君らそんなんで委員会
委員長 木村舞音です。

小説を読んだことがほとんどない
私が、ちょこっと何か書いてみよう
という気になったので書いてみました。

今さっき思いついてパッと書いた
稚拙な文章で本当に申し訳ないですが、
今後はかんたがブログに物語を
書く予定なのでぜひ、お楽しみに
していてくださいね。



"歪んだ期待"





うわ、眩しい。

重い眼を少しずつ見開いて

眩しさを感じる方を見ると


カーテンの隙間から青みを帯びた

光がこちらを指していた。


俺はといえば木製のベッドに

大手家具メーカーの安そうな布団カバー

のついた布団で寝ていたようだった。


ああまた戻ったのか。

ここは高校時代の俺の部屋。


ーーーーカレンダーを見る

2014年の55日こどもの日であった。




身支度を軽く済ませてリビングへ向かう。



俺の家はこの年に建てたばかりの

新築だが、三階になっていて

縦に長いが横に狭い。


土地代が高かったから

上にスペースを増やしたんじゃないか。

と俺は勝手に考えている。知らんけど。

とにかく狭い。階段の上り下りが面倒。

当時の俺はそれがとにかく嫌だった。



家は三階で二階がリビングという

面白い作りである。


何故そうなったかは知らないが、

それに特に疑問はない。

とにかく一階よりは俺の部屋から近い。

それだけでいい。


そんなこんなで起きたらリビングへ行く。

誰しもそうゆう流れじゃなかろうか?

俺もその1人。


朝は台所に母さんがいて

ソファに父さんがいて

携帯をいじる妹がいる。


それだけで俺は何故だか幸せで

この幸せを何と表現したらいいか

分からないほどに

愛おしい時間だった。




ーーーーハッとして目を覚ます


まだ目が慣れていないせいか、

まずは嗅覚が働く。

酒の匂い、なんとも言えない体臭。


その次に聴覚。

喘ぎ声、荒い息の音、笑い声、


次第に慣れてきた目が映し出したのは


薄暗い部屋だった。


僕がいるのは四畳半くらいの

部屋で壁には、たくさんの穴とそれを

埋めきれていない張り紙。


床には大量のティッシュが丸めて捨ててある。

僕はまた布団の上で寝ていたようだったが、

中のワタが出かかっていて

お世辞にも綺麗とは言えないもので

白かったであろう布団は

血で染まっていてギョッとした。


片方が空いた襖から見えたのは

僕がいる部屋より少し広そうな部屋で

女と男が交わっていた。


いや、僕の母親と父親

そうだ。母親と父親だ。



そして思い出した。

そうだ、これがこれが本当の僕だ。


何度も何度も未来と今を行き来する。



忘れてた。今は19998月。


僕は本当の父親から虐待を受けている。

そして今さっき、父に犯されて泣いた為に

血を流すまで殴られ、

気絶したところだった。


ああ、そうだそうだ。

僕はいつもこうなる度に

未来に飛ばされる。



あの高校生時代の

父さんや母さんは本当の親じゃない。

でも僕は何故だかそれを知っている。



だから今日を。明日を生きようと

思えるのだった。