●【警告】万物の根源は水である
こんにちは、岩崎佳子です。
梅雨入りのニュースを聞いて、新しい雨靴を買って準備万端なのですが、福岡では晴れの日が続いています。
週末をいかがお過ごしでいらっしゃいますか?
さて今日のタイトル、「万物の根源は、水である」。
これは、世界最古の哲学者、古代ギリシアのタレスの言葉です。
タレスのこの言葉をもって、世界に哲学が始まりました。
タレスのこの言葉の後…
「いや、水はちがうだろ!」と。
古代知識人の間では、「万物の根源は?」という、真理への探求が流行ったのです。
三平方の定理で有名なピタゴラスは、「万物の根源は数である」。
(ちなみに、ドレミファソラシドを作ったのはピタゴラスで、音階は数から生まれました)
ヘラクレイトスという人は、「万物の根源は火である」。
デモクリトスという人は、「万物の根源は原子(アトム)である」と。
(紀元前400年頃すでに、原子という考えがあったのですね)
あなたは、どれがしっくりきますか?
あるいは、「万物の根源は何」だと思いますか?
哲学の始まりが、「万物って、何?」「人間って、何?」ということを自分の頭で考え始めたように…
哲学というのは、それまでの時代が支配していた「神話」からの、いわば人間の自立でした。
「こういうものだ」という教えに生きるんじゃなくて、「誰が何を言おうと、自分はこうだ!」と。
今までにないものを新しく立てる、力強い主張。
またその理由を説明する、端的な言葉が、哲学です。
(端的というのは、シンプルで美しい、ということですね)
これ、哲学のことをかなり乱暴に大雑把に語っていますけど^^;
要は、もともとある規範や常識に生きるか、独自の軸を自分の言葉で語れるかの違いです。
「あの人は、哲学がある」なんて言う巷の言葉は、それにちょっと似てますね。
さて、万物の根源は水である。
水がないと死に至る、私はこのことを先日、目の当たりにしました。
知人が、水分不足で急死したのです。
発端は骨折で、それ自体は入院治療すれば治るはずのものでした。
でも骨折したのが足だったため、知人は「周りに迷惑をかけたくない」と、トイレの世話になるのを遠慮して。
入院中、お水を飲まなかったそうなのです。
それから2日。
水不足の体に血栓が出来て、あっという間の最期でした。
水がないと命が絶えることは、誰でも知っていますが。
食事には水分も含まれていたでしょうし、まさかこれほどとは思いませんでした。
私たちは、人に迷惑をかけないことを教わって生きてきましたよね。
でも、このブログでも時々書いていることですが、迷惑、かけてくださいね。
亡くなった故人の意思には敬意を表しますし、そのことを批判する気持ちは一切ありません。
でも、迷惑をかけたら…
その一方には、「役に立った!」と喜ぶ相手がいるんです^^
いえ、喜ばれなくても、負担に思われても、結構^^
迷惑をかけちゃいけない?
それは、「神話」みたいなものですよ。
迷惑をかけたり、かけられたり。
それが出来る子供に育てることが、実は自立にもつながります。
(なぜ自立になるのかは、また別の機会に)
ということで、梅雨の今から…、いえ本当は、一年中大切です。
水分補給、しましょうね。
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