華やかな舞台の裏側ほど、
厳しさと陰険さがある様な、
そんな想像をしてしまうが、
高塚劇団の団員自殺についての、
会見は親族の心をえぐる様に、
聞こえた。
あれだけ沢山の団員が居て、
必ず状況を知っている人も居る筈、
当時の虐めについて、
関係者から口止めをされて、
誰も真実の声をあげる事が、
出来ないのだろうと感じた。
会社側は会社を守る為、
団員たちは己を守る為、
全ては劇団を守る為だが、
何故か、夢ある世界が崩れる、
そんな気持ちで会見を見ていた。
綺麗事ばかりでないのは、
どの世界も当たり前の事だが、
人として声をあげなかった事を、
団員の中で一生後悔する人も居るだろう。
何より被害者の親は、
劇団側の坦々とした会見を聞いて、
事の重大性も感じられず、
死人に口なしとでも言わんばかり、
そんな会見を聞いていれば、
親は劇団自体一生恨み続ける事だろう。
どれだけ辛い事があっても、
自殺する以上に辛い事は無い、
周り全てまで不幸にするから、
逃げても良い、辞めても良い、
そんな勇気を持って欲しいと、
私は思う。