夏休み前のこの時期に悩んだのが「後期日特」と「早稲アカのNN」のこと。

7月のNN志望校別オープン模試を受けた息子の結果は20番台と好成績でした。

 

後日、早稲アカから電話があり「NN1組にも入れる好成績ですが入塾を希望されますか?」とお誘いを受けたのですが、その時はお断りしました。

 

NNには魅力を感じてはいたのですが、日能研で毎週行われるテストのことを考えるとNNという選択はありませんでした。

日能研は6年生になるとテストが日曜日に開催されるため、もしNNを受けてしまうと毎回後日受験(月曜日など)をすることになり、スケジュールがきつくなるのです。

 

ですが、この考えは間違いでした。

そもそも日能研の9月以降(後期)に受けるテストにそこまで意味が無かったからです。

 

6年前期までの育成テストは単元の復習という意味で欠かせないものでした。

でも、6年後期のテストは「実践力○○」とか「合格力○○」などタイトルだけは素晴らしいのですが、単元の復習要素はほとんどなく、学校別の予想問題でもない何とも中途半端な内容ばかり。

 

『いろんなタイプのテストを受けることで合格力を身に付ける』というコンセプトらしいのですが、受ける学校が既に固まっていて出題傾向もここ数年大きく変化がない場合、無駄なテストになるケースも。

(特に超難関校を目指すレベルの子達の場合は多くがそのパターンになると思います。)

 

一番疑問に感じたのは日特で1回だけある学校別トライアルテスト。

NNオープンやサピックスの学校別OPのような予想問題が出ることを期待していたのですが、似ているのは出題形式くらいで、その学校らしさがあまり感じられないような内容だったことに受けた本人も困惑した様子で「仮にこのテストで上手くいっても、本番で上手くいく気がしない」そんな感じの感想を漏らしてました。

 

中堅校を目指すというのなら、日特(日能研の方針)でもいいのかも知れません。

もしくは伴走している親が優秀で自宅学習でいくらでも補強できる環境なら、日特だろうとNNだろうと塾の方針はあまり関係ないとも思います。

ですが我が家は違いました。

 

想像してみてください、NN受講生が9:30~18:00まで志望校に特化した授業をみっちり受けてるのに比べ、日能研の日特受講生は午前は志望校とは関係ない塾共通の「○○育成テスト」を受け、午後から半日だけ志望校別の授業を受けるのです。

朝も早くに家を出て、わざわざ遠方の教室まで通っているのに、意味のある授業は半日分だけ・・・。

これでNN受講生に勝てますか?

 

実際に我が子の場合、お正月に受けた「NNそっくり模試」では順位が140番台にまで落ち込んでいました。

7月と9月のNN模試ではNN1組レベルの成績だったのに、日特に通い終わった段階ではNN5-6組とかそういうレベルまでライバル達に追い抜かれてしまっていたのです。

 

ここで我が家はようやく目が覚めたというか、これ以降日能研の方針には従わなくなりました。

1月は学校も塾(日能研)も全休し、日能研から指示されていた前受校対策なども全て捨てて、毎日ひたすら2/1校と2/2校の過去問を解くことだけに集中する自己戦略に切り替えたのでした。