アガロオリゴ糖 は
寒天を酸で煮ることで造られます。
造られる・・・はず。
そこで、実験です!
酸は庭の夏ミカンの青い実を取って果汁を絞りました。
<実験材料>
夏みかん果汁 130mml
水 70mml
粉寒天 2g (小さじすりきり2杯)
①とりあえず材料を用意しました。
②70mmlの水で粉寒天を煮た後、果汁を入れて沸騰させます。
③5分煮たものと、10分煮たものを取り分けてみました。
④冷やした後に皿に出してみました。
⑤5分煮たものは、若干どろっとした状態が残っています。
⑥10分煮たものは、ほぼ液体になっています。
このように、寒天が凝固力を失ったのは
酸の力で寒天の食物繊維が短く分解されたことを意味します。
しかし、家庭で実験したものでは
今、何個つながった糖に変化したのかは明らかにすることができません。
オリゴ糖 は多少なりともカロリーがあるので
寒天が胃酸でこのように分解されているならば
寒天はカロリーが無い
とは言えないことになります。
しかし、胃の中で寒天の主成分である食物繊維
アガロース
アガロペクチン
が
どの程度の数の糖鎖に分解されるのかは不明です。
おそらく胃酸の濃度や蠕動運動などによっても毎回変化するのでしょう。
*詳細を研究している方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
さらに最近話題の
肥満型腸内細菌
によっても
アガロオリゴ糖がより吸収されやすい糖鎖に分解される可能性があります。
したがって
寒天食品は
カロリーゼロ
ではなく
低カロリー食品
としかいうことができないことがわかります。
ただし
アガロオリゴ糖に整腸作用、他が期待できるため
健康にはよい食品ということができます。