいだけでなく勘も鋭いのですね。その気品あるお美しいお顔に敬意を評して正直なことを言いましょう。実は純度99.9%のコカイン粉末を積み込んだのです。

ルドラはいたずらっぽく笑いながらソフィアの太ももに右手を置いた。ソフィアもそれには気付いたが自然な感じに置かれたので特に何とも思わずもちろん払い除けるような失礼な真似はしなかった。

ソフィア:99.9%の純度のコカイン粉末なんて見たことも聞いたこともないわ。ルドラさんって可愛いお顔の割に冗談がお上手ね。

ルドラは図々しく右手をソフィアの下腹部にぐいぐいと進めながらポケットのコカイン粉末を取り出してソフィアの口元に近づけた。ソフィアが舌でペロッと舐めると衝撃的な味がしてくらくらっとなったが決して不快なものでなくそれはソフィアに久しぶりの多幸感と性的な興奮を与えた。

ルドラの右手はソフィアの下腹部を優しくはあるが遠慮なく執拗に弄り、ソフィアに直接的な快感を絶え間なく与え続けソフィアは程なく絶頂を迎えた。

ルドラは後ろの席の様子を探り、何事もないことが分かると大胆な行為に出た。ソフィアのスカートとパンティを脱がせ自分もズボンとパンツを脱ぎ、ソフィアを上に載せたのである。飛行機の振動に合わせるだけでソフィアは絶頂し、コカインの催淫作用も相まってソフィアの陶酔は何時間も続いた。

ルドラ自身は流石に果てることなく、ソフィアが快感の果てに眠り込んだあともソフィアの中に入り込んだままであった。やがて飛行機はアマゾンを過ぎアンデス山脈:コロンビアの3つの支脈のうち東山脈と中央山脈を超えてメデジンに近づいてきた。

ルドラはソフィアにパンティとスカートを穿かせ、自分も身繕いして到着を待った。後ろの席の二人が動きを見せるまでの15分間はソフィアがルドラの一物を握って離さず、ルドラもソフィアの唇を吸い、可愛い分厚い彼女の舌をしゃぶり続けていた。

☆午後6時:コロンビア・メデジンのカルロス牧場

牧場の概要
カルロス牧場はメデジン近くの小高い丘に広がっており、美しいサラブレッドの競走馬から、肉牛、乳牛まで多種多様な家畜が放牧されている。広大な敷地内には飛行機の滑走路が2つもあり、飛行機の修理工場やコカインの精製工場も完備されている。表向きは畜産とコーヒー農園経営が主力だが、その裏には闘牛賭博や競馬、覚醒剤・コカインの密売などの暗いビジネスも存在している。

家庭の構成と夕食の準備
ソフィア・カルデロンは家庭内のシェフ、エレナに指示を出しながら夕食の準備を進めている。長女のイザベラは料理が得意ではないため、ルドラがソフィアとエレナの指示に従い、力仕事や下ごしらえを手伝っている。

献立
アレパ(コーンケーキ)
バンデハ・パイサ(肉と豆、プランテンなどの盛り合わせ)
エンブト(コーンと肉の蒸し料理)
サンコーチョ(肉と野菜のスープ)
フレスコ・デ・グアナバナ(グアナバナフルーツのフレッシュジュース)

ソフィアはエレナにアレパの生地を混ぜるよう指示している。一方で、ルドラはバンデハ・パイサの肉を焼いている。イザベラはテーブルセッティングを担当し、美しいコロンビアの陶器とカトラリーを並べている。

ミゲルとアレハンドロは庭でフットボールをしているが、夕食の時間が近づくと家に戻ってきて、手を洗ってテーブルにつく。フェリペはピアノの練習をしているが、夕食の呼びかけを聞いて練習を終え、テーブルに向かう。

エレナが最後の料理をテーブルに運び、全員が席に着いたところで、カルロスが家族とゲストに感謝の言葉を述べる。

カルロス:「今日も一日、家族とともに過ごせたこと、そして新しい友人を迎えられたことに感謝します。」

全員が頷き、美味しい料理と楽しい会話に花を咲かせる。この一族は、ビジネスと家庭、そして新しい友情を大切にしながら、次の一日に備えて夕食を楽しんでいました。

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カルデロン一族の構成
家長: カルロス・カルデロン
年齢: 48歳
職業: 地主、牧場主、コーヒー農園主
特徴: メデジン市に近い丘の斜面に広大な牧場を持つ。ウィラ地域でコーヒー農園を持つ。アンティオキア地方及びウィラ地域で最も裕福で影響力のある人物。
妻: ソフィア・カルデロン
年齢: 45歳
職業: 社会活動家、慈善家
特徴: 地域社会での教育と健康に関するプロジェクトを支援。
長男: ミゲル・カルデロン
年齢: 25歳
職業: 経済学者、家族ビジネスの後継者
特徴: 留学経験があり、家族ビジネスを現代化するアイデアを持っている。
長女: イザベラ・カルデロン
年齢: 23歳
職業: 獣医
特徴: 牧場での動物の健康管理を担当。
次男: アレハンドロ・カルデロン
年齢: 20歳
職業: 大学生(農学部)
特徴: 環境保全と持続可能な家畜飼育に興味を持つ。
三男: フェリペ・カルデロン
年齢: 18歳
職業: 高校生
特徴: 音楽と芸術に優れた才能を持つ。
家庭内スタッフ:
マリア: 家政婦
ホセ: 庭師
エレナ: シェフ
ルイス: 運転手

この一族は、表向きアンティオキア地方での家畜飼育ビジネスとウィラ地方でのコーヒー農園経営ビジネスと地域社会への貢献で高い評価を受けています。家族それぞれが持つ専門的なスキルと情熱で、ビジネスと社会活動をバランスよく運営しています。
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今回はここまでにいたしましょう。次回をお楽しみに。

 

後書き

ルドラとインタイ・アルマンドは大学に向かう途中、交通渋滞に巻き込まれました。その間に、隣の車に座っている夫婦が目に入りました。彼らは地図を広げて何かを話し合っているようでした。ルドラはその瞬間、彼らが迷っているのかもしれないと感じ、窓を開けて声をかけました。ルドラ:「すみません、何かお手伝いできることはありますか?」夫婦は感謝の笑顔で応え、自分たちがコロンビアの大地主でアンティオキア地域の牧場主「馬、肉牛、乳牛」またウィラ地域のコーヒー農園主であること、そして名前がカルロス・カルデロンとソフィア・カルデロンであることを話しました。交通渋滞が解消された後も、ルドラとインタイは夫婦との会話が楽しく、最終的には同じ方向に進むことになりました。カルロスとインタイは畜産牧場経営について熱心に話し、ルドラとソフィアはコーヒー農園の経営について意見を交わしていました。ルドラ:「それは面白いビジネスですね。実は私たちも畜産関連やコーヒー関連のビジネスに興味があります」カルロス:「本当に?それなら一度、我々の牧場と農園を訪れてみては?」