ラストレター -5ページ目

10回目~予感~

#33 帰り道 夕焼けの道

    (2人自転車を押しながらあるいている)

    美樹「ねぇねぇ。CD―!」

    雅彦「ん?どうしたん?」

       雅彦きづく

    美樹「あれ好きなんやけどめっちゃいいわ!

       あれ」

    雅彦「ミスチルがええから!」

    美樹「アトミックハートより前に

       でたアルバム~ほしいわ!」

    雅彦「今度、一緒に買いにいこう!!」

    美樹「うん。」


#34 数々のデート

   音楽ベースで

CD屋さんにでCDを選ぶ2人

雅彦「これこれ」

美樹「どれ?」

公園ベンチでウォークマンの

  ヘッドホン1つを2人で聞く

美樹「3曲めが好き」

雅彦「俺これがすきやな」

  勝手にリモコンいじる

美樹「聞いてんねんからいじらんといてやーー!」


美樹の家族と一緒にお話したりする

美樹母「コーヒーはいったよ」

美樹「どうぞ」

雅彦「うまい!」

  

  ※ 小高い丘の公園でキス


#35 季節はいつの間にか冬

      雪がちらつく・・・ 

      

#36 教室

   聡子「なぁなぁ美樹、最近、

      雅彦とうまくいってるみたいやん」

   美樹「う・・・ん。」

   聡子「どしたん?」

   美樹「ん~んっ めっちゃ愛されてるわ」

   聡子「私もな。健一に愛されてるわ~

      幸せやわ~」

   美樹「のろけてるね~」

   聡子・美樹「あははははは」

   聡子「もうすぐ、卒業やし春休みは

      あそぶぞーーー!」

   教室の外の廊下を金村俊哉が通り過ぎる

#37 教室

   友広「最近、どうなん?」

   健一「はぁ。いつやるか時間の問題だ!」

   雅彦「なにおーー!俺だって負けへんよ!」

盛り上がる2人 

※ 友広だけ浮かない顔してる

友広「俺、ふられそうなんだけど…!!」

   雅彦「なんでやねん!」

   友広「あのな~昨日、キスしようとしたら

      断られた」

   健一「おまえの口がくさいからちゃう?」

   雅彦「そうやって!心配すんなって!」

   友広「えーーー。マジで?じゃ俺、

      歯~磨いてくるわーー」

走っていく


   雅彦「あいつ歯磨きセットもってるんかな?」

   健一「さぁ?」

   雅彦「でもさぁ俺、この幸せがいつまで続くか

      逆に心配やわ!」

   健一「俺もやわ~」

  

   ※窓から冬の暖かい日がこぼれてく

    

   声「僕は知っていた…。

     離れていくことを…。」














9回目~告白~

#29雅彦の家

   夕食時、テーブルに

   父、母、雅彦 3人が座っている。

   父「今日、文化祭やってな!?」

   雅彦「うん。あんなおれな今回、

      文化祭できづいたことがあるねんけど

 人を喜ばす仕事のつきたいねん。

 だから大学いくの意味ないと

 思うねんけど。」

   父「・・・」

     少し沈黙


父「おまえがそうおもうんやったら

  好きにしたらええ」

  雅彦「ありがとう。」

   父「でもな。お前が選んだ道は決して

     楽ではないで

     そこをしっかりしなあかんで。」

  雅彦「わかってる」


#30  薄暗い部屋の中で

   勉強机のライトが皓々しくひかり

   机の上には全国模試の結果

   紙には関西大学経済学部合否判定A

      関西学院大学経済学部合否判定A

      同志社大学経済学部合否判定A

   成績優秀なことがわかる

   

   雅彦がタレントスクールの願書を書いている。

Mr,Childrencross road」が流れている

ふとペンを置き

考え事をしてるように

   

   雅彦「どうしよう…。」


#31 

   夕方。学校の校舎


#32  自転車置き場

   夕方

美樹と聡子が帰るために

自転車置き場にあらわれる

   そこにはすでに雅彦がいる

   

   聡子なにかを察して

    聡子「先、いってるね」

    美樹「うん」

   雅彦が美樹にちかずいてくる

    雅彦「ああのーー。」

    美樹「好きです。私、」

    雅彦「え?」

    美樹「はははなに言ってんだろ私。」

    雅彦「俺も…好き。お前のこと。付き合わへん?」

    美樹「…うん。ええよ。はははなんかへんやね」

    雅彦「へんやね。はははは。」


8回目

   雅彦「いったで~あいつほんまに大丈夫か?」

   友広「かっかっか。無理やでたぶん。

      泣いて帰ってきたら

      俺の胸でなぐさめてやる!」

   雅彦「気持ちわる~」

      

      しばらくすると

      健一が泣きそうになりながら

      かえってくる

   健一「雅彦~~~」

   雅彦「そうしたん?あかんかたんか?」

   友広「あかんかったんやろ!

      泣け泣け俺の胸で!

      胸貸したるで!」

   健一「あほか!」

   雅彦・友広「と。いうことは?」

   健一「でかパイいただきま~す!」

      合掌

   雅彦・友広「マジで!?」

   健一「でかパイいただきま~す!!」

      合掌

   友広「このやろーーー!

      ダブルデートしようぜ!」

ボカスカ ボカスカ




   健一「きかぬきかぬのだ!!!はははは」

   友広「主は!ラオウ!!ホアーチャ!!」

     (パンチを繰り出す)
      ※3人で騒いでいる

   健一「あっそうそう!俺の女。いわく雅彦!」

   雅彦「なに?」

   健一「美樹。雅彦のこと良いって

      言ってたらしいでぇ!」
   雅彦「…。じゃかましい」


   ボカスカボカスカ


#28 公園のベンチ

   

   美樹は一人、ベンチにこしかけ

   ジュースをのんでいる

   楽しげなクラスメイトを眺めている

   そこににこやかな聡子がやってくる

   聡子「ねぇ美樹!」

   美樹「ん?」

   聡子「私、雅彦のことが好きなんやけど。」

   美樹「なんとなくわかってたわ、いいよね。」

   聡子「でもなぁ。さっきな。

      健一にこくられてな。」

   美樹「ええーーで。どうしたん?」

   聡子「付き合うことにしたわ!」

   美樹「マジで!」

   聡子「だからな。美樹。

      私のこときにせんといてな!」

   美樹「なにが?」

   聡子「美樹も雅彦のことすきなんやろ?」

   美樹「え?なんで?」

   聡子「美樹からな。男の話題になったん

      金村以外に
      雅彦しかおれへんやん。」

   美樹「ええ!」(驚く)

   聡子「でどうなん?すきなんやろ!

      異議なきときは
      沈黙を持って答えよ!」

     (劇の時の1シーンのように)

   美樹「・・・・・・。」


7回目

#26 舞台

   ダイジェストにように…。

友広(ルパン役)「のどかな日々だこと」

聡子(姫役)「おじさま!」

雅彦(銭形)「俺はおりるぞぉ!」

   美樹(不二子)「今日のことは貸しにしといてあげるわ!」


牧師(友広が変装)「婚姻に異議なき時は沈黙を持ってこたえよ」

聡子「・・・。」

友広「やい伯爵!薬をのませやがったな!」


健一(次元役)「おっぱじめようぜ!」

   徹(五右衛門役)「またつまらぬものを切ってしまった」

   

   ♪ルルーールルルルルー

   聡子「私も行く。泥棒は出来ないけどきっとできるようになります」

友広「な~にいってるんだ やっと外にでれたんじゃないか

俺たちのようにうすよごれちゃいけない。わかったねクラリス」

    (キスシーン)

   友広「またなークラリス!!」(走り去る)

   聡子「おじさま!」

   雅彦「(追いかけてきて)くそールパンめまんまと盗みやがって」

   聡子「いやあの方は何も盗らなかったわ」

   雅彦「いや!やつはとんでもないものを盗んでいきました!」

   聡子「え?」

   雅彦「あなたの心です!」

   聡子「ハイ」

   拍手がなり響く 音楽が大きくなり劇が終わる~


#27 夜のうち上げ

    公園のテーブルのようなところに

    10人ぐらいの若者が・・・

紙コップの群れ(ジュース)

   雅彦「乾杯!」

聡子「お疲れさま~~~」

   (あっちこっちで「お疲れさま!」の声)

   ※ドカッと雅彦の横に座る健一

健一「雅彦!俺なたぶんやで!今日、いけるとおもうんやわ!」

雅彦「なにが?」

健一「なにがって!聡子の乳を鷲つかみするときがやがな!」

雅彦「マジで!?」

健一「世の中には、たくさん乳があるけれどもませてくれる乳は

すくないねんで!」

   雅彦「そうやけどな。どっからその自信がくるん?」

   健一「いける。あいつおれのこと意識してる。

ちらちらこっちみてるやろ。」

友広がやってきて

   友広「なぁなぁ!聡子めっちゃ健一のことみてるで!」

   健一「そうやろ!ちょっといってくるわ」

健一、聡子のところにいく…。

6回目

#22 CD屋の前

    喫茶店からすこしはなれたところにCD屋がある

    あいかわらずでかい音が漏れている…。

    微妙な距離で歩きながら

雅彦「あのさー」

    美樹「うん。何?」

    雅彦「CDさぁ。俺、予約してるんやけど美樹はしてんの?」

    美樹「してへんよ」

    雅彦「そっか。」

    店内にはいっていく


#23 CD屋の中

   カウンターへ行き雅彦予約券を出す

    店員「はい、お待たせしました!」

    美樹「私も同じやつ欲しいんですけど…」

    店員「予約券がない方にはオリジナルステッカー

       つきませんけど」

    美樹「はい」

    CDを手に入れたら店の外へでる

    雅彦「あげるわ これ」(ステッカー差し出す)

    美樹「いらんよべつに」

    雅彦「俺ステッカーもらってもしゃーないし。

       且つ、いらんし」

    美樹「それなんやったらもらっといたるわ!」

    雅彦「ありがとうやろ普通。」

    美樹「しゃーないもらったるわ!しゃーないからね!」

     美樹走っていく

しばらく美樹の笑顔を見てわれに返る


    雅彦「マジで!!しんどいっちゅーねん」

追いかけていく

    


#24 学校外観

    うっすらとうろこ雲がでだした…

    校門には文化祭の看板

校舎には垂れ幕がぶら下がっている

   

#25 体育館 舞台

   文化祭 劇にして最高の客入り

   どんどん客が体育館の中に

   生徒A「ルパンおもろそうや」

   生徒B「ものまねでやるんかな?」

   生徒C「とっつぁ~んっ」

   生徒D「キャハハハ」


場内アナウンス「ただいまより3‐Aによりますルパン三世

~カリオストロの城~を上演します」