紙幣を水に濡らしてしまいシワシワになってしまったので、あわてて紙幣にアイロンを当ててシワをのばす…なんていうシーンを昔、マンガで見た記憶があります
しかし、現在の紙幣にアイロンをかけることはやめたほうがいいです。
なぜなら、紙幣に偽造防止の技術ホログラムが導入されていて、このホログラムが熱に弱いのです。
1万円札と5000円札の左下の隅にホログラムは組み込まれていて、照明や角度で模様や色が変化するように見えます
偽札造りの技術は上がってきていてパソコンを駆使したりして造られますが、ホログラムは非常に高度な技術を要するため偽造が難しいそうです。
熱に弱いホログラムにアイロンを数秒間押し当て続けると、模様が浮かび上がらなくなったり下地が出てしまったりなどといったことが起こる可能性があります。
ホログラムが壊れてしまっても紙幣の価値に変わりはありませんが、偽札と疑われることもあります。
ホログラムのほかにも紙幣には偽造防止策がいくつも施されていて、肖像画から向かって右側の「すき入れバーパターン」というすかしや、紙幣を傾けると数字や文字が見える「潜像模様」、紙幣を傾けると左右の余白にピンクの光沢が見える「パールインキ」などがあります