外国産と国産、オリーブオイルの味が違う理由を考える | 食のセレクトショップ「きしな屋」@大阪枚方

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おいしい!、めずらしい!、おもしろい!食べ物についてご紹介いたします。
「こんなにおいしいものがあることを、みんなに知ってもらいたい!」
そんな想いで書いてます。

なんでこんなにも味が違うものなのか、考えてみました。

今年も高尾農園のオリーブオイル、ご予約受付開始です!


こんにちは。
大阪府枚方市(ひらかたし) 鍵屋別館 の
ちょっとオモシロイ
実はこだわりの食料品店 きしな屋  店長 キョウコです。

(しばらくお店にいませんでしたが、生きてますよ!)

 

香川県は小豆島。

小さいけど、醤油に佃煮、素麺と、古くから地の利を活かした特産品が多い島です。

きしな屋でも、

ヤマロク醤油の「鶴醤」など醤油各種

中武商店の「手延べそうめん」各種

小豆島食品とのコラボ商品「匠のきくらげ佃煮」など、

小豆島産の商品は大人気。

どれもこれもおいしいですね。

 

そして今回は、小豆島産のオリーブオイルのご紹介です。

昨年大好評だった小豆島の高尾農園のオリーブオイル。

高尾さんのていねいな仕事が光るおいしいオリーブオイルです。

オリーブオイルの収穫と搾油はこれからが最盛期。

オリーブ農園は一年で一番慌ただしい収穫の時期を迎えます。

 

(収穫したミッションの果実)

IMG_20161019_093127.jpg

 

フェリーを降りて、車で小豆島を走っていると、

道端のいたるところにオリーブの木が植わっているのを目にします。

島中オリーブだらけと言っても言い過ぎではないくらい、

あっちもこっちもオリーブの木。

オリーブは葉の裏が白っぽいからすぐにわかります。

 

オリーブは明治時代に搾油目的で小豆島含め三重と鹿児島の計3県に導入されたのですが、栽培に成功し結実したのは小豆島だけだったようです。

よほど小豆島の気候風土がオリーブの栽培に適していたのでしょうね。

それから100年以上、試行錯誤を繰り返し、

国産オリーブオイルで香川県はぶっちぎり国内シェア1位、

小豆島の立派な特産品のひとつに育ちました。

島の中でも有名なオリーブオイル屋さん、いくつかありますよね。

 

ほんでも量でいえば、小豆島産のオリーブオイルは国内消費量のわずか1%未満。

市場で消費されるオリーブオイルの99%超はイタリアやスペインから輸入されたものです。

100年以上の歴史があるとはいえ、この数字を見れば国産オリーブオイルが

どれくらい貴重なものかわかりますね。

小豆島にある有名なオリーブ屋さん数社でも、

国産オリーブオイルを扱っているのは例年11月から12月までの2ヶ月程度のことで

それも予約ですぐに売り切れてしまうほど。

それ以外の時期はイタリアやスペイン産のオリーブオイルを販売しているようです。

 

その貴重な国産オリーブオイル、肝心の味はどうかといいますと、

一言でいうと「今まで食べてたのと全然違う」味。

昨年、きしな屋で高尾農園のオリーブオイルを買ってくださったお客様は

口をそろえてそうおっしゃいました。

 

とにかく風味が強いのが持ち味。

オリーブのフレッシュな味と香りが口いっぱいに広がりますよ。

 

外国産のものと国産のもの、この味の違いの要因は

①オリーブの品種の違いによるもの

②輸送時の保管状態によるもの、の2点だと思います。

 

①オリーブの品種の違いによるもの

小豆島で栽培されている主要なオリーブの品種

(ミッション、ルッカ、マンザニロ、ネバディロブランコ)は、

イタリアやスペインではメジャーな品種ではないそう。

野菜でも果物でも品種が違えば、結構味が違うもんね。

 

②輸送時の保管状態によるもの

私が品種の違いよりも味に影響してるんじゃないかと思うのが

収穫、搾油されてからの輸送方法。

輸入されているオリーブオイルの90%はイタリア産とスペイン産。

正確な距離は知らないけど、日本からはかなり遠い。

(正確な距離を調べたら東京から9870kmでした(笑))

そこからどうやってオリーブオイルが運ばれてくるかというと、

多くの場合コンテナに詰められて、船便でやってきます。

イタリアからだと1ヶ月から2ヶ月近くかかるそうです。やはりイタリアは遠いな。

船便は時間はかかるけど、一番安い方法なので、船便を使っている業者さんが多いそうです。

ただ、一番安いコンテナの場合、温度を調節したりできないので、

コンテナの中の温度は50度以上になることも。

何の日よけもない洋上ですもんね。

そうなると、日本に届いた時にはイタリアで搾った時のオリーブオイルの味とは

違う味になっている可能性が高いのです。

ちょっと調べてみると、オリーブオイルの品質にめっちゃこだわる輸入業者さんは、

コンテナでも温度調節機能が付いている便や、めっちゃ高くなるけど空輸便を

使ったりしているようですが、それをわざわざ売りにしているってことは、

多くの場合はそうでないということですね。

 

搾りたての品質をそのままお届けできるというのは

国産ならでは大きな大きな利点です。

オリーブオイルに限った話ではなくて、

米でも小麦でも大豆でもあらゆる食品についていえることですが、

輸送中に本来の品質が損なわれるというのは

遠くからものを持ってくる以上、ある程度は仕方のないことです。

 

うちのお店では昨年初めて小豆島高尾農園のオリーブオイルを販売させていただきました。

余談ですが、新商品が入って、初めてお客様に買っていただく時、

私は必ず「感想を聞かせてくださいね。」と言います。

うちのお店の舌の肥えたお客様が自分達の選んだ商品を

どう評価するのか、すごく興味があるからです。

きしな屋のお客さんはみんないい人なので、

それがおいしくても、口に合わなかったとしても律儀に感想を教えてくれます。

 

オリーブオイルの感想で一番多かったのが

「今までで初めての味。」というもの。

他には

「そんなに安いオリーブオイルを使ってたわけじゃないけれど

こんなに味が違うなんてびっくりした。」

「オリーブの風味が強い。」

「オリーブオイルがこんなに味がするなんて思ってもみなかった。」

「風味がフレッシュ。白身魚のカルパッチョにかけたけど絶品だった。」

「高いから大事に使おうと思っていたのに、思いのほかおいしくてたくさん使ってしまった。」などなど。

いろんな感想をいただきました。

中でも、いつも辛口で、口に合わなかった時ははっきり

「あれはダメやったわ。」と言うお客様から、

「たかがオリーブオイルとあんまり期待してなかったけど、すごくおいしかった。」と

言っていただいた時はめちゃくちゃ嬉しかったです。

高尾さん!おいしいオリーブオイルをありがとうございます!

 

高尾農園のオリーブオイル、これから収穫と搾油が始まりますので、

商品のお届けは12月上旬を予定しております。
 

ですが、ご予約はなにとぞお早めにお願いいたします!

これも数量限定で、再入荷の予定はありません。

 

webshopでの高尾農園のオリーブオイルのご予約はコチラ
(スマートフォンからのアクセスは代金引換決済のみ、

PCからアクセスしていただくとクレジット決済をお選びいただけます。)

takao_olive_bin.jpg

 

また、お電話での受け付けは

きしな屋(072-843-0141)まで。

月曜を除く10:30~17:30までの営業時間です。

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店主の岸菜(きしな)が、全国津々浦々を訪ね、
各地で目利きした良いものおいしいものを集めたお店。

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南は沖縄まで、
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